櫻坂46・小林由依インタビュー「タイトルが表す“意外性” 今までとは違う一面を見つけてもらえたら嬉しい」
10月4日に2nd 写真集『意外性』を発売する櫻坂46の小林由依さん。屋久島の大自然と、都会的な横浜という全く違ったシチュエーションで撮影されたコンセプトや、これまで以上に“笑顔”の多い作品になっているという写真集に込めた思いを伺いました。
大自然で伸び伸びと撮影するなかで、意識しなくても自然な笑顔が増えていった
――10月4日に発売される2nd 写真集『意外性』ですが、発行が決まった時の思いから聞かせてください。
2019年に1冊目の写真集『感情の構図』を発売してから、“いつか2冊目を出せたら”と思っていたので、お話をいただいた時はすごく嬉しかったです。
――写真集のタイトル『意外性』は、どのように決まったのでしょうか?
秋元先生(プロデューサーの秋元康)が付けて下さいました。写真集の内容を見てからタイトルを付けて下さったので、今までの自分とは違った部分を見つけてもらえたように感じて、それも嬉しかったです。
――今までと一番、違うところはどういったところでしょうか?
スタッフの方たちに言っていただいたのは笑顔が多いことです。今回は自分でも、自然に笑っている写真が多いなと思います!
――シチュエーションとしては、屋久島の大自然と、横浜で撮影された写真が収められていますが、内容は最初から決まっていたのでしょうか?
写真集のお話をいただいた時は、内容をこれから詰めていく段階でした。屋久島が先に決まったんですけど、鹿児島県に行くのも初めてだったので“どんなところなんだろう”というワクワクしました。
――屋久島での撮影は4日間だったそうですね。
はい。夕陽の中で撮影したシーンがあるんですけど、雨が多くて1日しか晴れた日がなかったんです。なので、翌日の天候に合わせて、直前に予定を組み立て直したりして結構バタバタでした(笑)。でも、夕陽の中での撮影も出来ましたし、思った以上に色々なシチュエーションの写真が撮れていると思います。
――晴れ日は、行程の何日目だったんですか?
3日目でした。帰る日も迫ってきていたので、無事に撮影が出来てホッとしました。
――では、写真集の中でも、特に“素の自分っぽいな”と思う写真を教えてもらえますか?
和室で浴衣を着て笑っている写真です。これは、実際にテレビを見ていたり、手近にあった座布団で遊んでいる時に撮った写真なんです(笑)。だから、本当に“素”の状態というか。そういう本気で笑っているものも多くて、いつも以上に表情のバリエーションを感じてもらえると思います!
――クールビューティと称されることも多い小林さんですが、自然な表情や、笑顔というのは撮影の中で生まれたものですか? それとも撮影前からコンセプトとしてあったのでしょうか?
最初から、1st 写真集『感情の構図』とは、また違ったものにしたいという希望はありました。“まだ見せていない表情が撮れたら”とは思っていたので、屋久島では自然体を意識しました。でも、大自然の中で伸び伸びとした撮影をしているうちに、無理に意識しなくても自然と笑顔が多くなっていきました。
気心の知れたスタッフがバックアップーー話し合いながら撮影を進めていけました
――撮影中の印象的なエピソードがあれば教えて下さい。
写真にもなっていますが、猫がすごく懐いてくれて。ずっと足の廻りをグルグルしていて思わず笑ってしまいました。とにかく、くっついてくるのが可愛くて(笑)。
――現場も良い雰囲気だったんですね。
そうですね。以前から一緒にお仕事をしてくださっている気心の知れたスタッフさんが多かったのもありますし、女性ばかりの現場だったので、水着になるシーンとかは、きれいに見えるように角度を指示してもらったりと、話し合いながら出来たのも良かったと思います。
――そんなスタッフさんたちから評判の良い写真は?
