前島亜美 インタビュー「新しいことに挑戦する時は、事前準備や勉強をすることで不安と戦っていた」
2010年にグループとしてデビュー。卒業後の2017年からは、本格的に舞台俳優、声優としての活動を開始し、現在は舞台、アニメ、ラジオ、ナレーションなど幅広く活動している前島亜美さん。ソロアーティストデビューにあたり2曲の作詞を手がけるなど意欲的に取り組んだアルバム制作への想いを聞いたほか、仕事に取り組んできたなかでの転機や、ご自身との向き合い方について伺いました。
デビューアルバム『Determination』は、決意と感謝の思いを作詞に込めた意欲作!
――今作でソロアーティストデビューとなりますが、どのようなアルバムにしたいと考えていましたか?
デビュー作からフルアルバムを作らせていただけたので、収録した10曲の中に「今の私自身」「これからに対する希望や期待」「決意」などを詰め込んだものに出来ればと考えていました。
――作詞もされていますが、まさに等身大という言葉が似合う作品だと感じました。
リード曲の「Determination」は、初めての作詞だったので自分自身のことを書くために、ここ数年の日記を読んで、その時々の心情を思い返してみたんです。そこからノートに言葉を書き出して、パズルのように作り込んでいきました。今このタイミングでどうしてデビューをしようと思ったのか、これからどんなアーティストになっていきたいかなど、今の気持ちを表現できたと思います。
――ネガティブな感情を含め、そこからの気づきなどリアルな思いが伺えますね。
ありがとうございます。「Determination」が先行配信された時に、ファンの方たちも私が作詞をしたことに注目してくださって「こんなにもまっすぐな歌詞で驚きました」などといった声をいただけて、本人目線であり私自身を綴った歌だということを理解してもらえたのはすごく嬉しかったです。
――苦労はされなかったのでしょうか?
常に「これでいいんだろうか?」と悩みながら何度も書き直しました。クリエティブな作業は永遠にブラッシュアップ出来るので、完成地点を決めるのが難しくて。現実的な締め切りに「ここまで!」と止めてもらった感じですね(笑)。それがなかったら、いつまでも終われなかったかもしれないです。でも、納得のいくものにはなっています!
――アルバムを締めくくる「Azurite」についても教えてください。
「Determination」では応援してくださる方への感謝も表現していますが、自分のこれからの決意を込める割合が大きかったので、応援してくれる方に向けての思いを100%で書きたいと思ったのが「Azurite」です。最初の「Determination」はスタッフさんから提案してもらいましたが、この曲は自分から「もし可能だったら、もう1曲書かせてください」とお願いをして作詞をしました。
「何か1本の道で生きてきた人生ではない」その悩みを楽曲に昇華してくれたヒャダイン作品
――その気持ちが嬉しいですね。では、作詞された曲以外で印象的だった楽曲も教えてください。
ヒャダインさんに書いていただいた「職業:あみた」は感慨深いです。グループ時代にお仕事をご一緒してから約10年ぶりの再会でしたが、デビューのお祝いにと楽曲を作ってくださいました。でも、打ち合わせの段階で、方向性の希望を話しているうちに、だんだんと私の人生相談みたいになってしまって(笑)。
アイドルからスタートして、女優や声優業など何か1本の道で生きてきた人生ではないので職業が定まらないという話をしたら、ヒャダインさんが「いや、あなたは“職業:あみた”なんです」と、この曲を形にしてくれました。すごく嬉しかったですし、ほかの収録曲に比べると遊び心のある曲なので、色々な声色やキャラクターを入れた賑やかな作品になったと思います。
――一方で、しっとりとした「SCARLET LOVE」があったりとバラエティ豊かですよね。
「SCARLET LOVE」は、大人びた楽曲なので、歌声を前面に押し出すのではなく一歩引いて囁くように歌うという新しい挑戦が出来た曲です。アーティスト活動は作詞も含めて、これからも自分の1つの軸として長く続けていけたらと思っています。
アイドルを極めることに力を注いだグループ時代、そして演技との出会い
――では、ここからはお仕事観について伺いたいと思います。この業界に入ったきっかけからお願いします。
12才の時に姉と一緒にアイドルグループのオーディションに参加しました。母からの誘いで受けましたが、当時の私自身は極真空手に熱中していたので芸能界に憧れはなく、むしろ「テレビの中の世界」という感覚でいたので不思議な気持ちでしたね。
――オーディション合格後はグループとして活動されますが、仕事としての意識が芽生えたのはいつ頃ですか?
お芝居を始めてからです。グループ活動もすごく楽しく全力ではありましたが、私はハロプロの嗣永桃子さんのような極めている方に憧れていたので、自分自身を表現するというよりは完璧になれるように、そこに自分を近づけようとしていたんです。
ですが、初めてドラマでお芝居をした時に、例えば怒った顔など「こんな顔をしてもいいんだ!」という表現方法に衝撃を受けて、それがとても新鮮に感じました。そこから演技に向き合っていくなかで仕事という意識も芽生えていったように思います。
――全く違う世界に戸惑いはありませんでしたか?
