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2024年10月24日

声優・伊藤美来さんインタビュー 「何事も焦らない! ゆっくり進むことで、見えてくるものがきっとある」

伊藤美来 声優 アーティスト 『がんばっていきまっしょい』 アニメ アルバイト タウンワークマガジン townwork
1995年に「坊っちゃん文学賞」大賞を受賞し、映画・ドラマと実写化された『がんばっていきまっしょい』が劇場アニメーションとして公開されることに。愛媛県・松山市の美しい景色を舞台に、部活に青春をかける女子高生たちの奮闘を描いた作品で、ボート部員・佐伯姫を演じた伊藤美来さんにインタビュー。作品の魅力や学生時代の思い出、さらに、普段、どのような心境で仕事に向き合っているのかを聞きました。

ボート部の成長に応じて変化するコックスのかけ声に注目してほしい

伊藤美来 声優 アーティスト 『がんばっていきまっしょい』 アニメ アルバイト タウンワークマガジン townwork
――まずは完成した作品をご覧になった感想から聞かせてください。

本作は3DCGメインで制作されたアニメーションで、キャラクターの瞳の動きや口の動きなど細かいところまでリアルに描かれていることがとても印象的でした。そして、松山の美しい海と青い空がキラキラと輝いていて、青春だなって。原作は30年近く前に発表されたものですが、作品が伝えようとしている自分自身と向き合うことの大切さや青春時代ならではの輝きなど、今の時代にも変わらず通じるものがあって、だからこそ、この令和にリメイクされたんだなと思いました。

――“ヒメ”こと佐伯姫からはどんな印象を受けましたか?

主人公・悦ネエの幼なじみでもあるヒメは、人との距離感のバランスが絶妙で、気遣いもできる子だなっていう印象ですね。ボート部は個性の強い女の子たちの集まりで、ヒメがいなかったらまとまっていなかったのではと思うので、コックス(ボートの最後尾に乗り、漕手に指示を出す舵取り役)という役割にはピッタリだと思いました。

――ヒメのキャラクターを構築していくうえで、どんなことを意識しましたか?

ダウナーな部分をもった悦ネエを雨宮天さんがすごくリアルにお芝居なさっているので、そこでヒメがピョンピョンはじけたり、元気になりすぎたりしてしまうと作品の中で浮いてしまうと思ったんです。ですから、同じ世界に生きているリアリティを感じさせつつも、「あはは〜」という笑い声など、ポイントとなる部分はしっかり印象付けるように演じました。

――コックスとして重要なかけ声を担う場面が多数登場しましたが、苦労することもあったのでは?

みんなに指示を出す時のリズムが特に難しかったですね。早すぎてもいけないし、遅すぎてもいけない。さらに、ストーリーが進むにつれてボート部員が成長していくので、序盤の漕ぎ方に慣れていない部分と、後半で体がしっかりできて、技術がきちんと身につき、大会に出場できるくらいの実力がついた時との成長度合いも意識して、かけ声に変化をつけました。ストーリーはもちろん、かけ声にもぜひ注目していただけたら嬉しいです。

学業と仕事の両立で大変な中、未来の妄想がモチベーションに

伊藤美来 声優 アーティスト 『がんばっていきまっしょい』 アニメ アルバイト タウンワークマガジン townwork
――ちなみに伊藤さんはどんな学生時代を過ごしましたか?

高校生の頃からすでにこの仕事をしていたので、部活をやっていたとか、友だちと放課後に○○をしたというものは残念ながらあまりないんです。でも、学祭や体育祭にはちゃんと参加できていたので、その年代ならではのキラキラしたものは経験できました。

――当時、熱中したものは何ですか?

仕事かな。ちょうど仕事を始めたばかりで、喜んだり、傷ついたり、仕事のことで頭がいっぱいだったので、今になってみれば、もっと学生時代にプライベートを謳歌しておけばよかったなという後悔があります。遊んだ記憶もほとんどないので、ヒメがボート部のみんなと行っていたように、海や花火大会へ行ってみたかったです。

――仕事と学業との両立は大変でしたか?

苦労はずっとしていましたね。高校生の頃はもちろん、大学時代もテストやレポートの提出など、「間に合わない! もう勉強無理」と弱音を吐いてばかりで、さらに「台本も読まなきゃ」とてんやわんやになっていました。

――当時のモチベーションになったものは何でしたか?

「こういう作品に出たい」とか「主演を張ってみたい」、「こういう役柄を演じてみたい、だから今、頑張るんだ」という未来の妄想が、当時の私を支えてくれていました。

作品に携わるたび、仲間と一つになる素晴らしさを実感

伊藤美来 声優 アーティスト 『がんばっていきまっしょい』 アニメ アルバイト タウンワークマガジン townwork
――劇中のボート部のように、仲間と一丸となって何かを成し遂げた経験はありますか?

そういう経験は学生時代よりも、この仕事を始めてからのほうが多いかもしれません。朗読劇を作ったり、物語に声や命を吹き込む作業だったり、工程を重ねて完成させたものを世に出すのは一人ではできないことなので、作品に携わるたびに仲間と一つになることの大切さを感じています。

――壁や困難に対峙することは誰しも経験するものですが、どう対処していますか?

全然対処できていません(苦笑)。「私には無理! できないかも」となった時は、もう「なるようになれ」という感じです。そこでどんなにけちょんけちょんに言われようが、叱られ、罵倒されようが、「私にできることはやり尽くしました。それでもダメだったらすべて受けとめます」と開き直れるように頑張っています。

――そんな伊藤さんに力を与えてくれるものは?