(周囲のスタッフに)どれですか? 私も知りたいです(笑)。
スタッフ:これ(船内の椅子に横たわっている写真)は、衣装の雰囲気とか、リラックスした旅だからこその叙情感があっていいですよね。あとは、さっき本人があげた旅館の中のわちゃわちゃしてるところは、その場でしか出てこない表情だと思うので、写真を選定している時も見ているだけで楽しい気持ちになりました。
――友だちと旅行をしているような空気感がありますね。
ありがとうございます(笑)。みんなで地元の美味しいお刺身とかもいただいて楽しく過ごせた現場でした。
何かを決断する時は自分の中での答えは決まっているけれど、周囲の意見も大切にしたい
――大自然の中での幻想的な写真や、旅館や移動中の無邪気な姿の他に、スポーツにも挑戦されていますね。
トレッキング、サップ、スケボーに挑戦させてもらいました。最初にいくつか案をいただいたなかで、自分が実際にやってみたいと思ったものを選んだのですが、特に初めて経験したサップが楽しかったです。時間に余裕があれば、もうちょっとやりたいなと思うくらいハマりました。もともと体を動かすのは好きなんですけど、あまり1人で外に出かけたり、進んでアウトドアをするタイプではないので、こういう機会をいただけて感謝しています。
――チャレンジすること自体は好きですか?
慎重に考えてから行動するタイプなので、自分から新しい世界に飛び込むみたいなことは少ないです。でも、今回のように、何かきっかけがあれば思い切ってやるタイプなのかもしれません。
――そういう意味では、他の人からのアドバイスに背中を押されることも?
たぶん自分の中での答えは決まっているんです。でも、それだけだとちょっと心配になるというか……。自分以外の人が良いと思った物や事が、自分に影響を与えたり大切な場合もあると思うので、視野は広く持っていられればいいなと思います。
――そして、横浜での撮影では、また違った一面が見られますね。
屋久島での撮影を終えた後に、出来上がった写真を見て、それとは違う“こういうのがあったらいいよね”というものを話し合って決めました。横浜での写真は、デートをしているような雰囲気になっています。
――ご自身の意見も、しっかりと反映された写真集になっているんですね。
ソロとして2冊目の写真集になるので、最後まで“紙の質感”とかもご相談させていただいて、こだわった作品づくりが出来たと思います。
自然体の自分でいられるように、時々は息抜きすることも大切
――直筆で思いを綴った“手紙(メッセージ)”が書かれているのも新鮮でした。
メッセージを書くことに関しては編集部の方から提案して頂きました。写真集の撮影がすべて終わった後に、撮影でのエピソードや、今感じている気持ちを書いたんですけど、自分の言葉で思いを伝えられて良かったと思います。
――文面からは、無理をし過ぎず自然体であろうとする姿が見えてきますが、自分自身をフラットにするためにやっていることはありますか?
余裕がなくなった時は息抜きをするようにしています。でも、特別な何かというよりは、時間がある時に家でのんびりするのが好きです。以前は、今以上に無意識のうちに気を張って無理をしていた部分があったと思うので、大人になるについて、少しずつ自然体でいられるようになってきたのかなと思います。
――では、最後に写真集を待っている方にメッセージをいただけますか?
今までも様々な私の姿を見て下さっていたと思いますが、この写真集で、また新たな意外性を見つけてもらえたら嬉しいです。
櫻坂46 小林由依(こばやし・ゆい)
1999年10月23日生まれ、埼玉出身。
2015年8月に欅坂46の1期生オーディションに合格。2016年、欅坂46の1stシングル「サイレントマジョリティー」でCDデビュー。キレのいいダンスパフォーマンスと、どんな楽曲にも染まる表現力の高さと歌唱力で、グループの重要ポジションを担ってきた実力派。2018年には、ファッション雑誌『with』の専属モデルに抜擢。2020年11月に公開された映画『さくら』に大友カオル役で、映画初出演を果たした他、2020年1月には『女子高生の無駄遣い』染谷リリィ役や、『ボーダーレース』の市原琴音役など、テレビドラマにも出演し、演技力が評価されている。
<2nd 写真集の公式アカウント>
◆Instagram:@yui_kobayashi_2nd
◆Twitter:@yui2ndkobayashi
*撮影時のオフショットやムービー、先行カットを公開中!
企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影・井野友樹 取材・文:原 千夏