17才の時に初めて参加したグランドミュージカル『デスノートTHE MUSICAL』の時はとても大変でした。吉田鋼太郎さん、濱田めぐみさんなど、日本の最高峰の役者さんがキャスティングされていて、オーディションで参加した私には先輩たちの背中が偉大すぎて戸惑いました。それまでに、歌やストレートプレイの演劇は経験していたのですが、ミュージカルという世界は全く違って、セリフにメロディがつく繊細な表現に感銘を受けたり、クラシック的な歌い方のレッスンを受けたりと必死でしたが、あの現場でのお仕事は10年経っても忘れられない経験になりました。
日記で過去の自分を知ることで、その時の自分のためにも頑張ろうと思える
――新しいことを始める時は、不安と期待のどちらが大きいですか?
両方あります。グループ時代は歌やダンスを始め、バラエティやドラマなど何でも対応出来ないとダメだと思っていたので、経験がないことを始めるのに抵抗はありませんでした。ただ、不安を解消するために事前準備や勉強はものすごくしていました。声優に関しても、最初にお話をいただいた時は驚きましたが、何も知らずにやるのは先輩方にも失礼だと思い、自分でレッスンを探して練習をしてから現場に行っていました。
――不安に怯えるよりも自分から経験を積んでいくと。
初めてのことに限らず、自信をつけるためには準備をすることが大切だと思っています。身近なアーティストや役者仲間が「ライブの練習や、舞台の稽古でちゃんと苦しんでおかないと本番をちゃんと楽しめない」と話していて「まさに!」と思いました。準備の段階でしっかりと自分と向き合って練習することで、不安と戦えたり、本番での自由な表現に近づくのかなと思いますし、私はまだまだですが少しずつ、その感覚を掴んでいければと思っています。
――練習することで着実に自信をつけてこられたんですね。
あまり自分に自信を持てないタイプなので練習や経験を増やしていくことと、日記もすごく支えになっています。19才の時から「3年日記」を付けているのですが、同じ日付のページに3年分のスペースがあるので、1年前の今日は何を思っていたのかを見ながら書けるんです。自分自身のことなので、その時々に考えていたことや悩みが理解できますし、過去の自分が頑張っていたなら、その時の自分のためにも頑張ろうと思えるので力になりますね。
自分で解決できない問題は、信頼する人に相談をすることが出来るようになった
――それでも物事が上手くいかない時は、どうやって打破されていますか?
自分の中の風通しを良くするためにも、困った時は一番信頼している先輩を頼ります。10代の頃は悩みも全て溜め込むタイプでしたが、段々と「この問題は自分だと永遠に平行線だから、誰かの意見を聞いたほうがいいな」とか、「あの人だったらどういう風に解決するんだろう」と考える方向に変化していきました。
ただ、最後は自分で決断することが大事だと思っているので、アドバイスを参考にしたり、意見として教えてもらったりしますね。今回のアルバムでも、作詞に悩んだ時に同じ事務所の先輩である南條愛乃さんに相談させていただいたのですが、南條さんも直接的な言葉ではなく「どういう想像の広げ方をしている」など、アプローチの仕方を教えてくださったうえで「大丈夫、大丈夫」と励ましの言葉をかけてくださり本当に感謝しています。
――前島さんの作詞に取り組む気持ちを汲んで下さったのかもしれないですね。
南條さんをはじめ、周囲の方に感謝することは本当に多いです。もともと「言葉」が好きなこともありますが、今回の「Determination」にも言われて嬉しかったり、大切にしたいと感じた言葉をたくさん詰め込んでいるので、そんなところも感じてもらえると嬉しいです!
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2024年11月22日(金)〜2024年11月28日(木)23:59 まで
デビューアルバム「#Determination」発売📷#前島亜美(@_maeshima_ami)さんにインタビュー🎤
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☑️11月28日(木)〆切▼インタビューはこちらhttps://t.co/hnHT8k3iDy#デタミネ #あみた #タウンワークマガジン
— タウンワーク (@townworknet) November 22, 2024
※キャンペーンについてその他詳細はコチラをご確認ください。
前島亜美(まえしま あみ)
2010年にグループとしてデビュー。ソロとしてもドラマ、舞台、雑誌モデルなどマルチに活動。2017年にグループ卒業後、本格的に舞台俳優、声優としての活動を開始させ、舞台、アニメ、ラジオ、ナレーションなど幅広く活動している。今作のアルバム『Determination』をキングレコードよりリリースし、ソロアーティストデビューを果たす。2025年には1st ライブの開催も決定している。
◆前島亜美 OFFICIAL SITE:https://maeshima-ami.net/
◆前島亜美 Official X(旧Twiter):@_maeshima_ami
1st Album『Determination』2024.11.20 Release
【初回限定盤】
(CD + 40P写真集)
¥6,050(税込)
【通常盤】
(CD)
¥3,300(税込)
※初回・通常盤には1stライブ先行抽選シリアルが封入
CD:https://ami-maeshima.lnk.to/1st_AL
デジタル:https://lnk.to/debutAL_determination
1st ライブ開催決定!
2025年4月13日(日)横浜 関内ホール
詳細は【HPへ】→https://maeshima-ami.net/contents/844533
企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影・NORI 取材・文:原 千夏