女優・豊田ルナさんインタビュー 「“目標は高く、腰は低く”がモットー。高い目標がないと向上心は生まれない」
女優、グラビアアイドルとして活躍する豊田ルナさんが、「豊田ルナ カレンダー 2023」をまもなくリリースします。撮影秘話を聞いたほか、2022年の振り返りも。そのほか、子役から活動している豊田さんが体験した芸能界での転機や、今後の目標などを聞きました。
爽やかな印象のカレンダーが完成しました
――2年連続のカレンダーリリースだそうですが、どのような内容になりましたか?
去年のカレンダーは水着のカットが多いけれども、爽やかなものができたと感じていて、今年もそんなカレンダーにできたらいいな、堂々と部屋に飾れるものにしたいなという思いがありました。リラックスして撮影に臨めたので、今年も爽やかな印象に仕上がったんじゃないかなと思います。
――撮影の思い出を聞かせてください。
当日は雨が降ったりやんだりしていたのですが、「撮る」タイミングでは雨もあがり、スムーズに進行することができました。この時期、どうしても食べてみたいプリンがあって、スタッフさんがタイムリーにそのプリンを差し入れてくださったので、撮影が終わった瞬間に飛びついちゃいました(笑)。
――豊田さんご自身は、カレンダーをどこに飾る予定ですか?
去年のカレンダーはリビングに飾ってあるんですけど、家族が「このカレンダーがあると明るくなる」と言ってくれたので、今回もリビングに飾ろうと思います。
――では、ファンの皆さんにはどこに飾ってほしいですか?
玄関などもいいのですが、「マニアックに攻めたい」という方には、ベッドの真上の天井がお薦めですね。目が覚めたら「いる!」みたいな(笑)。
応援してくださる方と、20代の初日を過ごせたことが2022年最大の思い出
――早いもので2022年もすでに後半ですが、印象に残っていることを聞かせてください。
7月に生誕祭をやらせていただいたのですが、1人でのイベントというのが初めてで、どれぐらいのお客様に来ていただけるのかとても不安だったんです。それが満員御礼状態で、皆さんにも楽しんでいただけたみたいですごく嬉しかったです。そもそも20代になったこと自体が私にとって一大イベントで、そんな大事な日を応援してくださる皆さんと一緒に過ごせたことが今年一番の思い出となりました。
――こんな大人になりたいという理想はありますか?
「強く、明るく、正しく」です。自分でできることは一人でやって、誰にでも明るく接し、自分が正しいと信じた道を突き進んでいける女性になりたいです。
――2023年はどのような年にしたいですか?
「大人っぽくなったね」と言われる機会が増える1年にしたいです。中学生ぐらいから「大人っぽい」と言われ、中学生に見えないのかなと不安に感じた時期もありましたが、最近はそう言われると「ちゃんとしているように見えるのかな」ってうれしくなるんです。見た目だけじゃなく、中身も大人へ近づいていきたいですし、お仕事の面ではお芝居をしている姿を応援してくださる皆さんにたくさんお見せしたいです。
家族や友だちのサポートはもちろん、事前に行動することで学業との両立を
――子役から活動しているそうですが、芸能界を志したきっかけを聞かせてください。
諸説ありまして(笑)、5歳の時に地域の親子雑誌に母と出る機会があって、「こういうことをもっとやってみたい」と伝えたのが私の記憶。でも、母によると理由は一つではなく、私はクラシックバレエの発表会など人前に出るのが好きで、「この子は人前に出ることがしたいのかな」と感じて、子役事務所のオーディションを見つけてきてくれたそうなんです。母の行動がなければ、今の私はいなかったと思うので感謝しています。
――学業との両立が大変な時期もあったと思うのですが……。
友だちに頼るといっても、友だちにだってやらなければいけないことがあって、すべて頼るわけにはいかないので、授業に出られないことがあらかじめわかっている時は、先生に「この日はお休みをするので先にプリントをください」とお願いするなど、積極的に行動していました。何より、埼玉の自宅から東京の学校まで2時間弱の登下校をサポートしてくれた家族がいなかったら成しえなかった両立なので、家族には感謝しています。
オーディションや初めての連ドラ、そして、初ヒロインが転機に
――まわりの方のサポートはもちろん、事前にできることをやっておくことで、両立できていたんですね。では、この15年間の活動で身に付いたのはどのようなことですか?
