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2015年11月09日

単純作業のバイトの楽しみ方とは?

Cute little boy in a chefs toque or hat

“単純作業のバイトの楽しみ方”について、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

バイトは単純作業が多いもの。どこかで見切りは必要

この質問は難しいよね。だって、これからの人生で何を目標にしていくかという部分が大きいじゃないですか。たとえば、キッチンでひたすら野菜を切ったり仕込んだりする単純作業だとしたら、速水もこみちくんじゃないですけど、今は料理ができる男子ってけっこうモテますよね。そういうことをモチベーションのひとつにして、料理の技を身につけようというなら、単純作業の中で技を磨くのはいいと思います。キャベツをものすごい速さで千切りするとかね。でも、そうじゃないのであれば、そのバイトを変えてもいいんじゃない?

ただ、バイトの仕事は基本的にどれも単純作業が多いので、「時間を切り売りしているんだ」という見切りはどこかで必要だよ。ぼくがバイトをしていたころは、「最初の投資資金をためよう」と思っていたので、お金の部分しか考えていなかったです。あとは単純労働の中でなるべく楽しく過ごせればいいや、くらいだったかな。

たとえば、昔やっていたのはものすごく暇な工事現場のガードマン。その時は現場にラジオを持って行って、ずっと一日中歌を歌いながら水をまいているだけでした。退屈でしたけど、今思うとすごく懐かしい青春時代なんですよね。なので、あんまり考えすぎなくていいんじゃないですか。やりがいのある仕事って、複雑だったり大変だったりしますので。「バイトで割り切ってお金を作るんだ」というのであれば、ぜんぜん悪いことじゃないと思うんだけどな。

何か将来の目標があるのであれば、その世界に近いバイトをしたほうがいいよね。たとえばネット系で働きたいのであれば、IT関連の会社でアルバイトをするとか。将来のために戦略的にバイトを選ぶのか、お金のために割り切るのかという線引きを、自分なりに考えて設定するといいんじゃないかな。

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/
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