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2022年03月01日

山﨑夢羽(BEYOOOOONDS)インタビュー「目標は常にスマホにメモして毎日どれだけできたかも記録します」

山﨑夢羽 BEYOOOOONDS タウンワークマガジン townworkハロー!プロジェクトの中で、ユニークな楽曲とパフォーマンスが人気を呼ぶBEYOOOOONDS(ビヨーンズ)。そのエース的存在が山﨑夢羽さん。実録的映画『あの頃。』で松浦亜弥さん役を演じた正統派アイドル感。それでいて、トンチキソングにもノリノリ。両A面の3rdシングル「英雄~笑って!ショパン先輩~/ハムカツ黙示録」でも、その魅力は存分に発揮されています。

 

研修生時代に「前に出ないとダメだ」と

――小さい頃から歌が好きだったそうですが、記憶の中で最初に好きになった歌とか覚えていますか?

3歳くらいの頃、おじいちゃんの家に行くと、広いソファーをステージにして、お母さんが好きだった倖田來未さんになり切って歌っていたそうです(笑)。自分で髪をそれっぽくセットして、リモコンをマイク代わりに「キューティーハニー」とかを歌っている映像が残っています。

――一方で、人見知りで恥ずかしがりだったとか。

公園に行っても、お母さんの隣りに座っているだけで遊ばないくらい、静かな子でした。学校でもクラス替えがあると、1学期の間は全然話さなくて。夏休み明けくらいから、やっと打ち解けて「そんなに明るい子だったの?」と言われていました(笑)。

でも、歌うことには恥ずかしさは昔からなくて。みんなでカラオケに行くと、張り切って歌ってました。将来は歌手になりたいと、ずっと思っていたんです。

――モーニング娘。の新メンバーオーディションを受けたのがきっかけで、中2でハロプロ研修生に。レッスンでは、みんなデビューを目指して、バチバチしていたんですよね?

「これできる人?」と言われたら、「ハイ! 私がやります!」と前に行く人たちばかりでした。私はそこで、恥ずかしがって手を挙げられなくて。「これじゃダメだ」と思いながら、なかなか行動に移せませんでした。でも、一緒に入った同期のみんながどんどん成長していくのを見て「負けてられない」と、ちょっとずつ手を挙げられるようになりました。

 

同期がデビューして負けず嫌いに火がついて

山﨑夢羽 BEYOOOOONDS タウンワークマガジン townwork――ハロプロ研修生の同期では、横山玲奈さんがいち早く、モーニング娘。の13期メンバーとしてデビューしました。

すごくショックでした。横山玲奈ちゃんは研修生になって2ヵ月くらいでデビューして、同期として嬉しさもありましたけど、そんなに先を行かれるとは思ってなかったので。一時は「もうイヤだ」と落ち込んでしまいました。でも、よくよく考えて「追いつけるように頑張ろう」と立ち直ったんです。負けず嫌いに火がついて、悔しい感情も表に出るようになりました。

――今は同じBEYOOOOONDSのメンバーの西田汐里さんも同期で、ライバル視していたんですよね。

年齢が近いこともあって、最初からずっとライバル意識がありました。研修生時代は全然しゃべったこともないのに、メラメラしていて。レッスンでもつい西田のことを見て、うまくなっていると焦りました。ポジションもシンメ(左右対称の立ち位置)になることが多くて、ステージでも「絶対に私のほうに視線を集めよう」と思いながら踊っていました。

今はすごく仲良くなって“西ちゃん”と呼んで、何でも話し合える仲ですけど、研修生時代は同期のライバルの存在は大きかったです。自分が変われたのも、同期や周りのメンバーのおかげだと思います。

 

面白いことも新しいことも好きだからピッタリなグループでした

山﨑夢羽 BEYOOOOONDS タウンワークマガジン townwork――BEYOOOOONDSでデビューしたときは、寸劇が入るコミカルな路線に、前作シングルのように「こんなハズジャナカッター!」と思ったりはしました(笑)?

