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2022年03月10日

YouTuber・タケヤキ翔さんインタビュー 「一度沈んでからのほうがより高く飛躍できる」

タケヤキ翔チャレンジ動画、商品紹介、スポット探訪など数々の動画コンテンツを投稿している動画クリエーターのタケヤキ翔さん。大学を卒業後、自身の夢を叶えるために、YouTubeに動画投稿をしながら働けるような夜勤の就職先を選び、生活基盤を整えながら活動。その後チャンネル規模を拡大し退職、YouTuberに転身されたタケヤキ翔さん。「今が一番楽しいと言える生き方をしたい」というタケヤキ翔さんにお話を伺いました。

みんなに笑顔になってもらいたいという気持ちが原動力

タケヤキ翔――動画クリエイターとして、アーティストとして、多くの人を楽しませているタケヤキさん。エンターテイナーとしての原点は、どこにあるのでしょうか?

小学校5年生のときに、クラスのお楽しみ会で漫才をやったんです。人を楽しませるのっていいな、と明確に思ったのはそのタイミングだと思います。あと、小学校の修学旅行のバス車内でカラオケ大会になったとき、「歌うまいね」って言われたこともすごくうれしくて。目立ちたがり屋で、人前に出てなにかをするのが好き、みんなに笑顔になってもらいたい、喜んでもらいたい、という気持ちはそのころから変わらないです。

――自分の好きなことで生きていく、と決めるには覚悟も必要だと思うのですが、タケヤキさんはどんなきっかけから夢に向かっての一歩を踏み出すことになったのでしょうか?

僕は工業高校出身なんですけど、工業高校の場合、卒業後95%くらいはすぐに就職するんですよ。実際、僕も高3とのきにとある工場の就職面接に行きました。でも、なんか違う、と思って大学に進学したんです。大学3年生になり、周りに合わせて就活を始めてみても、違和感があったんですよね。これはもう、自分の気持ちに正直に、エンタメの世界に飛び込んでみようとそこで思いました。

――そして、大学4年生のころにYouTubeでの動画投稿を始めたのですよね。

何の気なしに観たYouTube動画がおもしろくて、自分もやってみたい、っていう衝動に駆られたんです。勢いで翌日には家電量販店に行って、店員さんがオススメしてくれたパソコンとカメラを買ってきました。

YouTubeで食べていきたいからこそ、最初は就職を選んだ

タケヤキ翔――思い立ったら吉日、行動力がありますね。

自分のやりたいことはこれだ!って思えたからでしょうね。ただ、好きなことで生きていくためには、お金は必要だと思ったので、自分に合った働きやすい環境で生活基盤を整えられる就職先を見つけて、その上で動画投稿をしていったんですよ。

――夢を追うときに忘れがちな、石橋を叩いて渡ることができていたなんて、堅実ですね。

当時はまだ、YouTubeの存在自体がそこまで世間一般に知られていなかったし、顔を出して活動しているYouTuberは数えるほどしかいなかったですからね、備えは必要だなと。せっかく大学まで行かせてくれた親に顔向けできないという気持ちもありました。

――何事も軌道に乗るまでは迷ったり不安になったりすることもあると思うのですが、動画投稿をいざ始めてみて、タケヤキさんはくじけそうになったことはないのでしょうか?

今思えば若さゆえなんですけど、まったく根拠のない自信があって、俺はこれで成功する、って信じて疑わなかったんですよ。就職先でも、先輩に「いずれ自分はYouTubeで食べていきます」って言っていたし、なにを言っているんだこいつは、と呆れられていたでしょうね(笑)。

みんなの生活の一部、ルーティーンになるような動画を届けたい

タケヤキ翔――働きながら動画投稿をするのは、時間的にやりくりが大変だっただろうなとも思いますが……。

僕は夜勤の仕事をしていたので、朝8時半くらいに帰ってきて、入浴後10時くらいから動画撮影を始めて、少し寝て、また夜勤に行って。睡眠時間を削るしかないので、確かに体力的にはキツかったですけど、やりたいことができている、という充実感がすごくありました。

――地元大阪を中心とした飲食店や心霊スポット&珍スポット探訪動画、大食い動画、検証動画、女装動画など、これまでさまざまな動画を投稿されていますが、振り返って、転機となる出来事やタイミングはあったのでしょうか?

ブームに乗って体を張る系の動画をたくさん投稿していたころは、“楽しい”よりも“どうやったら生き残れるか”ということばかりを考えていたんですよ。でも、それじゃ続かないし、30代、40代になってもYouTuberとして活動していくために、多くの人にとって身近な食に関する動画に力を入れて、この1年半くらいは毎日動画投稿をしていて。僕の動画がみんなの生活の一部、ルーティーンになったらいいな、と思っているんです。

――動画投稿するにあたり、心がけていること、大事にしていることはありますか?

