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2022年10月14日

矢吹奈子(HKT48)インタビュー「悔しいときは自分の良いところを10コ書き出して自己肯定感を上げます」

矢吹奈子 HKT48 インタビュー タウンワークマガジン townwork小学6年生でHKT48に加入、IZ*ONEでのグローバルな活躍を経て復帰した矢吹奈子さん。相変わらずのかわいさながら、今や21歳。最新シングルではセンターに立ち、グループを引っ張っています。寂れた田舎町が舞台の映画『向田理髪店』では、国民的アイドル役で出演。幼い頃から積み重ねたキャリアがどう花開いてきたか、語ってもらいました。

 

選抜に入れた理由を子どもながら示したくて

――今年21歳になった奈子さんですが、12歳でHKT48に入った頃の映像を観ることはありますか?

たまにあります。TikTokでファンの方が作ってくださった動画を観て、「変わったな」と思ったり。当時は子どもだったからこそ、何も恐れない度胸があって、今はできないこともできていましたね。

――最初の頃は、無邪気にアイドル活動を楽しんでいた感じでした?

もともとAKB48グループのファンだったので、指原(莉乃)さんを始め憧れの方々に囲まれて、楽しい気持ちはありました。でも、お披露目してすぐAKB48さんのカップリング曲でセンターをやらせていただいたり、HKT48で選抜に入ったりしたんですね。

ファンの方にもまだ知られてない状態で、「何で?」と思われていた中、「選抜に入れた理由を示したい」という気持ちは、小さいながら心のどこかにありました。センター曲の「ウインクは3回」では何もかも初めてで、MV撮影でどこを見たらいいかもわからなかったんですけど、「パフォーマンスを見せていきたい」と思っていました。

――日韓オーディション『PRODUCE48』に参加したときは、どんな心持ちだったんですか?

お話をいただいて、すぐ「受けよう」と決めました。当時は選抜総選挙などで悔しい思いをたくさんしていて、歌とダンスを上手くなろうと頑張っていたんです。でも、それだけでは選抜に入れない。他の面で輝いていたメンバーたちが上位に入っていくのを見て、すごく悔しかったんです。

ちょうどその頃、韓国の別のオーディション番組を観ていて、デビュー前の練習生なのにレベルの高さに衝撃を受けて。自分もそういう方たちと競って、何かを吸収できるかもしれないと思ったら、ワクワクしかなかったです。HKT48の中では一番早く「参加したい」と言ってきたと聞きました。

 

泣いたあとも引きずっていたら成長できません

矢吹奈子 HKT48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――奈子さんは歌に自信があったんですよね?

コンサートでソロで歌わせていただいたりはしていました。でも、韓国ではスキルの高い方が多くて、教わる歌い方も日本と全然違っていて。鼻から抜ける音がなかなか直せず、ちょっと自信を失いましたけど、努力すれば絶対うまくなれると信じて頑張っていました。

――クラス分けでは一番下のFから一番上のAに上がりました。

最初にFクラスと言われたときは「もう無理かもしれない」と一瞬思いました。でも、本当に一瞬だけ。練習が始まったら、「絶対に誰より良いパフォーマンスをして上がってやるぞ!」という気持ちでしたね。時間もない中で、曲を日本語と韓国語で覚えて、ひたすら歌って踊る繰り返しでした。

――韓国語はどうやって習得したんですか?

最初は知っている言葉はほとんどなかったんです。私は勉強するのは苦手で、耳で覚えたほうが早いとすぐ気がつきました。翻訳機を使うと結局日本語で考えてしまうので、「こういうときはこの言葉を使う」と赤ちゃん方式で覚えていったら、結構すんなり身に付きました。

――IZ*ONEが結成されてからも、「シャワーを流しながら泣いた」という話がありました。

日本を離れての活動で、いろいろな面で悩んでいた時期はありました。だからと言って、それを引きずっていたら成長できません。泣いても、そのあとは前向きになりました。メンタルは強いほうだと思います。

 

パフォーマンスを高めたい気持ちは100倍に

矢吹奈子 HKT48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――世界を舞台に活動した2年半を経て、昨年HKT48に復帰。メンバーに「違う人になった」と言われたそうですね。

「変わったけど、中身はほとんど前のままで安心した」とも、よく言われます(笑)。考え方はすごく変わったかもしれません。パフォーマンスを高めたい気持ちは、前より100倍くらい大きくなっています。

――自分の強みを見つけたりもしましたか?

韓国では周りとの身長差が大きくて、悩んだりもしました。でも、ファンの皆さんに応援していただいて、そんな短所が長所に変えられることに気づいたんです。

――妖精のようだと言われていました。

この身長だからできることを見つけようと、プラスに考えるようになりました。

――最近は落ち込むことはありませんか?

悔しいことはあります。そういうときは、自分の良いと思うところを10コ書き出すことをしています。人に言うのは恥ずかしいような、しょうもないことでもいいんです(笑)。「やさしいかもしれない」とか。

――「ポニーテールが似合う」とか?