「眼鏡の男の子」の楽曲が送られてきたときは、本当にビックリしました。「配役って何? 舞台でなくて新曲でしょう?」と思って(笑)。でも、私はトンチキソングも新しいことをやるのも好きだったから、「これは面白い!」ってノリノリでした。

それに、私はモーニング娘。さんに憧れていましたけど、先輩のいるグループに入っていたら、人見知りで自分を出せなかったと思うんです。BEYOOOOONDSはメンバーみんなで「せーの」でスタートしたから、私もやりたいようにやれて、自分にピッタリすぎるグループでした。

――「眼鏡の男の子」では、眼鏡の男の子に恋する主人公のポジションでした。

ずっと自分がグループを引っ張っていきたい気持ちだったので、嬉しかったです。プレッシャーもありつつ、この役に見合う存在でありたいと思いました。

 

自分をピアノだと思って1音1音を丁寧に

――3rdシングルの「英雄~笑って!ショパン先輩~」も、大胆にもショパンの名曲に歌を付けて面白いですが、深さもありますね。<音楽は~時代さえも 国境さえも ビヨンと超えていける>とか。

私たちは何でもビヨーンと飛び超えていく精神で活動しているので、ピッタリですね。歌詞はすごく刺さります。個人的には、前半で<なんでさぁ 眠たくなるの?>と歌っていて、後半で夢は「ウトウトしてたら 見逃しちゃうぞ~!」と言っているのが、その通りだなと心に染みました。

――夢羽さんは「その前に、もう少し寝よう」の台詞担当ですけど(笑)。

私は(『ドラえもん』の)のび太くんのように、目をつぶったらすぐ寝られます(笑)。その台詞は狙っていたので、歌割りに“山﨑”と書かれていて嬉しかったです。あくびっぽい声をめちゃめちゃ練習していって、「上手だね」と言われました。

――ショパンの曲を歌うのは、どんな感覚でした?

すごく難しかったです。BEYOOOOONDS史上、トップに来るくらいで、曲を覚えるのも時間がかかりました。

――もともと歌うための曲ではないですからね。

音域が広くて、低音と高音の差が激しくて。私はちょっと苦手意識のある低音を特に練習しました。あと、1音1音を丁寧に発さないと、クラシックっぽくなくなってしまうので。「私はピアノ」とイメージしながら、正確な音を出せるようにドレミファソラシドから改めて確認しました。

 

表情も振りの一部として身に付けていて

山﨑夢羽 BEYOOOOONDS タウンワークマガジン townwork――両A面のもう1曲「ハムカツ黙示録」のMVでは、夢羽さんは島倉りかさんと共にハムカツスナイパーに扮しています。

2人でサングラスをかけてツインズっぽくして、楽しかったです。顔を上げて背筋を伸ばして、思う存分カッコつけました。私は普段、島倉りかちゃんが大好きで、りかちゃんのほうは私に塩対応な関係性を、そのまま出しました。たぶんりかちゃんが親分で、私が子分ですね(笑)。

イライラしているメンバーにハムカツを撃ち込んで、幸せになってもらう役で、私も食べることがストレス発散になるので、この曲はめちゃめちゃ共感します。“ハムカツ”と“はぁ…ムカつく”を掛けているのもBEYOOOOONDSらしくトンチキで(笑)、面白いですね。

――夢羽さんは何を食べてストレス発散するんですか?

チョコが大好きで、イラッとしたらチョコあんぱんを食べたりすると、穏やかな気持ちになります。夢がホールのチョコレートケーキを1人で食べることで、このバレンタインに4号のケーキを買ってきて叶えました。

――完食したんですか?