いっぱいありますよ。家族の存在、うちで飼っているワンちゃんの存在も大きいですね。家族とはとっても仲がよく、お休みには必ずみんなでお出かけするので、そういう大切な人たちに支えられて、頑張ることができています。

――ボート部が「がんばっていきまっしょい!」というかけ声を大事にしているように、気合いを入れる時にかける言葉はありますか?

「きっと何も起きない、大丈夫、平気!」と自分に暗示をかけるようにしています。

――わりとネガティブなほうですか?

心配性という表現が一番合っているのかな。毎回「大丈夫」と自分に言い聞かせています。

――作品の魅力はどんなところだと思いますか?

映像や音楽も素敵ですが、ストーリーやセリフに誰もがきっと感じたことのある心理描写が盛り込まれていて、今、自分が抱えている悩み事や自分自身に向き合う、いいきっかけになると思うんです。肩の力を抜いて、まっさらな気持ちで観ていただきたいです。

――ボート部員のひたむきさは大人になることで忘れがちですよね。

年齢を重ねると自分の気持ちに嘘をついてしまったり、本当はやりたいことがあるのに諦めてしまったりということがあるけれども、この『がんばっていきまっしょい』は皆さんの背中を押してくれる作品になると思うんです。日々に追われがちな人にも、ヒメや悦ネエのひたむきさに触れることで、かつての情熱をとり戻したり、初めて何かに一生懸命になったりしてほしいです。

大事にしているのは「自分本位にならないこと」

伊藤美来 声優 アーティスト 『がんばっていきまっしょい』 アニメ アルバイト タウンワークマガジン townwork
――これまでの活動で転機になった出来事について聞かせてください。

初めて主役の声を担当させていただいた時が転機だったと思います。右も左もわからない頃、ありがたくも主演に抜擢していただいたというのに、できないことが多くて皆さんにご迷惑をおかけしながら、何度もテイクを重ねました。体当たりで挑戦したことで、座長としての意識など多くのことを学ばせていただきました。

――仕事をするうえで大事にしているのはどんなことですか?

自分本位にならないことですね。出演が決まり、台本を読み込んでお芝居をつくっていっても、現場には正解をもっている方がいらっしゃるので、ディレクションを受けたら、つくっていったものは忘れて、求められたお芝居に変えられるようにしています。自分の意見をもつことは大事ですが、感情的になり過ぎないよう、求められているものをその場で出せるように心がけています。

――その考えに至ったきっかけがあるのですか?

私の性格的なものもありますが、試行錯誤しながら挑んだ作品を受けとった方が「そうそう、これが観たかったんだよ」と喜んでくださることがすごく嬉しいし、私のモチベーションになるので、皆さんの意見もとり入れてキャラクターを完成させることが大事だと思ったんです。経験を重ねながら、仕事のスタイルができ上がっていきました。

――夢や目標に向かって奮闘する若者世代の皆さんにメッセージをお願いします。

何事も一人で抱え込まず、周りの人への感謝を忘れない。抽象的ですけど、一人で生きているように見える人もどこかで誰かに支えられていると思いますし、実際、一人では何もできないと思うんです。まわりの方の力をお借りしつつ、教えていただけることは素直に受け入れて、いつか恩をお返しする。縁をつないでいくことが一番のまわり道に見えて、実は一番の近道だと思うので、焦らない! これは今、自分にも言い聞かせています(笑)。ゆっくり進んだ場合でも、見えるものは必ずあると思うので、見逃さないように目を凝らしながら自分のペースで進んでいってほしいです。

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2024年10月24日(木)〜2024年10月30日(水)23:59 まで
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Profile
伊藤美来(いとう・みく)
10月12日、東京都生まれ。2013年に声優デビュー。主な出演作に「夜のクラゲは泳げない」(光月まひる役)、「五等分の花嫁」(中野三玖役)、「声優ラジオのウラオモテ」(佐藤由美子/歌種やすみ役)、「アクロトリップ」(伊達地図子役)、「魔王2099」(マキナ=ソレージュ役)、「菜なれ花なれ」(海音寺恵深役)など。アーティストとしても活動中。

◆Official Site:https://itomiku-fc.jp
◆Official X:@Infoitomiku
◆Official Instagram:@itomiku_official

作品情報
伊藤美来 声優 アーティスト 『がんばっていきまっしょい』 アニメ アルバイト タウンワークマガジン townwork
『がんばっていきまっしょい』
配給:松竹 10月25日(金)全国公開

学校をあげて、ボートのクラスマッチを行っている三津東高校。誰もが全力で競技に挑む中、2年生の村上悦子はひとり醒めた表情。才能もないのに頑張ったって仕方ない…そう気づいてからの悦子は、勝負を諦めてばかりいた。ある日、悦子のクラスに高橋梨衣奈という転入生がやってくる。クラスマッチのボートに感動した梨衣奈は、悦子と幼なじみの佐伯姫を巻き込み、廃部同然だったボート部の復活に奔走。同学年の兵頭妙子と井本真優美が入部し、5人になると、名義貸しのつもりだった悦子も渋々、初の大会に出場することになる。

公式サイト:https://sh-anime.shochiku.co.jp/ganbatte-anime/
©がんばっていきまっしょい製作委員会

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
ヘアメイク:長渕文恵
スタイリング:ナミキアキ
取材・文:荒垣信子

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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