佐野文哉&浦野秀太(OWV)インタビュー「行動一つで世界は変えられる!迷わずGoing My Way精神で」
2ndアルバム『JACK POT』をリリースするOWV。過去に発売されたシングルはもちろん、これまでライブでしか聴くことのできなかった楽曲や、今春のツアーでお披露目された楽曲など、満を持しての音源化です。アルバムの聴きどころや、お気に入りナンバーを佐野文哉さんと浦野秀太さんにインタビュー。さらに、紆余曲折を経て、たどり着いた“いま”を支える大切な存在について聞きました。
『JACK POT』はこれまで以上にダーク方面に特化したアルバム
――どんなアルバムに仕上がりましたか?
佐野:有観客で声出し可能なライブができるようになったので、ライブをさらに盛り上げてくれる楽曲を集めた1枚です。リード曲の「Gamer」は初めてのバンドサウンドで、いずれは生バンドで披露してみたいですし、きっとステージでも映えるんじゃないかな。
浦野:1stアルバムの『CHASER』にもダークな雰囲気の曲は収録されていましたが、今回のアルバムはよりダーク方面に特化した内容。ライブでしか聴けなかった曲が音源化されるのはファンの皆さんにとっても嬉しいことでしょうし、皆さんに喜んでいただけるんじゃないかと考えたら僕もワクワクしました。
――それぞれの“推し”曲について聞かせてください。
佐野:リード曲の「Gamer」は、OWVならではの前向きで強気なメッセージをさらにブラッシュアップして詰め込んだ楽曲で、ライブでは盛り上がること必至です。振り付けも、デビュー曲「UBA UBA」以来、s**tkingzのkazukiさんに担当していただいて、また一緒にお仕事できたことが感慨深かったですね。
浦野:僕は「Here & Now」が推し曲です。これまで、ライブのオープニングやアンコールのラストで披露してきたように、僕たちにとってすごく大切な曲。マスクをしていても、聴いてくださる皆さんが笑顔になっていることが伝わってくるので大好きです。
自分を鼓舞したい時にアルバムを聴いてOWVを感じてほしい
――「DARK STAR」の振り付けは佐野さんと本田康祐さんから成るKF-projectが担当されたんですね。
佐野:この曲は今春の「CASINO」ツアーでお披露目するにあたって、「魅せ方をどうするか?」という話し合いから始めたのですが、ガシガシ踊るよりも、ラップ曲だから「クールでスタイリッシュに決めたいよね」となって。最後まで両手をポケットに入れたまま、足の動きだけで表現するというのは特にこだわった部分です。
――リード曲「Gamer」のMV撮影について聞かせてください。
佐野:デビューから直近まで、ほとんどのMV撮影が雨だったんですが、今回初めて晴れまして、屋外での撮影が可能になったというところが目新しい部分ですね。自然光に照らされるOWVを初めてお見せすることができました。
浦野:スタッフさんの中に雨男がいるらしく、多分あの人だろうなという目星はついています(笑)。天気には恵まれたものの風の強い日で、メイク車から出た瞬間、強風にあおられるという。でも、オールバックでがっちり髪を固めていたので、セットは崩れませんでした。
――どんなシチュエーションでこのアルバムを楽しんでほしいですか?
佐野:新たなことにチャレンジする時や勝負に出る前の大事なタイミングなど、自分を鼓舞するために、ぜひ聴いていただきたいです。
浦野:寝る前だったり、寂しくてOWVに逢いたくなったりした時に聴いて、OWVを感じてほしいですね。
あえて自分に責任を課すことが成功につながる
――お二人はアルバイトの経験がないそうですが、やってみたい職種はありますか?
浦野:甘いものが好きなので、パティシエをやってみたいです。お菓子を作った経験すらありませんが、自分が作ったシュークリームやケーキを食べてみたいし、将来、大切な人ができた時、誕生日に「俺が作ったケーキ、食べて」とサッと出したらカッコいいなって。
佐野:僕はカラオケ店の店員になって、お客さんが最も気持ちよく歌っているところに、ドリンクやフードを持って突入したいです(笑)。
浦野:一番やめてほしいパターン。例えば、モンゴル800さんの「小さな恋のうた」を歌っている時とか(と歌い出す)。
佐野:「メロンソーダお持ちしました!」(笑)。そこで胸を張って歌える人こそ、どこでも活躍していけるマインドの持ち主だと思うんです。そんな人になりたいですね。
――仕事をするうえで大事にしているのはどのようなことですか?
