インフルエンサー・もーりーしゅーとさんインタビュー 「決断するのは自分。背中を押してほしければ、僕らがいくらでも押します！」

SNSを中心にバズり、大人気CMのオリジナルソングを手がけるなど話題の兄弟ユニット・もーりーしゅーとさんが「ねぇねぇあのさ、”もーりーしゅーと攻略本”って知ってる？」を発売。制作過程を振り返ってもらったほか、遊び心にあふれた同書の内容や、兄弟だからこそ知っているお互いの攻略法も伝授。さらに、お二人がどのような心境で仕事に向き合っているのか、その内側に迫りました。

 

1週間コーデやスゴロクなど”もーりーしゅーとらしさ”満載の1冊に

――まずは攻略本完成の感想から聞かせてください。

もーりー：いつか本を出してみたいとは思っていましたが、いざ作るとなると、僕は語彙力がないのでうまくまとめられるかなぁって、すごく不安だったんです。でも、今回は読み物というより、写真多めのスタイルブックになっているので、苦手な文章を書かずに済んでよかったなって（笑）。しゅーとと一緒にたくさん写真を撮ったことも楽しかったですね。

しゅーと：インフルエンサーの皆さんが出版した本をいただくたびに、「いいなぁ」と思っていたので、自分たちの本が完成に近づいていく工程を見ながら、「これは現実なんだ」と毎回、驚いていました。

――見どころ、読みどころは？

しゅーと：「全部！」と言いたいところですけど、特にこだわったところでいうと、僕の「1週間コーデ」です。自分でスタイリングを組むというのは以前からやってみたかったことなので、すごく楽しかった。私服をキャリーケースに詰め込んで、スタジオまで運ぶのはかなり大変でしたけどね（笑）。

もーりー：しゅーとが私物のデニムに埋もれて撮ったカットがあるんですけど、すごくカッコいいんですよ。画像をスタッフさんに送ってもらって、スクショしてしまったほど、僕は気に入っています。

しゅーと：あざっす（笑）。

――企画会議から参加したそうですが、どうしてもやりたかったのはどんなことですか？

しゅーと：一般的な写真集のように写真を並べて……というのもいいなと思ったんですけど、僕は子どもの頃からギミックがある本が好きだったので、スゴロクとか、お札を折ってユニークな顔になるページがあったら面白いんじゃないかと思って提案しました。

 

お互いの攻略法は“野放し”がキーワード

――兄弟だからこそ知っている、お互いの攻略法を教えてください。

しゅーと：ヒデの場合は野放しにするのが一番いいのかもしれません。ヒデから何かを相談されて、「それはやらないほうがいいんじゃない？」と思った時はきちんと言いますけど、大体のことを僕は受け入れる性格なので。リードはつけず、自由に散歩させるようにしています（笑）。

もーりー：しゅーとは、野放しにさせる（笑）。僕は自由にさせたほうが伸びるタイプなんですけど、しゅーとは優柔不断なのに意外と頑固なところがあるんですよ。口出ししたところで考えを曲げる性格ではないので、野放しにせざるを得ないっていうのかな。二人じゃないと成り立たないこともありますけど、自分のことは自分が一番わかっているので、お互い自由にしています。

――今後、攻略したいことはありますか？

しゅーと：僕はコーヒーが好きなので、ラテアートができるようになりたいなって。BUDDiiSにラテアートができるメンバーがいて、カッコいいなと思ったので、葉っぱや、ハートをさらさらっと描けるようになりたいです。

もーりー：僕は趣味とかやってみたいことが本当になくって。

しゅーと：ヒデは瞬間的に「これやりたいっ！」ってなる人なので（笑）。今後のヒデの活動を見てもらえたら、「あ、これがやりたかったんだな」ってわかると思いますよ。

もーりー：僕がやること＝好きなことです。

――攻略本に掲載されているスゴロクだと、お二人は今どのコマにいると思いますか？

しゅーと：まだ人生は続きますし、これからもっといろいろなことが起きると思うので、ゴールではないかな。ファンの皆さんには攻略本のスゴロクで遊びながら、僕たちが歩んできた道のりを知ってもらいたいです。

