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2023年03月22日

川村文乃(アンジュルム)インタビュー「無理だと考えるより前に一歩踏み出したら、見えるものが変わります」

川村文乃 アンジュルム インタビュー タウンワークマガジン townwork4年ぶりのアルバム『BIG LOVE』を発売するアンジュルムでサブリーダーを務める川村文乃さん。抜群のスタイルが目を引き、マグロ解体ショーができる異色の資格も持っていますが、グループ内での自分の存在価値に悩んだ時期もあったとか。そこから辿り着いた境地とは?

 

小学生の頃にスマイレージさんごっこをしてました

――地元・高知では、小学生の頃から「おさかな㏚大使」を務めたり、アイドル活動をしていたんですよね。

アニメの『きらりん☆レボリューション』を観てアイドルに憧れて、小学2年の頃から毎日、学校終わりにミュージカルスクールに通っていました。

――ハロー!プロジェクトを好きになったのも、『きらりん☆レボリューション』に主演していたモーニング娘。の久住小春さんからですか?

そのときはきらりちゃんという認識しかなくて、ハロプロを知ったのは小学5年の頃、(アンジュルムの前身の)スマイレージさんからですね。仲良し4人組で「スキちゃん」のMVをマネして動画を撮ったり、スマイレージさんごっこをして踊ったりしていました(笑)。私は福田花音さん役が多かったです。

――アイドル活動のために中2の終わりに上京して、アンジュルムに加入したのが高3。その間、高知に帰りたいと思ったことはありませんでした?

全然なかったです(笑)。東京ではアイドルも大きな看板で見られたり、CD屋さんで大々的に展開されていたり、身近に感じられて。オタ活もすごく楽しくできました(笑)。

――アイドルを目指しつつ、オタ活もしていたんですね(笑)。

ハロプロのファンクラブに入ってました(笑)。当時はモーニング娘。さんにいた工藤遥さんが大好きで、バースデーイベントに行ったり。アンジュルムの日本武道館コンサートも、チケットを取って観に行きました。

 

ソロパートがひとつもなくて悔しくて

川村文乃 アンジュルム インタビュー タウンワークマガジン townwork――ハロプロ研修生時代も、挫けることはありませんでした?

いえ、たくさん挫けました。私が研修生になったのは高校2年の夏で、小学6年生の先輩もいて、自分の力不足を感じました。近いところだと、(現BEYOOOOONDSの)清野桃々姫さんが小学生なのにダンスも臨機応変に何でもできて、すごいなと思って。こんなにスキルが高くてかわいい人たちがたくさんいる中で、高2から入った私がデビューできるのか、毎日焦っていました。

――川村さんも高知時代からずっと培ってきたものがあったのでは?

高知で習ってきたことは自分にはすごく大切でしたけど、東京でレッスンをしていた人たちは何倍もいろいろなものを身に付けていて。私なんかゼロくらいの感覚でした。

――晴れてアンジュルムに加入してからも、ソロパートがない楽曲もありました。

シングル2曲に自分のソロがひとつもなかったときは、すごく悔しかったです。実力がなくて何もできない。グループで何も役立っていない。当時のメンバーはパフォーマンスでも1人1人の色があって。私はどういう色を身に付けたらいいのか、悩んでいました。

 

先輩をマネるより自分だからできる歌い方をしようと

川村文乃 アンジュルム インタビュー タウンワークマガジン townwork――そこから、どんな努力をしたんですか?

