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2018年07月31日

アーティスト・小鳩ミク(BAND-MAID)インタビュー『原点——メイド喫茶でのバイト経験がなかったら、確実に今の自分は存在しない』

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メイド服を纏い“世界征服”を目標に掲げる5人組ロック・バンド。見た目に反し、本格的なハーロックサウンドで国内外を問わず注目を集めているBAND-MAID(バンドメイド)。ヴォーカル&ギターの小鳩ミクさんに、グループの原点になったともいうバイト時代のお話を伺いました。

初めてメンバーで話し合って、初心に立ち返った新作

——新曲「start over」は、いつもとは少し違うテイストに感じましたが、コンセプトのあるシングルなのでしょうか?

今回のシングルを作るにあたって、メンバーで初めて話し合いをしたんですっぽ。今年の2月にリリースしたアルバム『WORLD DOMINATION』は、私たちの目標でもある世界征服にむけての覚悟だったり、決意を示すための激しさを重視したアルバムだったんですけど、メインコンポーザーであるギターのKANAMIがとことん自分の中の激しさを出し切った後ということもあって、スランプみたいになっていたんですっぽ。なので、みんなで話し合いをした時に、ヴォーカルの彩姫から“一旦初心を思い出してみるのもいいんじゃない?”っていう案が出て、生まれたのが今回のリード曲「start over」なんですっぽ。

——そうだったんですね。

BAND-MAIDは今年5周年を迎えたんですけど、最初の頃は自分たちで作曲はしていなくて、提供して頂いた楽曲を歌っていたんですっぽ。その頃は、今ほどハードな楽曲ではなく、もうちょっとポップで、可愛らしさのあるハードな楽曲が多かったので、そういう曲を、今の自分たちがやったらどうなるかな? っていうところに立ち返ってみたんです。ずっと激しい曲を届けてきたので、ご主人様とお嬢様(ファン)が一緒に歌える曲にしたくて、今までにないくらいメロディもシンプルに、カラオケライクな曲にしていますっぽ。

——ピアノのイントロも珍しいですよね。

そうなんですっぽ。今までのBAND-MAIDの曲からは考えられないと思います! そんなギャップも楽しんでもらえると嬉しいですっぽ!

——一方、カップリングの「Screaming」は、逆にギターがヒステリックに響く、テンポの速い曲ですね。

そうなんですっぽ。「start over」を、今までにないくらい抑えて抑えてシンプルに作ったので、「Screaming」は爆発して激しくなっちゃったんですっぽ(笑)! とにかく詰め込み過ぎた1曲というか、今までのBAND-MAIDのハードロックを、さらに成長させた形になったらいいなと思って作りましたっぽ。結果的に今までの中で一番速い曲になってしまったんですっぽ(笑)!

——対照的だからこそ、より両極の個性が際立つ2曲になっていますね。それぞれの楽曲の歌詞に込めた想いは?

歌詞は2曲とも小鳩が書いたんですけど、「start over」の歌詞の大きなテーマは、【矛盾の愛】ですっぽ。ここで書いた愛は、恋愛だけに限らず、お仕事や家族や友だちに対する愛の形を描いていますっぽ。好きなところだけじゃなく、嫌いなところもあっての愛だと思うので、そういう壁を乗り越えて、頑張っていこう! っていうことを書いていますっぽ。「Screaming」は、【強い女性像】を書きましたっぽ。これはBAND-MAIDのテーマでもあるし、ツインヴォーカルの1人、彩姫をイメージして書いた1曲でもありますっぽ。

メイド喫茶を初めて知った時、“こんなに可愛いお洋服を着てバイトできるんだ!”ってびっくりした

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——今作は、BAND-MAIDの新境地でもあるわけですね。ここからはバイトの経験についても聞かせてください。

たくさんありますっぽ! 最初にバイトしたのは、ファストフード店の接客でした。そこから半年後くらいにメイド喫茶でもバイトをするようになったんですっぽ。小鳩、人とお話しするのが好きだし、いろんな人と接してみたいなって思っていたので、接客業には興味があったですっぽ。

——メイド喫茶を始めたキッカケは?

最初は、メイド喫茶の存在も知らなかったんですけど、母が“こんなバイトあるよ”って、“コンセプトカフェ”の募集を持ってきてくれたんですっぽ。そこでメイド喫茶というものを知って。“こんなに可愛いお洋服を着てバイトできるんだ!”って思ったら嬉しくて!

——まだその頃はBAND-MAIDは始めていないですよね?

そうなんですっぽ! 歌をお仕事にしたいっていう夢はあったんですけど、まだ何も形にはなっていなかったんです。だから、遡れば、そこが今の私の原点ですっぽ! まだ地元の熊本に居た頃なので。

夢を叶えるためーー上京資金をためるためにいくつものバイトを掛け持ち!

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——そもそもバイト自体を始めたキッカケは?

