スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2022年10月24日

男性ブランコインタビュー「周りの芸人からかけられた“そのままでいい。あとは順番だよ”という言葉に助けられました」

男性ブランコ お笑い 芸人 吉本 漫才 コント メガネ M-1 キングオブコント KOC 浦井のりひろ 平井まさあき アルバイト タウンワークマガジン townworkツッコミ担当の浦井のりひろさんとボケ担当の平井まさあきさんによるお笑いコンビ・男性ブランコ。結成当初からショーレースにエントリーするも、思うような結果がでなかった時期、仲間の芸人の言葉に助けられたというふたり。過去のバイトでの話や、将来の夢について伺いました。

バイトした業界の深めのあるあるが知れたのはネタに役立っている

男性ブランコ お笑い 芸人 吉本 漫才 コント メガネ M-1 キングオブコント KOC 浦井のりひろ 平井まさあき アルバイト タウンワークマガジン townwork――今や劇場やテレビで大活躍の男性ブランコさんですが、大阪時代にはいろいろなアルバイト経験を重ねていたそうですね。

浦井 だいぶやりましたね。コンビニの夜勤は長いことやっていて、洋食屋のランチタイム、ケーキ屋さん。東京来てからも、派遣のコンビニ、バスタ新宿、新宿3丁目の立体駐車場の受付…とか。

平井 僕は最初がチェーン店の定食屋さん。あとはコンビニ。プールの監視員、焼酎バーみたいなところもあって、大阪の最後は漫画喫茶でした。そこは亜生(ミキ)とかもいましたね。東京に来てからは派遣のコンビニ、あとカフェ、カラオケ屋さん、ホテルの朝食、UberEatsが最後でした。

――印象的なアルバイトはありますか?

平井 僕は基本的にめっちゃ怒られるんです。コンビニで働いてる時、わりと接客態度もちゃんとしてたと思うんですけど、よく怒られて。原因はわからないんですけど、何かがあったんやろうな、と。

浦井 基本怒るターゲットになりやすいんでしょうね。

平井 確かに、温泉とか岩盤浴とかがある場所のスタッフのアルバイトに入った時も、社員さんがインカム(無線機)でいろんな指示出したり、確認作業してるんですけど、突然「おいっ、そこのやつ! 水着ギャルばっか見んな!」って声が聞こえてきて。そんなやついる?みたいな感じでキョロキョロしてたら、その社員さん、僕のこと睨んでまして…(笑)。

――何か怒られる方向にいってしまうんですね(笑)。ちなみに、浦井さんは怒られたりは?

浦井 あんまりないですね。わりと「ちゃんとやってるね」みたいな雰囲気は出せるほうでしたね。

平井 そういうとこあるよな(笑)。

男性ブランコ お笑い 芸人 吉本 漫才 コント メガネ M-1 キングオブコント KOC 浦井のりひろ 平井まさあき アルバイト タウンワークマガジン townwork――アルバイト経験が今の自分たちに活きてるなと思うことはありますか?

平井 アルバイトしてると、明らかに年下が多くて、社員さんも年下だったりするんですけど、そういう方に詰められても、大丈夫なハートになりました(笑)。年下であろうがめっちゃ怒られようが“聞く力”が備わりましたね。

浦井 あと、アルバイトの中でその業界の中の深めの“あるある”を覚えるっていうのがありますね。けっこうネタに活かせたりする。

平井 それはあるね(笑)。

浦井 コンビニは夜勤がフライヤーの掃除をするんだね、とか。

平井 スポーツ新聞を全部10円玉で支払うおじさんがどこのコンビニ店舗でも必ずいる、とか(笑)。

浦井 あとは、やっぱり、「絶対(アルバイトを)やめてやる」「芸人だけで食えるようにするぞ」という気持ちがモチベーションになったというのもありますね。

落ち込んでいるときは強がらずに「駄目です」って素直に言うのが大事

男性ブランコ お笑い 芸人 吉本 漫才 コント メガネ M-1 キングオブコント KOC 浦井のりひろ 平井まさあき アルバイト タウンワークマガジン townwork――そうしたアルバイトをしつつ、芸人としての活動を続ける中で、心折れそうになることもあったと思うのですが、そんな時期に心の支えになったことをお聞かせいただければと思うのですが。

浦井 僕らにとっては、周りの芸人の言葉は大きかったですね。助けられてきました。

平井 当時、『キングオブコント』だったり、賞レースは本当に勝てなかったんですよね。周りの同期は準決勝進出が当たり前ぐらいの時期に僕らだけ2回戦落ちとか。劇場ではウケるんだけど、単独ライブはお客さんが入らない、とか落ち込むことがあって。でもそういうときに、先輩や同期とか後輩が、「いいよ、全然」。「いける。そのままで良いよ。あとは順番だよ」みたいな声をかけてくれて、すごく助けられたんですよね。

浦井 そういう言葉ひとつで「大丈夫なんだろうな」っていう気持ちで過ごすことができるんですよね。

平井 ただ、周りがそういう声をかけてくれるってことは、おそらく、目に見えてものすごく落ち込んでる顔をしてたんだと思うんですよね(笑)。だから、悩んでる方、心が折れそうな方は、強がらずに、落ち込んだ顔を見せていたら、誰かが「大丈夫か?」って。