地道にダンスレッスンに通いました。それはみんながやっていることですけど、アンジュルムはカッコいい曲、力強い曲が多いから、先輩たちみたいに歌えるように頑張っていました。

でも、私がそれをマネしても、みんなが同じになったら面白みがないし、自分の良さも出ないと気づいたんです。合わせられる努力もしつつ、私だからできる歌い方や出せる声を大切にしたいと、考え方を変えました。

――川村さんのかわいい歌声は、当時のアンジュルムにない色でした。

アンジュルムの中で自分の声に注目してみると、確かにかわいいというか、ちょっと高めで、そこも活かしていけたらと。今からハスキーな声で歌えるわけでもないし(笑)、他のメンバーと違うところを伸ばすことで、アンジュルムの可能性も広げられると思いました。

――2019年からはサブリーダーになりました。

まさかでビックリしました。そのときの私は加入して2年で、歴で言うと下から3番目の後輩だったので。サブリーダーに決まった役割はないですけど、先輩がたくさんいらっしゃるのに「こうしてください」なんて指示はできないし、グループ内でどう立ち回ればいいのか、今でも考えています。

――今は後輩も増えて、面倒見がいいという話を聞きます。

相談を受けたり、何か困っていることがあれば手助けできればいいなと、周りをよく見るようになりました。

 

マグロ解体師の免許を取って発声も変わりました

川村文乃 アンジュルム インタビュー タウンワークマガジン townwork――一昨年、1級マグロ解体師の免許を女性で初めて取得したことも話題になりました。

もともとカツオを捌いたりしていて、マグロの解体ショーもやってみたいと、小さい頃から漠然と思っていたんです。コロナ禍になって、毎週ライブとかで全国に行っていたのが全部ストップして、空いた時間に何もしないのはもったいないなと。それでマグロ解体ショーができる資格を取ろうと、勉強を始めました。

ただ自分がやりたかっただけで、そんなにすごいことではないと思ってましたけど、皆さんに想像以上に「すごいね!」と驚いてもらえて、逆に自分がビックリしました(笑)。

――川村さんがアイドルとして大事にしていることはありますか?

「諦めるより、こだわり抜きたい」が座右の銘です。ライブのパフォーマンスもSNSでの発信も、普段のお洋服や身に付けるものにも、こだわりを持っています。

――昔からイベントの告知なども、自分でポスターのようにデザインしてSNSに上げていました。

それも好きでやっていたんですけど、オープンスペースでのイベントも多かったので、たくさんの人に来てもらって、アンジュルムを好きになってほしくて、告知活動は加入したときから積極的にやっていました。自分が動いたことで、誰かに引っ掛かればいいなと思って。

――パフォーマンスにはどんなこだわりが?

私はアンジュルムでは身長は上から2番目で、自分の脚がすごく好きなんです。高さを活かして、脚をきれいに見せる踊り方ができたらいいなと思っています。

あと、1級マグロ解体師の資格を取ってから、解体ショーのために漁師さんっぽい強い声の出し方を練習したんですね。自然とお腹から重心が低い発声ができるようになりました。それでライブでも歌の幅を広げられたので、パワフルな楽曲に合う歌い方を研究しています。

 

自分流のラップで長い歌割りをもらえました

川村文乃 アンジュルム インタビュー タウンワークマガジン townwork――アルバム『BIG LOVE』の新曲で、川村さん的に特にインパクトがあったのは?

竹内朱莉さん、為永幸音ちゃん、平山遊季ちゃんと4人のユニット曲「根っからプレイボーイ」はラップが入って、全部レコーディングしてから誰が歌うか決まったんです。とりあえず自分流のラップでやってみたら、ディレクターのたいせいさんが「いいね!」とすごく誉めてくださって。そしたら、1番のラップパートが自分になりました。

アンジュルムの楽曲でこんなに長いラップが入ることはなくて、もちろん私が1人でこれだけ歌うのも初めてでした。ラップ以外も自分の好きなテイストで、もどかしい気持ちが詰まっていて。「やめて、やめて」って同じ言葉を重ねるところで、感情の込め方を変えるのも楽しかったです。

――歌うのに苦戦した曲もありました?

「23時のペルソナ」はサビで一瞬裏声に行くところが結構あって。アンジュルムは地声でバーッと出す曲が多いので、慣れなくて苦戦しました。アルバム曲ならではの歌い方だったと思います。

 

グループの中の自分像を作れたのは成長でした

川村文乃 アンジュルム インタビュー タウンワークマガジン townwork――4年分のシングルも収録されていますが、特に思い入れの強い曲はありますか?