――この先にはどんなコマが待っていると思いますか？

しゅーと：「ファンと一緒に進む」。僕たちはファンの皆さんがいないと仕事にならないので、一緒に前進することで、これからもっともっと多くの景色をお見せできると思う。期待してほしいです。

もーりー：以下同文です（笑）。

 

初めてのドラマ出演が大きなターニングポイントに

――お二人が普段、仕事をするうえで大事にしているのはどのようなことですか？

しゅーと：感謝することです。作品を観てくださる方や聴いてくださる方、共演者の皆さん、スタッフさん、BUDDiiSのメンバーなど、まわりの人たちに感謝したいという思いが自分の芯にあって、将来、どんなに売れたとしても感謝を忘れてはいけないと思っています。

もーりー：感謝ももちろん大事にしていますが、僕はいい意味で“真面目にやらない”ことですね。仕事だから真面目にはやりますよ。だけど、僕のマインド的に楽しくやらないと何事も続かないんですよ。真面目になり過ぎず、常に遊び心を持つようにしています。

――これまでの活動でターニングポイントになった出来事があれば聞かせてください。

しゅーと：最近でいうと、「君の花になる」（TBS）というドラマに出演したことが大きかったですね。右も左もわからず飛び込んだ世界でしたが、人との出会いに恵まれ、いろんなことを学んで、貴重な経験をたくさんさせていただきました。勝手のわからない僕を共演者の皆さんが支えてくれた分、今度は僕が誰かに手を差し伸べてあげられる存在になれるよう、もっとチャレンジしたいって思ったんです。まだまだ未熟ですが、ドラマ出演を経験したことで以前より考えてから行動できるようになり、臨機応変な判断もできるようになりました。

もーりー：僕もしゅーとのドラマ出演が自分にとっての転機です。「自分のことじゃないじゃん」って感じですよね（笑）。何だかんだいって、僕は自分なりの方法を見つけて一人でも行動できるんですけど、「やりたいことがない」と言っていたしゅーとが僕の活動を見てやりたいことを見つけて、きちんと結果を出したことが兄としてはめちゃくちゃ嬉しかった。しゅーとの成長が、僕のモチベーションです。自分のことで言うならば、僕はどの仕事もすべてつながっていると思うので、向き合うもの一つ一つがターニングポイントかな。

 

BUDDiiSのメンバーやファンの皆さんの存在が原動力

――お二人の絆が伝わってきます。今の原動力は何ですか？

もーりー：「好きなことができている」ですね。そして、しゅーとやBUDDiiSのメンバー、スタッフさんなどまわりの人の存在が原動力です。

しゅーと：僕も同じです。落ち込んだり、つらいことがあったりした時も、一晩寝て仕事へ行ったら、メンバーが当たり前のようにいて、スタッフさんが当たり前のようにサポートしてくれて、そして、ファンの皆さんも当たり前のように応援してくれる。それって、実は当たり前じゃないと理解しているので、いつか皆さんに恩返しできるようになりたいです。

――日々、奮闘する同世代の皆さんへメッセージをお願いします。

もーりー：普段、悩み事の相談をもちかけられることが多いんですけど、僕のほうから「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」と言うことってほとんどないんです。人の意見に流されてもいけないし、結局決めるのはその人自身じゃないですか。とりあえず、やりたいことがあるのなら迷わず飛び込んだほうがいいと思う。誰かに言われたからこうするのではなく、何事も自分で決めて行動してほしいです。

しゅーと：誰かに相談した時に、自分が想像していた答えとまったく違ったものが返ってくることもありますよね。そうなると戸惑ってしまって、決断するのに時間がかかると思うんです。やりたい気持ちが少しでもあるのなら自分を信じてやったほうがいいと思うし、もし、背中を押してほしいのなら、僕らがいくらでも押します。目の前にあるチャンスを無駄にしないよう突き進んでください。僕らも頑張ります！

編集：ぽっくんワールド企画
撮影：河井彩美
取材・文：荒垣信子