浦井 「どうしたお前?」って。

平井 声かけてくれると思うので、「大丈夫っす」みたいに強がらずに「駄目です」って素直に言う。そうすると、周りの人が、自分でも気づかないようなところを褒めてくれたり、ここは違うんちゃう? みたいなことも言ってくれたりしますし。

誠心誠意アドバイスもらったりアドバイスしたりを繰り返してきた

男性ブランコ お笑い 芸人 吉本 漫才 コント メガネ M-1 キングオブコント KOC 浦井のりひろ 平井まさあき アルバイト タウンワークマガジン townwork浦井 ほんまに絶対何か言ってくれるんですよね、先輩や同期たちは。

平井 本当にそうなんですよ。みんなほんまに優しいというか、やっぱりお笑い好きな人ばっかりだから、例えばネタの相談をして、「いや、こいつライバルだから教えない」とか、マジで一人もいないですよね。そのとき思った自分のこうしたほうがいいと思うことを伝えてくれるし、わからなかったらわからないって言うし。そこで策略をめぐらして「これ、悪いアドバイスしたろ」なんて人、マジでいないと思います。

――そういう文化で、声をかけてくれる方も、過去に別の方からそういう言葉をもらってきたという流れもあって脈々と。

平井 そうだと思います。ちゃんと正面から誠心誠意アドバイスもらったりアドバイスしたりを繰り返してきたんですよね。

――今は逆にアドバイスする側にも回ることも増えてきたんじゃないですか。

平井 そうですね。僕はでも聞かれたら答えるという感じですかね。正直言えないときのほうが多いです。「おもろいっすけどね」ぐらいのことしか。

浦井 僕もアドバイスはあんまりしないですけど、でも、「面白い」と思ったら、そのネタが終わってすぐ「これめっちゃ面白いですね」って言いに行きますね。

平井 それってめっちゃ嬉しいもんな。ほんと感想だけでもいいんですよね。

浦井 そういう言葉一つでみんなが高め合えるし、負けられないという気持ちも生まれるんですよね。

ドラマはやりたい。そういう仕事に憧れはあります

男性ブランコ お笑い 芸人 吉本 漫才 コント メガネ M-1 キングオブコント KOC 浦井のりひろ 平井まさあき アルバイト タウンワークマガジン townwork――そんなお二人が今後こうありたい、と思ってらっしゃることは?

平井 コンビとして目標で掲げているのが全国ツアーをやるっていうことなんですけど、ただ全国ツアーをやるというよりは、例えば石川県でやるとして、1週間公演ならその1週間全部即完するような、そういう単独ツアーをしたいと思ってます。そのために、どうやろうかって考えたら、例えば、お芝居のほうをやるとか。

浦井 ドラマはやりたいですね。そういう仕事に憧れはあります。

平井 それって多分ちゃんと、芸人の仕事にも活きてくると思うんですよね。

浦井 そのドラマを見て演劇やドラマ好きな人が単独に来てくれたり。

平井 お芝居とはわりと直結してる気がするんすよね。そうやって広げていきたい。あと、本当に僕らの単独ライブってデザイナーさんとかもお金はあんまりもらってくれないんですよ。「僕がやりたいから協力したいんです」って。

浦井 「いや、払いますよ」って言っても「いいです、大丈夫です」みたいな。

平井 請求書も「あ、忘れてた」とか言って出さないんですよね。

――それだけ男性ブランコを支えたいという思いなんでしょうね。

平井 すごくありがたいですけど、でも、これからは収益の部分も大きくできるようにして作り上げていくことができればと思ってますね。

浦井 きっちり収益を上げるようにして、いつも単独でついてくれるスタッフをそのまま地方にも呼んで、同じメンバーで回れるようにしたいんですよね。

平井 最高の形で全国を回れるようにしたいですね。

浦井 そのためにも役者の仕事とかも広げたいし、あと、平井は海洋動物が好きでそういうテレビの仕事もしてるので、水族館ファン層から広げていくのもありやし。

平井 直結してるかわからないけど(笑)、そういうのも含めてどんどん広げていきたいなとは思ってますね。それによって今お世話になってる人への恩返しもしていきたいと思いますね。

■Profile
男性ブランコ
(だんせいぶらんこ)

ツッコミ担当の浦井のりひろ(1987年12月3日、京都府出身)とボケ担当の平井まさあき(1987年8月1日、兵庫県出身)のお笑いコンビ。大学の演劇サークルで知り合いコンビを組む。「キングオブコント2021」ではザ・マミィと同率で準優勝。2021年4月よりヨシモト∞ホールの看板芸人「ムゲンダイレギュラー」として活躍中。

ヨシモト Profilehttps://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=5066
Youtubehttps://www.youtube.com/channel/UCJu3mFiERByz2CupSdurYUA
浦井のりひろ Official Twitter@bosobosourai
浦井のりひろ Instagram@uraidanbura
平井まさあき Official Twitter@hirai_swing
平井まさあき Instagram@hirai.swing

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河合彩美 取材・文:田部井徹

早速バイトを探してみよう