アーティスト・岩谷翔吾(THE RAMPAGE)インタビュー「僕が文学の世界を開拓することがグループにとっていい風になると信じている」
THE RAMPAGEのパフォーマー・岩谷翔吾さんが、処女小説『選択』を出版。高校の同級生でもある親友・横浜流星さんが原案を担当した超話題作で、作家デビューを飾った岩谷さんにインタビュー。構想4年という同書制作秘話や、快進撃を続けるTHE RAMPAGEが現在に至るまでの苦難、自身を支えてくれた大切な存在について聞きました。
親友・横浜流星と約4年をかけ、二人三脚で制作
――今作を執筆するきっかけから聞かせてください。
高校の同級生でもある(横浜)流星が人気俳優になっていく過程の中、「今まで演じた中でどういう役が楽しかった?」とか「やってみたい役はあるの?」などと尋ねた時、想像もしていなかった答えが返ってきたんです。海外の切り抜き動画で、ある事柄によって男性が嗚咽しながら崩れ落ちる姿を見て、流星は「自分だったら彼の心情をどう表現するのかな?」と考えたそうです。その話を聞いて、「(物語として)書けるかも」と思い、執筆にとりかかりました。
――制作はどんなことから始めましたか?
最初にプロットを書いて、原稿用紙50枚くらいになったんです。流星に読んでもらったら「いいじゃん」と言ってくれて、そこから二人三脚での作業がスタートしました。
――執筆にはどれくらいの時間をかけたのでしょうか?
構想4年といっていますけど、執筆も同じくらいかかりましたね。僕一人の作品ではなく、流星の魂、血液も通っている物語なので、僕が書いて、流星にみてもらって、リアクションがあって、そこを修正して、というラリーを100回以上はしたかな。流星もすごく熱量の高い人だから、スマホの画面を2,3スクロールしないと読めないぐらい長文の修正希望を送ってきて、そんな緻密なやりとりから生まれた物語です。
――アーティスト活動をしながら執筆に時間を捻出するのは大変だったと思うのですが…。
自分でいうのもなんですが、僕、グループの活動をめちゃくちゃ頑張っているんです(笑)。よく言われるんですよ。「いつ書いているの?」って。だけど、僕はもともと書くスピードが速く、集中して書くので、時間がないということはなかったです。集中すれば時間はいくらでも作れる、「時間がない」と口にしたこともあったけれど、それって言い訳だったんだと気づかされた。「時間は作るもの」と聞きますけど、身をもって実感しました。
作品を世に出すことで僕の人生の第2章が始まる
――岩谷さんの執筆スタイルについて聞かせてください。
自宅の執筆部屋に入ると自然とスイッチが入りました。基本的に電気をつけず、メンバーのヤマショウ(山本彰吾)さんからもらったスピーカーが間接照明にもなるので、それとパソコンのモニターを明かり代わりに、真っ暗な中で音楽を流しながら作業していました。
――「生みの苦しみ」と戦う中、モチベーションになったものは?
執筆ってパソコンに向き合い、自分と向き合い、魂が削られる孤独な作業で、世に出せるかどうかの確証もなく、心が折れそうになる瞬間もありましたが、流星の存在、メンバーの応援、そして、書き上げることが岩谷翔吾のアイデンティティとなり、僕の第2章が始まると考えていたので、そんな思いが僕を支えてくれました。
――行き詰まったときはどんなふうに対処していましたか?
メンバーとお酒を飲むことが解消法になっていましたね(笑)。メンバーの活躍がいい刺激になるんです。例えば、北ちゃん(吉野北人)や(川村)壱馬が、僕がもっていない感性を外から吸収し、グループに持ち帰ることで、さらに個性豊かになる。プロレスデビューした(武知)海青と執筆をしている僕のフィールドは真逆に思えるけど、ステージに立つと妙に波長が合う。そんなふうに互いを高め合えるTHE RAMPAGEってすごく面白いし、行き詰まったら背中を押してくれる。いい関係で10年間、走ることができています。
――皆さんのチャレンジ精神には驚くことばかりです。
アベンジャーズじゃないけれど、いろいろな分野のスペシャリストとなって、集結した時に
とんでもない爆発力を生み、さらにパワーアップするグループになれたら最高ですし、僕が文学の世界で新たな道を開拓することがグループにとっていい風になると信じています。
――メンバーの皆さんから感想を聞きましたか?