そういうことですね。これは指原さんから教わった方法で、書いていくと自分の良さに気づけて、自己肯定感が上がるのでオススメです。あと、最近は感情を表に出すようにしています。前は泣きたいときもグッと堪えたりしていたんですけど、お芝居のときに気持ちを出しやすくしたくて。抑えていた自分の感情が、わかるようになってきました。

 

普段は抑える感情を役で思い切り出せるのが面白くて

矢吹奈子 HKT48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――ということは、女優業への意欲が高まっているんですね。

はい。去年、『顔だけ先生』で初めてドラマにレギュラー出演させていただいて、お芝居自体、本当に久しぶりでしたけど、すごく楽しくて! 学園もので同世代の生徒役の方たちの話も聞くと、女優のお仕事に興味が湧きました。

――演技の楽しさは、やっぱり自分でない人間になれるところ?

それもありますし、さっきお話ししたように、私は普段あまり感情を表に出さないので。役に入ったときはバーンと出せるのが、いつもの自分と違って面白いなと思います。

――映画『向田理髪店』では国民的アイドルの大原零を演じています。人によって態度が変わるところがおかしいですね(笑)。

周りにああいう人はいませんけど、映画やドラマで見るので、イメージはできました。私はあんなアイドルではないので、安心してください(笑)。たぶん、家でも楽屋でもどこでも変わりません。それと、この映画では劇中劇もあって、2役やれた感じで楽しかったです。

――『レオン』みたいな…という映画に出ていました(笑)。

オマージュです(笑)。そのくだりではボケているので、クスッとしてもらえたら嬉しいです。『レオン』は観たことはなかったんですけど、有名な映画ですから写真には見覚えがあって、マチルダも知ってました。この映画に出ることになって、映像もちょっと観て勉強しました。

 

銃を撃つシーンは弾が出ないか緊張しました(笑)

矢吹奈子 HKT48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――その劇中の映画では、銃を撃つシーンもありました。

最初、本当に緊張しました。「これ大丈夫かな? 本当に弾が出ないよね?」って。絶対出ないんですけど(笑)、ドッキドキでした。(主演俳優役の)本宮(泰風)さんが「両手で構えたほうがいいよ」「ボンと衝撃が来るから動かさないように」とか指導してくだって、無事に撮影できました。

――全体的に撮影はスムーズに進んだんですか?

監督が本番一発目のテイクを使うことが多いと、先に聞いちゃったんです。「ヤバい! 一発で良いのを出さないと」って、構えてしまった部分もありました。正直「うわっ、うまくできなかった」と思ったシーンもあって。そのときはお願いして、もう1回やらせてもらいました。

――それはどの辺のシーンですか?

本宮さんとバン、バンと撃ちながら逃げてきて、「ここからは1人で行け」みたいに言われたところです。自分の中で納得いかなくて。私はあまりモニターを観なかったので、結局1回目と2回目のどちらが使われたのか、わからないんですけど(笑)。

 

後悔はしないために今を大事にしています

矢吹奈子 HKT48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――今はHKT48を引っ張る意識も強いですか?

後輩がすごく増えましたからね。韓国から戻ってきて、アルバムのリード曲でセンターに立たせてもらって、「よし、頑張るぞ」みたいな気持ちになりました。MVの撮影前に、みんなと合わせながら、先頭に立って行動するように意識しました。

そのあと、今年のシングル「ビーサンはなぜなくなるのか?」のセンターでは、何のプレッシャーも不安もなくて。「自分が引っ張るんだ!」と強く思っていました。

――個人では、また世界で活躍したい気持ちもありますか?

今はネットで配信もできるので、そういうところでも海外のファンの方に観ていただきたいし、ファンでない方にも目に留めてもらえるようになりたいと思っています。

――他にも、今後の夢はありますか?

今、携帯のメモに夢を書くことにハマっています。小さい夢から大きい夢までいっぱいあって、ひとつずつ叶えていけたらいいなと。どんな夢かは内緒ですけど(笑)、お芝居はすごく楽しいので、女優としていろいろな役ができるようになりたいです。

――そうした夢を叶えるために、必要なことは何でしょうか?

努力にはいろいろな形がありますけど、後悔しない生き方をしようと心に留めています。夢が叶っても叶わなくても、「あのとき、もっと頑張っていれば良かった」と思うことがないようにしたくて。今しかできないことを大事に、行動と選択をしていきます。

 

■Profile
矢吹奈子
(やぶき・なこ)

2001年6月18日生まれ。東京都出身。
2013年にHKT48の3期生オーディションに合格。2014年発売の3rdシングル「桜、みんなで食べた」で初選抜。2018年発売の11thシングル「早送りカレンダー」でWセンター。同年に日韓合同オーディションでIZ*ONEのメンバーに選ばれ、韓国でデビュー。2021年に活動終了して、HKT48に復帰。2022年発売の15thシングル「ビーサンはなぜなくなるのか?」で単独センター。10月14日より全国公開の映画『向田理髪店』に出演。

矢吹奈子 OFFICIAL Twitter:@nako_yabuki_75
矢吹奈子 OFFICIAL Instagram:@75_yabuki
HKT48 OFFICIAL SITE:http://www.hkt48.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:草刈雅之
ヘア&メイク:水野花菜 スタイリング:渕上陽子 取材・文:斉藤貴志 衣装協力:SNIDEL

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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