しましたけど苦しくて、もう一生やらないと思いました(笑)。でも、1回はやりたかったので、良かったです。

――こちらの歌のほうでは、アンガーマネージメントの台詞を担当していますね。

4パターンのうちのひとつで、みんなの怒りを「小さいぞ」と落ち着かせようとするんですけど、最後には自分がイラついてしまう落差を見せられたら面白いなと(笑)。

この曲ではムカついた表情をたくさん練習しました。レッスンで鏡の前で踊りながら、表情も振りの一部として身に付けるんです。それもBEYOOOOONDSならではですね。

 

常に「かわいくなりたい」と思いながら生活してます

山﨑夢羽 BEYOOOOONDS タウンワークマガジン townwork――お話を聞いていると、夢羽さんはハロプロ研修生、BEYOOOOONDSと活動してきた中で、人間的にもだいぶ変わったようですね。

本当に変わりました。さっきも言ったように、前に出ようという気持ちが付きましたし、三日坊主になりがちだったのが、自分で目標を立てて継続できるようになりました。スマホのメモに目標を書いて、毎日スケジュールに“これだけできた”と記録します。

たとえば“顔周りをシュッとさせる”という目標を立てたら、毎日自分の写真を撮っておくと、変化が見えるのでモチベーションが上がるんです。

――日常の中で、常に目標を心に留めておく感じですか?

普段から「かわいくなりたい」と思いながら生活しているので、ネットとかでかわいい人をひたすら見て研究もしています。待受画面も理想のスタイルの女の子の写真にしていて、携帯を開くたびに「こうなりたい」という気持ちになるのも、大事だなと思います。

私の理想のアイドル像は歌も踊りも完璧で、スタイルを維持できて表情は明るくて……といろいろあるんですけど、一番苦手なのがお話なんです。昔は電話もしないタイプでしたけど、最近は友だちやお母さんに掛けては、会話を広げる練習をさせてもらっています。

 

同じ目標に向かう人がいると支えになります

山﨑夢羽 BEYOOOOONDS タウンワークマガジン townwork――さっき出たスマホのメモに、今はどんな目標が書かれているのですか?

BEYOOOOONDSの目標がない時期が長かったんですけど、初の日本武道館公演が決まって。それまでにかわいくなりたい。広いステージで2時間歌って踊れる体力を付けたい。武道館にふさわしいアイドルになって立つ。それが今の一番の目標です。

先輩方の公演のオープニングアクトで武道館に立たせてもらったことはありましたけど、まだ会場が明るかったので。暗くなった中で皆さんのペンライトを見るのが楽しみです。360度、上にも下にもお客さんがいる中で、私の魅力を伝えるために、オーラを広げていきたいです。

――BEYOOOOONDSのコンサートは歌って踊るだけではないですよね。

ミュージカルみたいなライブにしたくて。曲間も私たちの演技を見せたいし、次はどんな展開になるのか、ジェットコースターのようにハラハラ、ドキドキさせたいです。

――今までも目標をひとつずつ叶えてきた中で、支えになっていたものはありますか?

研修生の頃は周りを見て、メラメラ燃えて上がってきました。今はグループで活動して、メンバーと支え合いながら、みんなで上がっていきたいと思っています。

メンバーとは刺激を受けたり与えたりしていますけど、今は誰でもYouTubeやSNSで調べれば、同じ目標に向かっている人はたくさん見つかりますよね。そういう人を知ることは、自分も頑張ろうという刺激になるので、大事だと思います。

 

■Profile
山﨑夢羽
(やまざき・ゆはね)

2002年11月5日生まれ。愛知県出身。
2016年にハロプロ研修生に加入。2018年にBEYOOOOONDS結成。2019年にシングル「眼鏡の男の子/ニッポンノD・N・A!/Go Waist」でメジャーデビュー。同年の日本レコード大賞で最優秀新人賞。4月25日に日本武道館でワンマンライブ『BEYOOOOOND1St CONCERT TOUR どんと来い! BE HAPPY! at BUDOOOOOKAN!!!!!!!!!!!!』を開催。

◆山﨑夢羽 OFFICIAL Blog:https://ameblo.jp/beyooooonds-rfro/theme-10107497235.html
◆BEYOOOOONDS OFFICIAL Twitter:@BEYOOOOONDS_
◆BEYOOOOONDS OFFICIAL Instagram:@beyooooonds_official
◆BEYOOOOONDS OFFICIAL SITE:http://www.helloproject.com/beyooooonds/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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