俳優・三山凌輝インタビュー「本質をブラさないことが信念。常にまわりの幸せを願える人間でありたい」
話題作「誰よりもつよく抱きしめて」で、強迫性障害による潔癖症で、同棲する恋人の手にすら触れることができなくなってしまった絵本作家・水島良城に扮した三山凌輝さんにインタビュー。難役をどのように構築していったのか、役作りの裏側や撮影の感想を聞いたほか、俳優やアーティストとして、日頃、どのように仕事に向き合っているのかを尋ねました。
良城と僕は真逆のタイプだけど、やりがいを感じる役柄だった
――まずは台本を読んだ感想から聞かせてください。
基本的には良城と月菜(久保史緒里=乃木坂46)のラブストーリーですが、キラキラした恋愛モノというよりも、もっと深い愛や感情の流れからくるヒューマンストーリーという印象を受けました。相手のことを理解したいと思っているけれど、エゴに邪魔をされてうまくいかない二人の何ともいえない感情は、多くの方に共感していただけるのではないかなと感じましたね。
――主人公の良城はどちらかというと内向的で、三山さん自身とかけ離れた役柄に感じますが、どのようなことを考えながら演じましたか?
良城と僕自身の普段の行動は真逆ですが、人として理解できる、共感できるポイントがたくさんあったので、疑問をもたず、寄り添っていく感じで良城を演じました。お芝居を計算する瞬間や、よりナチュラルにと自分に落とし込む瞬間、どこまで役柄と共鳴し合えるのかを考えるのが役者ならではの楽しさだと思うので、やりがいを感じる役柄でした。真逆といいましたが、僕自身にも良城に近い部分はあるし、自宅にいる時はほぼ良城です(笑)。
――強迫性障害を患った役柄ゆえ、料理をしながら何度も野菜を洗ったり、歯を磨くのに1時間以上かけていたりなどのシーンがとても印象的でした。
今回、演じるにあたって、強迫性障害や潔癖症についてどういうものなのかを自分なりに調べたり、監督と話し合ったりしました。作品を観ていただいたらわかるのですが、良城はかなり大変な状況なんです。演じる中で、その影響からか、僕も撮影中はドアノブを服の袖越しで掴んだり、壁などに触れないようにしたりするなど、普段より神経質になっていました。
撮影で目にした景色や感情を主題歌の歌詞に
――想いを寄せ合いながらも恋人に触れられないもどかしさ、そして、互いに別の異性が絡んできてと、胸がしめつけられるような物語ですが、難役に挑んだ心境を聞かせてください。
確かに難しい役柄ですよね。だけど、撮影をしていた2024年の初め頃は僕自身もいろいろなことを考えるような時期で、良城を演じるにはある意味、役に入りやすかったんです。この作品のクランクアップの翌日に、写真集の撮影のためにフランスへ飛ぶなど超過密スケジュールで、なかなかちゃんと立ち止まって考える隙さえもなかった。良城を演じていることで自分の中の整理ができたようなところもあったので、ある意味、役柄に救われたともいえるかもしれないです。
――今回は主演だけでなく、BE:FIRSTとして主題歌『誰よりも』を担当し、歌詞も手がけました。どのような思いで制作にあたりましたか?
ちょうど撮影を終えたあたりで主題歌も担当することになり、「それなら僕が歌詞を書きます」となったのですが、演じ終えた後だからこそ、撮影を通して目にした景色や感じたものなど、浮かんでくるワードを散りばめていって、スムーズに仕上げることができました。自分が全うした役柄と物語に最後の色付けをする、それは作品にとってものすごく大事なピースですので、そこに携わらせていただけたことがとても嬉しかったです。
経験をどうアウトプットするのか、先を見据えることが大事
――ここからは仕事観について聞かせてください。10代から仕事を始め、25歳となった今、どんなことを感じていますか?
芸能界は忙しくなればなるほど感じるものがあり、そのまた逆も然りで、忙しくない時にも感じるものがあります。1年後、2年後に何をしているかわからない部分もありますが、僕らは決まっている仕事をしっかりやらないといけないので、求められることが嬉しい反面、怖く感じる時もあります。
スケジュールの山を頑張って越えたら経験値は増えますし、そこで得るものも必ずあると思うんですけど、では、その経験を次にどうアウトプットするか、先の人生や活動にどう投影していくのかを考えておく必要があると考えているんです。そうやって先を見据えることが大事じゃないかなと思い、今現在も試行錯誤しています。
――得たものを次にどう活かすか、忙しい中でも考えておく必要があると。
それと同時に何をどう感じるかはその時の状況や年齢によっても変わってくるので、幸せや豊さを得るために何を頑張らなくてはいけないのか、それが明確になってきたのは最近のことです。結果として、以前と比べたら視野や選択肢、可能性が広がったと感じています。
ちょっとした一歩で人生が大きく変わる可能性がある
――仕事をするうえで大事にしているのはどんなことですか?
仕事の内容や状況にもよりますけど、本質をブラさないことだと思います。何かしらのオファーをいただいた時、まずはその仕事が自分にとってどういう意味を成すのかをしっかりと考え、そして、周りから求められているものと、自分が表現したいもののバランスをすごく大事にしています。一度やってみて、違うと思ったらまた別の方向性を探りますし、作品において、自分をどう活かすかという芯だけは大事に持つようにしています。
――現在の原動力について聞かせてください。
幸せに生きることですね。自分が幸せで心が豊かだからこそ、まわりの人たちを幸せにすることができますし、エンターテインメントを通じて皆さんの心に色々なことを届けることができる仕事をしていますので、そういうところが大切だと思っています。
――夢や目標に向かって奮闘する皆さんへメッセージをお願いします。
ちょっとした一歩で、人生が大きく変わる可能性がありますし、やりたいことや目標があるのなら、自分を大切にしてぜひ挑戦してほしいです。一つ行動を起こすことで“一気に変わるぜ!”これが僕からのメッセージです。
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■Profile
三山凌輝(みやま・りょうき)
1999年4月26日、愛知県生まれ。俳優であり、BE:FIRSTのメンバー。主な出演作に映画「HiGH&LOW THE WORST X」、ドラマ「往生際の意味を知れ!」(MBS)、「生理のおじさんとその娘」(NHK総合)、連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合)など。
◆Official X:@ryokimiyama0426
◆Official Instagram:@ryokimiyama_official
■作品情報
「誰よりもつよく抱きしめて」
2月7日(金)全国ロードショー
監督:内田英治(『ミッドナイトスワン』)学生時代から交際を続けてきた絵本作家の水島良城(三山凌輝)と、絵本専門店「夢の扉」で働く桐本月菜(久保史緒里)。海沿いの街で同棲をする二人はお互いのことを大事に思い合っているが、彼らの生活は普通のカップルとは大きく異なっていた。常にビニール手袋を着用し、テーブルから食器棚、テレビ、洗濯機に至るまで、ラップで覆われたアパートの部屋。良城は強迫性障害による潔癖症を患っており、すべてのものに直接触れることができないでいた。ある日、月菜の書店を訪れた韓国人の青年、イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が店にスマートフォンを忘れていく。一方、勇気を出して心療内科を受診し、合同カウンセリングに参加した良城は自分と同じ症状に悩む千春(穂志もえか)と出会い…。
公式サイト:https://dareyorimo-movie.com/
©2025「誰よりもつよく抱きしめて」HIAN/アークエンタテインメント
編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。