ヤマショウさんは「痺れた! 翔吾が書いたことを忘れて、一気読みした」と長文の感想を送ってくださり、会った瞬間に「すげぇよ」と握手してくれました。そして、佐藤大樹さん(FANTASTICS/EXILE)にもお渡ししたところ、「まだ半分ぐらいしか読んでないけど」と言いながら、人物相関図と時系列を紙に細かく書き起こしていて、しっかり受けとってくださったことが本当に嬉しかった。胸を張ってお届けできる僕と流星の自信作です。
ダンスの師匠との出会いが人生を決定づける大きな選択に
――岩谷さんの半生で印象に残っている“選択”について聞かせてください。
ダンスの師匠と出会っていなければ、THE RAMPAGEのメンバーになれなかっただろうし、ダンススキルも手にできていなかったと思うので、スクールの門を叩いたことが大きな選択だったんじゃないでしょうか。師匠はEXILEのHIROさんと日本のダンスシーンを盛り上げたオリジナルメンバーで、そこは世界的ダンサーも多数輩出しているのですが、中学生の僕は何も知らず、制服にスクールバッグを持ってスクールを訪ねたんです。プロを目指す方ばかりのところにいきなり素人が現れたことで、逆に可愛がっていただけました。
――作品中、「一番星と月」が主人公の大切な存在として登場しますが、岩谷さんにとっての「一番星と月」は何ですか?
HIROさんが僕の一番星であり、月でもあります。EXILEに憧れて10歳でダンスを始め、道をそれず好青年に育ち(笑)、夢を追い続けてこられたのは、EXILEやHIROさんのおかげです。HIROさんがいてくださったから自分はTHE RAMPAGEとして生きることができています。
「岩谷翔吾がいたから頑張れた」と言ってもらえる存在になりたい
――お話できる範囲で構わないので、過去に経験した挫折について聞かせてください。
THE RAMPAGEはデビュー前に活動を休止した時期があり、その期間は三代目J SOUL BROTHERSさんのライブスタッフとして、トランシーバーをつけてキッズダンサーを誘導したり、先輩の服や下着の洗濯をしたりなどの業務をしていました。今となっては、その期間は無駄じゃなかったといえますが、当時は本当に苦しくて。だけど、「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉があるように、順風満帆に生きていたら見落としていたであろうものに気づけたし、向かい風だからこそ環境の変化にも目を配ることができた。一度どん底をみているから、どんなにツラいことがあっても乗り越えられるという自信になりました。
――これまでの活動においてターニングポイントと感じた出来事は?
コロナ禍でステイホームとなり、ライブが一切できなくなったのは会社にとって大きな痛手で、THE RAMPAGEがもっとも煽りを食ったと思うのですが、今となってはいい転機だったといえます。エンタメがすべてストップし、自分も存在意義について考えましたし、特にパフォーマーはボーカルと違ってステージがないと何も届けられないので、歯がゆさを抱えていました。日本中が暗いものに包まれた時期でしたが、世の中を明るくできるのはエンタメしかないと思うんです。衣食住ではないから生きるうえで必要ないけれど、エンタメでしか得られない希望がある。僕がHIROさんに憧れて頑張ることができたように、「THE RAMPAGEがいたから、岩谷翔吾がいたから」と言っていただける存在になりたい。そう改めて感じた期間でした。
THE RAMPAGEは僕の“心臓”
――仕事をするうえで大事にしているのはどんなことですか?
何事も自分が楽しんでいないと観てくださる皆さんに伝わらないと思うので、まずは自分自身が楽しめているかどうか。そして、自分一人ではこのポジションにたどり着けなかったと思うので、周りへの感謝を忘れず、謙虚でいることを忘れないようにしています。
――岩谷さんにとってTHE RAMPAGEはどんな存在ですか?
心臓ですね。THE RAMPAGEなしで自分の人生は語れないので、僕もグループの武器としてメンバーが誇れる存在になれるよう、パワーを送り続けたいです。
――最後に、夢や目標に向かって奮闘する若者世代へメッセージをお願いします。
まず行動に移さないと何も始まらないと思うんです。がむしゃらになることで、自然と運がついてくるんじゃないかなって。運をつかむためには努力が必要だし、運をつかんだところで、しっかり準備をしていないと即、行動には移せない。僕もまだ夢を追いかけている途中で、メンバーや応援してくださる皆さんとともに走っていきたいので、いつでも行動に移せるよう、しっかりウォーミングアップしたいと思います。
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2024年10月15日(火)〜2024年10月21日(月)23:59 まで

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岩谷翔吾(いわや・しょうご)
1997年3月11日、大阪府生まれ。2014年、THE RAMPAGEの正式メンバーとなり、2017年にデビュー。主な出演作に、映画「HiGH&LOW」シリーズ、「チア男子!!」、ドラマ「BLドラマの主演になりました クランクイン編」(テレビ朝日)、舞台「PICK☆3」など。THE RAMPAGEニューシングル「Endless Happy-Ending」を10月30日にリリースする。
◆THE RAMPAGE Official Site:https://therampage-ldh.jp/
◆THE RAMPAGE Official Instagram:@the_rampage_official
◆THE RAMPAGE Official X:@therampagefext
◆岩谷翔吾 Official site:https://www.ldh.co.jp/management/iwaya/
◆岩谷翔吾 Official Instagram:@shogo_iwaya_official
◆岩谷翔吾 Official X:@RMPG_ShogoIwaya
『選択』発売中
幻冬舎 刊
著者:岩谷翔吾
原案:横浜流星
編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
スタイリスト:吉田ケイスケ
ヘアメイク:Aki(KIND)
取材・文:荒垣信子
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。