人を楽しませる前にまず自分が楽しむ、ということです。自分が楽しんで活動して、そういう僕の動画を観て楽しんでくれる人、喜んでくれる人がどんどん増えていって。これって本当に夢みたいな話ですよね。でも、それは周りの人に支えられてのことなので。支えてくれる人たち、応援してくれる人たちへの感謝は、これからも忘れずにいたいです。

――動画クリエイターとして、活動9年。長く続けるには、“まず自分が楽しむ”ことや感謝のほかに、なにが必要だと考えますか?

メンタルの強さ、ですかね。特にインターネットで活動していると、反応が数字として表れますし、顔の見えない相手から心ない言葉を浴びせられることだってあります。でも、動画クリエイターに限らず何事も、壁にぶつかった時に感じる悔しさとか怒りが自分を突き動かす力にもなるし、一度沈んでからのほうがより高く飛躍できる、という面で、メンタルの強さは生きてくると思います。あとは、やっぱり自分が本当に好きなこと、楽しいことだから、どんなことがあっても続けられているんだと思います。

小さいころから、人を楽しませることと同じくらい音楽が好きだった

タケヤキ翔――2019年6月からは、ラトゥラトゥ名義での音楽活動も開始されていて。動画クリエイターとしての活動ペースを落とさずにリリースを重ね、MVも数多く投稿していて、驚きです。

小さいころから、人を楽しませることと同じくらい大好きだったのが、音楽。働きながら動画投稿していたころを思い出すような忙しさが訪れたりもするんですけど(笑)、やっぱり好きなことだから苦にならないんですよね。

――2022年2月に動画公開した「シネマヴィラン」にしても然り、骨太なロックサウンド、キャッチーなデジタルチューン、和情緒が絶妙なバランスで配合されたドラマティックな楽曲、タケヤキさんの美声は、中毒性が高いです。

僕の好きなラウドロックと海外向けの和情緒、ネット活動を象徴するボカロ要素、そのトライアングルが、まさにラトゥラトゥらしさだと思っていて。YouTubeのおもしろおかしいタケヤキ翔とは違ったアーティストとしての一面を楽しんでくれている人もいれば、あまりのギャップに戸惑う人もいるみたいなんですけど(笑)、僕は音楽活動にも高い熱量で臨んでいるので、ラトゥラトゥの音楽をたくさんの人に聴いてもらえたらうれしいです。

――4月27日にはミニアルバム『#ShortFilms』をリリースし、5月20日にはラトゥラトゥ主催音楽イベント『LATULATU FES 2022』を開催するのですよね。

『#ShortFilms』は、フィーチュアリングあり、自分で初めて作曲したナンバーありと、いろいろ新たな挑戦をした作品です。そして、『LATULATU FES 2022』を開催するZepp Osaka Baysideは、地元大阪で開催するインフルエンサーFESの第1弾。愛する地元・大阪を自分なりに盛り上げていきたいし、5年後、10年後にもっともっと大きな会場で、動画で紹介している地元の飲食店などを誘致したりして、自分にしかできないようなフェスを開催したいな、という夢もあります。

しんどさの先に成功があると思えたらきっと楽になれる

タケヤキ翔――動画クリエイターとしては、どんな未来を思い描いているのでしょう。

コロナ禍があけたら、いろいろな国に行って動画を撮ってみたいですね。海外ならではの珍スポットや、ご当地グルメもたくさんあると思うので。日本はもちろん、世界中の人が楽しめるような動画を発信していきたいです。

――そんなタケヤキさんが、夢を追う人、夢を見つけるための模索をする人に伝えたいのは、どんなことなのでしょうか?

本当にこの道を進んでいいのかな、大丈夫かな、と不安になることも、時にはあると思うんですけど。しんどさの先に成功がある、と思えたらきっと楽になります。大変なことがあっても、自分の好きなことを追いかけていく人生は楽しい。今が楽しいと言える生き方をしたいと僕は今、心からそう思っています。夢を追う人も、これから夢を見つける人も、どうか悔いなく生きてください。

■Profile
タケヤキ翔
(たけやき・しょう)

2013年より大阪を拠点に活動している人気YouTuber。地元大阪の食を中心に珍スポット、人情店などの紹介、比較、検証などを配信し人気を集めている。音楽プロジェクト「ラトゥラトゥ」のボーカルとしても活動中。作詞作曲やデザインにも携わり、オリジナルMusic Videoの総再生回数は1,500万再生を突破。地元大阪にて2022年5月20日(金)初のインフルエンサー音楽FES第1弾をzepp大阪ベイサイドでオーガナイズする。

◆YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCEA8Umn4azMfY2-qic1lCOA
◆Official Instagram:@takeyakisyou
◆Official Twitter:@takeyakii
◆Official TikTok:@takeyakisyo

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:小坂和義
文:杉江優花

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