浦野:OWVを結成したばかりの頃、ある企画でアポロン山崎さんに「あなたは考えすぎてしまって、楽しむことができていない」と言われちゃったんです。心配性な性格は今も変わりませんが、それ以来、楽しむことを意識するようにしています。
佐野:僕の場合は「根拠のない自信」です。何事においてもとにかく宣言することが大事だと思っていて、責任を自分に課すことが成功につながると考えているので、「できるっしょ」「(絶対に)決めるよ」みたいな言葉を常々、口に出すようにしています。自信をもって行動している人の姿には勇気づけられますし、自分もそういう存在になりたいです。
オーディション番組に挑戦したことが大きな転機に
――これまでの転機やターニングポイントについて聞かせてください。
佐野:大学1年が大きな転機でしたね。ずっとダンスに興味をもっていたのですが、まわりにコンビニもないような山梨の過疎地域で育ったので、上京してやっとダンスにふれることができたんです。そして、気が付いたらオーディションを受けて、OWVとして活動していた。あのまま地元にいたら、夢は叶っていなかったかもしれません。
浦野:僕はオーディションを受けては落ちてを繰り返していた時期もあったのですが、大学2年の時に、「PRODUCE 101 JAPAN」が開催されることを知り、「もう一度チャレンジしてみよう」と応募したことがきっかけで、OWVとしてのデビューにつながったので、そこが大きな転機となりました。
――お二人の原動力は何ですか?
佐野:まわりのボーイズグループの存在かな。今、たくさんのグループが活動していますが、僕はライバルが多くないと性格的に燃えないタイプなので、どうやったら僕たちの色を強く打ち出していけるかなど、脳をフル稼働させています。
浦野:ちょっとカッコいい言葉になってしまって照れくさいのですが、ファンの皆さんの笑顔です。コロナ禍でも皆さんの応援がSNSを通じて届いてはいましたが、最近、ようやく落ち着いてきて、実際に顔を見ながらお話したり、レギュラー出演している「ぽかぽか」(フジテレビ)を観覧に来てくださったりしている姿に、もっと笑顔になってもらえる機会を僕たちは作っていかなければいけないと強く感じました。
諦めない心を持っていれば目標に近づけるという姿をこれからも示していきたい
――夢や目標に向かって奮闘する同世代へメッセージをお願いします。
佐野:中には、環境のせいでやりたいことに挑戦できないと思っている方もいるかもしれませんが、環境は関係ないと思うんです。僕の母校は既に廃校になっていて、二度と行くことは叶いませんが、そんなところで育った僕もまだ夢の途中ではあるけれども、こうして動き出すことができた。行動一つで世界は変えられると実感したので、目指しているものがあるのなら、迷わず「Going My Way」の精神で突き進んでほしいです。
浦野:僕自身も紆余曲折ありましたけど、小学6年生からダンス&ボーカルグループで活動したいという夢一本でここまで来たので、諦めない心を持っていれば目標に近づけるという姿をこれからも示していきたいです。皆さんも決して諦めず、挑戦し続けてください。
■Profile
佐野文哉(さの・ふみや)
1997年5月25日、山梨県生まれ。メンバーカラーは青。
浦野秀太(うらの・しゅうた)
1997年6月17日、神奈川県生まれ。メンバーカラーは黄色。「ぽかぽか」(フジテレビ)隔週火曜日にレギュラー出演中。
◆OWV Official Site:https://owv.jp/
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◆佐野文哉Twitter:@sano_fumiya
◆佐野文哉Instagram:@f_mi.y
◆浦野秀太Twitter:@shuta_urano
◆浦野秀太Instagram:@shuta_urano
■作品情報
2ndアルバム『JACK POT』7.19 wed Release!!
初回フラッシュプライス盤
FC限定盤
通常盤
編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。