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2018年05月08日

【アノ人の学生時代】残念なイケメン・もりすけさんインタビュー「お客さんの少ないカフェでのバイトが、マーケティングに興味を持つキッカケになった」

もりすけ 残念 イケメン LIG インフルエンサー クリエイター インタビュー タウンワークマガジン

あらゆる視点から“今”を読み解き、新たなムーブメントを生み出していく、Web界隈のクリエイター達。その中でも、SNSを中心に活躍し、今の大学生にとって“気になる先輩世代”となる著名人にインタビュー。好きなことを仕事にするために、彼らはどのような道を歩んできたのか? この連載では、彼らの学生時代の話を通して夢を叶えるヒントを探っていきます。

第4回の“気になるアノ人”は、残念なイケメン(もりすけ)さん。会社員として働く一方、その端正な顔立ちからは想像つかない爆笑6秒動画(Vine)を投稿して一躍有名に。現在は、Twitterで約30万人ものフォロワーをもつ有名インフルエンサーです。会社員・モデル・動画クリエイターなど、さまざまな顔を持つもりすけさんに、学生時代のバイト経験や今の仕事のやり甲斐について語っていただきました。

姉と兄の後を追って、敷かれたレールの上を進むだけの学生時代

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――もりすけさんは今年の2月からLIG(Webサイト・ホームページ制作など面白い事業をいくつも展開し、度々バズることで有名な会社)に入社されたそうですが、現在どういったお仕事をしているのか、改めて教えていただけますか?

僕は週の半分はサラリーマンとして働いているんですが、そこでは、オウンドメディア(自社で所有している媒体)に関する仕事……SNSの運用やおもしろ系の動画コンテンツの制作、ライター業などをしています。その傍ら、個人的にも、Twitterで約30万人、Instagramで約4.8万人のフォロワーさんがいるので、インフルエンサーとしてPRの案件をいただいていて。動画を作って拡散したり、記事を書いて拡散したり……というような仕事をしています。

――今でこそ、濃いキャラクターを活かした動画や記事が人気ですが、Twitterなどには“自分を変えようと頑張っていたら始めは「変わったね」と言われ、次第に「変わってるね」と言われるようになりました。”とありますよね。学生時代はどんな性格だったんですか?

今でこそ、自分で考えたものを発信して見てもらうことを仕事にしているんですが、学生の頃はほとんどそれがなくて。小・中・高全部、10歳上の姉と12歳上の兄と同じ学校に進みました。2人が行ってるから自分もここに行くんだろう、みたいな感じで。そのまま、大学も姉が福岡の大学に行っていたので、何の意志もなく自然と同じところを受けて通っていましたね。

――でも、学部選びは、ある程度自分の意志も必要じゃないですか。

そうなんですけど……センター試験っていう、なんか仰々しい試験があるじゃないですか?(笑)それで化学が満点だったから、化学だったら行けるかな?っていう理由だけで、理学部の化学科に進んだんですよね。

親に「この学部を卒業して何になるの?」って聞かれた時も「実績を見たら、MRとか薬系の良い感じの仕事があるっぽいよ」なんて言っていたくらい、何も考えていませんでした(笑)。

学業優先の中、短期バイトで稼ぐ日々

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――そういう感じで入学すると、飲み会に明け暮れたり、次第に学業が疎かになりそうな気がするんですが、実際はどうでした?

それが、入学するまでは意志が全然ないような人間だったんですけど、サークルの新歓コンパとかでワイワイしてる人達がちょっと苦手で。群れているのが、ちょっと格好悪いなって思っちゃったんですよ。もともと、福山雅治・尾崎豊・長渕剛みたいなシンガーソングライターが好きだったこともあって、一匹狼が格好いいなって思ってサークルに入らなかったんです。

今、めっちゃ後悔してます!テニサーとか入っておけばよかったー!(笑)

――あははは。で、サークルをやっていないとなると、何に力を入れていたんですか?

(カッと目を見開いて)バイトです!!

高校時代はバスケをやっていたし、進学校だったこともあってバイト経験がなかったので、大学で初めてバイトを始めたんですよ。最初にやったのは塾の先生。大学1年の夏休みに実家(鹿児島)に帰ったんですけど、暇つぶしがてらに2ヵ月だけ、実家の近くの塾で中学生に数学と理科を教えていました。生徒が中3だったので、高校受験を控えていたんですけど、「余裕で教えられるじゃーん!」と思って(笑)。実際、教え方が上手かったみたいで、無事に合格しました(ドヤ顔)。

――さすがです。福岡に戻ってきてからはどんなバイトを?

