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2023年04月24日

芸人、塾講師、ドルヲタ。寺田寛明さんに好きなことを両立するメリットと時間活用術を聞きました

寺田寛明 芸人 お笑い R-1 ピン 塾講師 アルバイト タウンワークマガジン townwork
R-1グランプリ2021年から3年に渡り決勝進出し、実力派ピン芸人として活躍中の寺田寛明さん。芸人のほか現役塾講師、アイドルオタクの顔を持ち、それぞれをバランス良く楽しんでいるそう。1つの仕事に絞らずに好きなことを自分のペースでやり続けるコツや両立する工夫を聞いてみました。

1週間で芸人活動5日、塾講師2日、アイドルオタク活動は空いた時間すべてに

寺田寛明 芸人 お笑い R-1 ピン 塾講師 アルバイト タウンワークマガジン townwork
――現在、ピン芸人、塾講師、アイドルオタク活動の割合はどれぐらいでしょうか?

最近は芸人の仕事が増えてきたので週に5日は芸人の仕事、2日は塾講師、その合間にドルオタ活動という感じですね。ドルオタ活動の割合を出すのが難しくて、1日の中で少しでもヒマな時間ができればライブに行っています。去年は175現場行きました。

――芸人と塾講師の仕事をしながら175現場はすごいですね!

芸人の仕事の現場が決まったら、近くでアイドルを観れるライブハウスがないか探すんですよ。それで、芸人の仕事の前後にアイドルを観たりしてセットで活動しています。

高校生活がつまらなさすぎて、お笑いの道へ

寺田寛明 芸人 お笑い R-1 ピン 塾講師 アルバイト タウンワークマガジン townwork
――芸人と塾講師を始めたきっかけを教えてください。

芸人になったきっかけは高校受験の失敗です。第一志望校に落ちて、あらゆるやる気がなくなってしまって、学校に行っても誰とも話さないで帰宅する毎日。さすがにこれはマズイなと思って、高校生でも出られるお笑いの大会に出場したんですよ。お笑いは小学生から好きだったので、やってみたいなと。

――その行動力がすごいですね!

高校生活がつまらなさすぎて何かをやらないと、と思ったときに、やりたいことがお笑いしかなかったんですよね。友達もいなかったので1人でも出られる大会を探して出場したら、ほぼウケなかったんですが、ちょっとだけウケた場面があったんですよ。笑いが起きたことが嬉しくて、そのまま今でも続けている状態ですね。塾講師は自分が中学1年生から高校3年生まで通っていた塾で、大学が決まったタイミングで塾側から「バイトしない?」と声をかけられて、はや10年です。

――大学時代からお笑い活動と塾講師の両立をされていたんですね。

そうですね。とはいえ、大学でも友達はいなかったので、お笑いサークルには入らず、フリーランスとしてひとりで活動していました。でも、大学時代はお笑いよりも塾講師のバイトのほうに力を入れていましたね。

――それはお金を稼ぎたかったからですか?

お金よりもやりがいです。中学生の国語を担当していますが、生徒と接するのが楽しくて。自分が教えたことで勉強にやる気を出してくれたら嬉しいですし、結果が伴えばなお嬉しい。中学生って、一番成長する時期でもあるから、子育てに近い感覚で成長を見守るのが楽しいんですよ。高校生になっても会いに来てくれる生徒もいるし、成人して一緒に飲みに行く生徒もいます。教える以外の魅力があるのもこの仕事が好きな理由ですね。だから、最近は芸人の仕事が増えてきて、塾講師の仕事が少し減っているのが悩みどころなんですよ。

やっていることが多いほうが行き詰りにくいし、飽きにくい

寺田寛明 芸人 お笑い R-1 ピン 塾講師 アルバイト タウンワークマガジン townwork
――一般的にはバイトを辞めて芸人の仕事1本で稼げるようになるのを目指している人も多いですが、寺田さんは両立したい派なんですね。

僕、飽きやすくて1つのことをずっと続けられない性格なんですよ。それに1つのことだけだと、行き詰ったときに辛くなるじゃないですか。2つ、3つやっていれば、1つが行き詰っていても、残りのほうに逃げられるというか。自分の中ではやりたいことを、やりたい気分のときに選べるのが一番うまくいくんですよ。それに選択肢が多いほうが、それぞれの活動にもいい影響がありますし。

――塾講師の仕事が芸人の仕事に影響したこともありますか?

今やっているネタは勉強に関連しているものが多くて、授業中に思いついています。僕は国語の担当なんですが、問題集や説明文には普段使わない言葉がたくさん出てくるんですよ。「付和雷同」とか普段、絶対に使わないじゃないですか。そういうのが気になってネタにしたり。

――寺田さんのネタは言葉にまつわるものが多いですが、面白いと同時に勉強にもなります。

そういうのは塾講師の影響ですね。反対に塾講師の仕事は生徒に聞こえやすいよう大きな声ではっきり話さないといけないので、その発声法がお笑いライブのときに活きています。

好きなことを増やすには「参加する」のがコツ

寺田寛明 芸人 お笑い R-1 ピン 塾講師 アルバイト タウンワークマガジン townwork
――寺田さんのようにやりたいことの選択肢を増やすコツはありますか?

やりたいことって表に出ているものしか見えにくいですよね。例えば、音楽が好きでもよく知っているのはミュージシャンだけど、実はライブを支えるたくさんの音楽関係者がいるわけです。単純に知らないとやりたいことの幅を狭めてしまうので、興味のあることに参加してよく知ることが大事なんだと思います。

僕の場合だと、お笑いが好きでこの世界に入りましたが、入ってからお笑いに関わる仕事がこんなにたくさんあるんだと知りました。その中でもステージに立つのが好きなので芸人を選びましたが、作家や制作に興味を持つ人もいるかもしれません。だから、興味のあることや好きなことに「参加して知る」のがコツだと思います。

寺田寛明 芸人 お笑い R-1 ピン 塾講師 アルバイト タウンワークマガジン townwork

■Profile
寺田寛明
(てらだ ひろあき)

1990年、埼玉県生まれ。マセキ芸能社所属。R-1グランプリ2021で初の決勝進出を果たし、翌2022、23年にも決勝進出。最近ではアイドルや文章を書く仕事も増え、活躍の幅を広げている。

公式HP:https://www.maseki.co.jp/talent/teradahiroaki
公式Twitter:@teradann

取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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