いっぱいありますけど、「泳げないMermaid」はすごく好きです。アンジュルムでは歌詞的にも強かったり、人を励ますようなものが多い中で、この曲はちょっと切なくて女の子という感じ。それがシングルになったのが嬉しかったです。

あと、私はやっぱりお魚が好きで(笑)、Mermaidというタイトルで水っぽい音が入っているのにも惹かれました。

――歌い出しも川村さんが担当していますが、「愛されルートA or B?」の冒頭の佐々木莉佳子さんとのフロアダンスも印象的でした。

その時期のシングルはいろいろ挑戦できて、ダンスパートにも選んでいただけました。私がアンジュルムでできることがあると感じられて、フロアで踊るのもたくさん練習しました。

――そうしたシングル曲を改めて聴くと、4年分の成長も感じられますか?

それはすごくありますね。ちょうど竹内さんがリーダーになってからで、卒業や加入が続いてグループの形がたくさん変化して、私もみんなもすごく変わったと思います。声の感じもそれぞれちょっとずつ、今と違っていました。

私自身、4年前にサブリーダーになって、そこから1年くらいは思うように歌えなかったりして、悩んだり迷ったりすることが多かったです。今は大人になったこともあって、アンジュルムの中の川村文乃像をしっかり作れたのは、成長したところだなと思います。

 

行動力があると人に言われて気づきました(笑)

――新曲を収録したDisc2の1曲目が「Survive~生きてく為に夢を見んだ」ですが、今の川村さんはどんな夢を見てますか?

ずっと思っていることですけど、アンジュルムをもっともっと大きいグループにして、もっともっとたくさんの人に好きになってもらいたいです。後輩にもすごく魅力的なメンバーがたくさんいるので、1人1人の良さがもっと出たらいいなと。私自身もメンバーのことをよく見て、個性を引き出していきたいと思います。

――個人的な夢もありますか?

まずはマグロの解体ショーをやって、マグロをみんなに食べてもらいたい(笑)。あとは、パフォーマンスでも日常でも、たくさんの人の感情を動かして、驚いたり楽しんだりしてもらいたい気持ちはすごくあります。

――夢を叶えるために大事だと思うことは何ですか?

私自身は気づかなったんですけど、メンバーとかに「行動力があるね」とよく言われます。自分ではただ気になったことをやるという軽い気持ちですけど、「無理かもしれない」とか考える前に、何でもいいから一歩踏み出していました。

――1級マグロ解体師の免許も、川村さんはサラッと受かったような印象もありますが、それまでの合格者はたった8人で女性では初という超難関だったわけですよね。

やってみてダメでも、挑戦することで見えるものが変わって、もっと先が広がっていくんです。気になったらまず始めてみて、一歩一歩進んでいくのが、夢を叶えるために必要な道筋だと思っています。

 

■Profile
川村文乃
(かわむら・あやの)

1999年7月7日生まれ。高知県出身。
2016年にハロプロ研修生となり、2017年よりアンジュルムに加入。2019年よりサブリーダーに就任。高知県観光特使、高知市PR大使、ゆず活アンバサダーを務める。『西乃風ブラン堂』(MBS)でMC。

◆川村文乃 OFFICIAL Blog:https://ameblo.jp/angerme-ss-shin/
◆川村文乃 OFFICIAL Instagram:@ayano_kawamura.official
◆アンジュルム OFFICIAL SITE:http://www.helloproject.com/angerme/
◆アンジュルム OFFICIAL Twitter:@angerme_upfront

■リリース情報
アンジュルム 2nd Album 『BIG LOVE』 3.22Release!!

川村文乃 アンジュルム インタビュー タウンワークマガジン townwork

初回生産限定盤A(2CD+BD) 7700円(税込)
初回生産限定盤B(2CD+BD) 6050円(税込)
通常盤(2CD+トレーディングカード) 3850円(税込)

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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