度胸ですね。この仕事では、できないことや、怖いなと感じていることも、やらなくちゃいけない時があるんですけど、そんな時に「やるしかない、いくぞ!」と飛び込めるのは、15年間の活動の中でそんなタイミングに何度も対峙し、挑戦してきたからだと思います。
――その中で「これが転機だった」と言える出来事はありましたか?
ドラマのオーディションを受けた小2の時、私よりも小さい子がいろいろなシチュエーションに対応しながらお芝居しているのを見て、自分との差に衝撃を受けたのが最初の転機です。その次は小4の時に初めてレギュラー出演したドラマ「悪夢ちゃん」。自分がメインとなる回もいただいたのですが、私の役柄を中心にストーリーができていき、自分が感情をきちんと表現しないと、他の皆さんの感情も動かないという世界を体験して、より演技の面白さを知りましたし、まわりの先輩方のような演技をしたいと思うようになりました。最近だと、昨年「ウルトラマントリガー」でヒロインを演じたことも大きかったです。
――ずいぶん早い時期に転機を経験したんですね。
小さい時から遊び感覚ではなく、“お仕事”だと受け止めていたんです。演技の先生がとても厳しい方で、事務所に入ったばかりの頃は何もできなくてよく𠮟られていたのに、小2で受けたオーディションの後、先生が「今後はすべてのオーディションを受けるように」と母に言ってくれたそうで、スイッチが入ったことが先生にも伝わったのだと思いました。
叶えたい目標があるのなら、きちんと口に出すことが大事
――では、仕事をしていて楽しいのはどのような時ですか?
カメラの前に立っている時ですね。バラエティでもグラビアでも、そして、お芝居をしている時でも「やりたいことがちゃんとできている」と実感して、高揚します。
――そんな中で豊田さんが大事にしていること、譲れないのはどんなことでしょう?
「目標は高く、腰は低く」です。目標を高くもっていないと、向上心は生まれないと思うんです。カレンダーだって「私に出せるはずがない」と以前は思っていましたし、買ってくださる方がいるなんて想像もつかないことでした。だからといって、鼻が高くなるのは応援してくださる方や、支えてくださるスタッフさんに失礼なので、謙虚な姿勢だけは忘れたくありません。
――現在の“高い目標”は何ですか?
映画に主演してみたいです。ヒロインのポジションも目標にしていましたが、昨年「ウルトラマントリガー」で叶えることができたので、次は主演女優に挑戦したいです。
――多忙な日々を送っていると思いますが、豊田さんのパワーの源になっているものについて聞かせてください。
母と過ごす時間が私の原動力ですね。一緒に出かけることもそうですし、自宅で食事をしながら交わした何気ない会話の中から私の悩みに気づいたり、思いを拾ったりしてくれるのは母なので、そんな時間がとても大切です。
――夢や目標に向かって奮闘する同世代の皆さんへ、メッセージをお願いします。
夢は簡単に叶うものではないけれど、言霊ってあると思うんです。私も「生誕イベントがやりたい」と言っていたら、ファンの方が「行きたい」と言ってくださり、それがスタッフさんに届いて、実現することができました。「叶えたい目標があるのならば、きちんと口に出す」。私も目標に向かって努力するので、一緒に頑張っていきましょう!
豊田ルナ(とよだ・るな)
2002年7月17日、埼玉県生まれ。5歳で活動を開始し、ドラマ「悪夢ちゃん」(日本テレビ)や大河ドラマ「八重の桜」(NHK)などに出演。2019年「ミスマガジン 2019」グランプリを受賞。主な出演作に「すイエんサー」(Eテレ)、「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」(テレビ東京)など。
◆Official Site:https://talent.platinumproduction.jp/toyodaruna
◆Official Twitter:@Runa_Toyoda0717
◆Official Instagram:@runstagram_717

「豊田ルナ カレンダー 2023」
11月19日(土)発売
編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。