一番最初のファストフード店は、ただ純粋に“バイトをしてみたい”っていう好奇心だったんですっぽ。でも、メイド喫茶でバイトを始めたあたりからは、上京資金を貯めるためでもあったので、いっぱいバイトを掛け持ちしていた時期もありましたっぽ!

——夢を叶えるために?

そうですね。一番掛け持ちをしていた時は、朝から昼にかけて工場でタグを切るバイトをして、お昼から夜までメイド喫茶でバイトをして、夜から朝まで鍋屋さんでバイトをしていましたっぽ。朝お家に帰って、4時間くらいパカ〜ッって寝て、また起きてタグ切りのバイトに行くっていう毎日を繰り返していましたっぽ! たまにメイド喫茶がお休みの時は、試食を作ったりする促進販売のバイトもしてましたっぽ。ハードワーカーでしたっぽ(笑)!

お客さんや仲間との接し方——人間関係の距離感も学べた

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——辛いことはなかったですか?

体力的な大変さはありましたけど、夢があったし何よりもメイド喫茶でのバイトが本当に楽しかったっぽ! ステージみたいな場所もあって、そこで小さなSHOWもやっていたので、とても楽しくお仕事させてもらっていましたっぽ。でも、本当にその頃は、こんなに長くメイド服を着ることになるとは思っていなかったですっぽ(笑)! 辛いこと………しいて言うなら、お鍋屋さんで働いた時に、焦げ付いたお鍋をゴシゴシと洗うお仕事は、かなり力が必要だったので辛かったっぽ。あとは、メイド喫茶は女の子ばかりなので、そこでの人間関係も見ていて大変そうだなって思ったことはありましたっぽ。小鳩は、そういうところに巻込まれないように、うま〜く様子を見ながらみんなと付き合っていましたっぽ。そういう人との距離感も、そこで学んだのかもしれないですっぽ(笑)!

実際に海外の方と接することで、日本の文化としての誇りがもてた

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——接客業を通して、勉強になったことはありますか?

礼儀とか作法は厳しかったので、そこは本当に勉強になったと思いますっぽ。あとは“いろんな人が居るなぁ〜”って思ったことですかね。お客さん同士のトラブルの仲裁に入ることもあったし。トラブルが起きた時は、ちゃんとお互いの言い分を聞いて、一人ひとりそれぞれとお話しして解決していくんですけど、みんなそのお店が好きで来てくれているわけだから、それを考えつつハッピーになるようにって考えたら、辛くはなかったですし、そういう人間関係的な交通整理も、ここで学んだと思いますっぽ。

それと、海外の方たちが、メイド喫茶やアニメとかボカロを、日本の文化として本当に大切に思ってくれているんだって知れたことは、すごく大きかったですっぽ。実際に海外から来てくださるお客さんと接したことで、世界が広がったんですっぽ。メイド喫茶でのバイト経験がなかったら、確実に今の自分は居ないと思いますっぽ。

——素晴しい出逢いをくれた時間だったんですね。

本当にそうですっぽ。上京してきてからも秋葉原のメイド喫茶でバイトをしていたんですけど、そこには海外からのご主人様とお嬢様が多かったので、よりそういう自覚を持てたというか、誇りを持ってお仕事していましたっぽ。

メイド喫茶を辞める時に届いた海外からのお礼メッセージ!

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——バイトしていて嬉しかった思い出はありますか?

秋葉原のメイド喫茶を辞める時、卒業式みたいなことをしてくれるんですけど、海外のご主人様やお嬢様が“日本に旅行に行った時に、とてもいい思い出を作ってもらいました。辞めちゃうと聞いてとても寂しいですが、本当にあの時のことは忘れません。とても素敵なメイドさんでした!”ってメッセージを下さったんですっぽ! 旅行っていう時間の中で、良い思い出を作れたんだって思うと本当に嬉しかったですっぽ。

——やりがいにつながりますね。

はい。今はメイド喫茶から、バンドに変わっていますけど、より多くの人にBAND-MAIDの音で楽しんでほしいし、これまでのいろんなバイトの経験は、今の自分を作ってくれた大切な時間だと思って感謝していますっぽ。

■Profile
小鳩ミク
(こばと みく)

メイド服を纏い“世界征服”を目標に掲げる女性5人組ロック・バンド。 2013年7月に、秋葉原のメイド喫茶で働いていた小鳩ミク(Gt./Vo.)が“メイド”と“バンド”を組み合わせた「BAND-MAID」を提案&結成。8月にツインヴォーカル体制の現メンバーとなる。
衣装はメイド服、ライヴを『お給仕』、観客を『ご主人様』・『お嬢様』と呼び、メイドワールドを展開。日本に留まらず、海外でも注目を集め2016年には、世界8ヵ国9カ所で初のワールドツアーを開催。昨年からは国内大型ロック・フェスにも多数出演している。

OFFICIAL SITE:https://bandmaid.tokyo/
OFFICIAL Twitter:@miku_bandmaid

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:青木早霞(PROGRESS-M) 取材・文:武市尚子

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