次は、中洲(福岡の繁華街)の高級なカニ料理屋のホールで働き始めましたね。なんでそこだったかというと、学生街で働くと、僕の嫌いなサークルでワイワイしているようなお客さんが多いと思ったから。完全にひがみです(笑)。あとは、高級店ならおひねりをもらえるかも?という期待もありましたね。ただ、そこも3ヵ月の短期バイトだったんですけど、年末だったこともあって激務すぎて、2ヵ月を過ぎた頃に過労で倒れて辞めました(苦笑)。

――短期で詰め込みすぎたんでしょうか。

そうですね。僕の場合、理系だったので、実験とかレポートを書かなきゃいけなかったりして、学業優先だったんですよ。だから、学校に慣れるまでは年末年始に単発で頑張るしかなかったんです。

2年になってからは、学校のほうも落ち着いてきたので、カフェのホールスタッフとか、単発じゃないバイトもやっていました。僕はおばちゃんウケがいいっていう自負があったので、百貨店の婦人服売り場近くのカフェで働いたら、おひねりをもらえるんじゃないかと思って(笑)。

就活中に訪れた奇跡の出会い

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――またしても動機が不純(笑)。

実際、高級なカニ料理屋さんで働いてた時に結構もらえてましたからね(笑)。でも、百貨店のカフェで働いてた時に、とある人材派遣会社の人に「私達の会社が新しくオープンするカフェで働いてください」と声をかけられて、好転機だったのでそちらにすぐ移りました(笑)。大学を卒業するまでは、そのお店でバリスタとして1年半くらい働きました。

――ということは、バリスタの修行もしたんですか。

そうですね。毎回、牛乳2リットルを自腹で買って行って、開店前にラテアートとかの練習をしていました。ただ、日に日に自分の技術が上がっていくのは楽しかったんですが、全然お客さんが来なくて……。淹れるのは練習ばかりで、もったいないので自分で全部飲まなきゃいけないっていうのがつらかったです(苦笑)。

と同時に、集客の大変さとか、人をどう動かすか?っていうことの面白さを実感して。理学部ですけど、授業中に、マーケティング論とか心理学の本をめちゃくちゃ読んで、カフェの集客を増やすための資料を作ってはカフェの会社の偉い人にプレゼンしていました(笑)。今思えば、その時の経験が、マーケティング(今の仕事)に興味を持つキッカケになっていたような気がします。

――そんなもりすけさんですが、まずは今の仕事と関係ない会社に入社されたんですよね。就活に対しては、どのように考えていたんでしょうか?

最初は、さっき言ったように「化学科だからMRでいいんじゃない?」って感じで、医療系の会社を受けていたんですけど(笑)。

大阪での会社説明会の帰り、夜行バスに乗っていた時に奇跡的な出会いがあったんです。バスの狭さに耐えられなくなって、気を紛らわせるために隣に座ってる人に話しかけたんですけど、その方がなんと新聞記者で「取材のためにバス業界がどんな感じなのかを体験してみたくて」とおっしゃっていたんです。で、「これからは個人の力が重要になってくる。どのメディアが何を言ったかじゃなくて、誰が何を言ったかが重要になってくるから、自分のスキルを伸ばしていくことが大事だよ」って言われて。それが、今では誕生日にパンツを送り合うほどの関係になった、現ハフィントンポストの竹下編集長なんです。それがキッカケで、いずれは起業したいなと思い始めました。

――それがなぜ就職することに……?

「雇う側になるからには、雇われる側の気持ちもわからないとダメだ!」というよくわからない甘い考えがあったんです(笑)。でも、中小企業に就職したものの、なんとか地方での研修期間を終えて九州支社に出社してみたら、年配の社員の方達がPCを人差し指だけで操作してるんですよ。マジか!?と思って(笑)。良い会社なのかもしれないけど、ちょっと僕には合わないなと、すぐに辞めちゃいました。

エンタメ界の“もりすけ”と、会社員の“森祐介”の二足のわらじ

――Vineを始めたのはその頃ですか?

そうですね。当時はまだその会社で営業として働いていたんですが、いつかはWebサービスの起業がしたいと考えていたので、今の若者に何が流行っているのかをずっとサーチしていたんです。その時にちょうどTVでkemioくんが紹介されていて「Vine、面白いな」ってよく観るようになりました。

自分の初投稿は、2013年の12月24日。営業が終わってむしゃくしゃして1人で焼肉に行って、焼肉屋をはしごして、酔っ払ってVineで動画を撮って。家に帰ってベロンベロンの状態で、大好きなMr.ビーンのモノマネをVineで撮って……。朝、起きてみたらフォロワーが200人くらい増えていて、「インターネットすげえじゃん!」ってなったのが最初でした(笑)。

――それで味をしめた、と(笑)。

あははは。当時から「これはビジネスチャンスだ!これは何かに繋がる!」とは思っていましたね。だから、営業先に向かう車内で松任谷由実の曲を聞きながらネタを考えて、帰宅して動画を撮るっていう生活パターンになっていって。“女の本音”ネタや“文系”“理系”ネタなどのシリーズものを作ったり、“残念なイケメン”の名前で戦略的に活動するようになりました。

そしたら、2014年9月くらい(LINE Fukuokaの社員として働いている頃)にドカーンと跳ねて、1週間に1万人のペースでTwitterのフォロワーが増えるようになって。そこからは、エンタメ界の“もりすけ”と、会社員の“森祐介”の二足のわらじで活動しています。

もりすけ 残念 イケメン LIG インフルエンサー クリエイター インタビュー タウンワークマガジン

もりすけさんの仕事道具


――そしてその後は、2014年3月から働いていたLINEを2017年末に退社されて、冒頭でおっしゃったように、2018年2月からはLIGで働きながら活動されています。今のスタイルで働いていて、やり甲斐を感じることはなんでしょうか?

今の仕事のスタイルは、全部が繋がっていくっていうところに非常にやり甲斐を感じていますね。LINEにいた頃は、開発補助の仕事をしていたので、自分の芸能の仕事との関連性があまりなかったんですけど。現在は、たとえば、僕がTwitterやInstagramにアップした動画や画像の“いいね”が伸びると「この時間帯にこういう形でアップしたらいいんだな」っていうデータがとれるので、それを会社の案件に反映させることができるんです。逆のパターンもありますしね。なので、こっちでは芸能をやり、こっちではSNSをやり、こっちでは絵コンテを描いて……とか、一見バラバラに見えることも全て繋がっている。そういう面白さはすごく感じています。

Mr.ビーンのような“ビジュアルコメディ”を発信していきたい

――でも、繋がっているからこそ、大変なことも多そうです。

そうですね。全部自分1人でやっているので、それは大変です。PR案件の場合、依頼を受けて製品の詳細をもらってから、その製品の良いところを活かしたネタの字コンテを5パターンくらい出すんですね。そして、先方から「これでいきたいです」と言われた字コンテをもとに、今度は絵コンテを2~3パターン出すんです。その上で細かい修正をして、撮影が決まったら、キャスティング・ロケハン・機材の用意・出演者の管理なども自分1人でやって。撮影した後も、映像の編集をしたり、いろいろな確認作業をしたり、OKが出たら何日の何時にどんなハッシュタグをつけてアップするのか……みたいな説明もしなきゃいけなくて。しかも、それを数週間でやらなきゃいけないので、〆切前はめちゃくちゃテンパります!

――誰かと分担しようと思ったことはないんですか?

分担というか、僕と同じような感覚で、自分にできないことをやってくれる仲間がほしいというのは、ずっと考えていますね。次世代のドリフターズを作りたいな、と。だから、デザイナー、作曲ができる人、セクシー系のお姉さんなど、我こそは!と思う方はご連絡もらえたら嬉しいです(笑)。僕のルーツは、Mr.ビーンがやっていたような“言葉を必要としないビジュアルコメディ”なので、そういった“世界に通じる笑い”を、できれば仲間と共に発信していけたらいいなと思っています。

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――これからも楽しみにしています。……ところで、先程から気になっていたのですが、なんで取材中にずっと野菜を持っているんですか?

あの、社長さんのインタビュー写真について、“ろくろを回してるみたい”とか“キャベツを持ってるみたい”ってよく言うじゃないですか?だから、本当にキャベツが一番しっくりくるのか?を知りたかったんですよね。というか、むしろ、取材時に持っていて一番しっくりくる野菜が何か?を知りたいがために今回の取材を受けさせてもらった、みたいな(笑)。パプリカとたけのこも捨てがたいですけど、やっぱり、キャベツが一番しっくりくることがわかりました。

――お役に立ててよかったです。使用した野菜は、スタッフが美味しくいただきますね(笑)。

ぜひ、ペペロンチーノにしてください(笑)。

■Profile
残念なイケメン(もりすけ)

本名:森祐介。鹿児島県出身。会社員として働く傍ら、2013年末からVineで6秒動画を投稿し始め、端正な容姿から想像がつかないほどの残念っぷりが話題に。2017年に2014年3月から勤めていたLINEを退社し、2018年2月にはLIGに入社。さまざまなPR動画・記事を発信する一方、ファッション誌『Men’s JOKER』専属モデルの顔も持つ。
Twitter:@Morisuke08
Instagram:@morisuke_08

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:内藤恵美 取材・文:斉藤碧

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