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2019年03月05日

吉岡茉祐(Wake Up, Girls!)インタビュー『最初は不安なことも1歩踏み出すことで見えてくる世界がある』

吉岡茉祐 Wake Up, Girls! アニメ 声優 ユニット タウンワークマガジン
アニメから派生した声優ユニット“Wake Up, Girls!”で、センターとしても活躍する吉岡茉祐さん。オーディションからスタートしたという声優としての活動や、ユニットに参加したからこそ挑戦できたという数々のお仕事エピソードを伺いました。さらに、ユニットとしてFINAL LIVEとなる、さいたまスーパーアリーナ(3月8日開催)へ向けての想いも伺いました。

Wake Up, Girls!で、たくさんの経験と挑戦をさせてもらった

吉岡茉祐 Wake Up, Girls! アニメ 声優 ユニット タウンワークマガジン
——声優ユニット・Wake Up, Girls!として、高校生の頃から活動されていますが、オーディションを受けたのはご自身で決めたことですか?

はい。役者としての仕事はしていたのですが、声優やアニソンを歌うことにも憧れがあったのでオーディションを受けました。ただ、最初は不安だったので母に相談したら「あんたの人生やから好きにし」って言われて(笑)。放任しているように聞こえますが、ずっと支えてもらっていますし、ある意味覚悟を持たせてくれたんだと思います。

——Wake Up, Girls!になったことで変化はありましたか?

初めてのことばかりでした。歌うこと、踊ることはもちろん、メンバーとフォーメイションを組むのも、声優としてのアフレコや、取材を受けること、グラビアや、脚本を書かせていただいたりと、全てにおいてWake Up, Girls!で挑戦をさせてもらったことだと思っています。

アニメが終わった時に、メンバーで話し合いをしたことがターニングポイント

——7人のユニットですが、メンバーとはどんな関係ですか?

仲間であり家族です。全員の個性がバラバラで、やりたいことの方向性も違いますが、7人でいる時はまとまる不思議さがあるんです。ユニットで活動するなかで、ターニングポイントもたくさんあったんですけど、TVアニメシリーズが一旦一息ついた時に、“アニメは終わったけどユニットは続いている”というふわふわした状態になった時期があって。その時にメンバーみんなで集まって“自分たちで何ができるのか”という話し合いをしました。

その時は、アニメ『Wake Up, Girls!』が仙台を中心にした物語だったので、まず東北の6県で聖地巡礼のライヴをしようと決めて。そしていつか“武道館や、さいたまスーパーアリーナでやりたいね”という目標を立てました。今思うと、あの時に自分たち自身がちゃんと、このユニットと向き合えたことが大きかったなと思います。

メンバーとお客さん1人1人が演者。そこで生まれる空気がライヴの醍醐味

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——ユニットとしてのFINAL LIVEが、その目標にもしていたさいたまスーパーアリーナ(3月8日開催)で行われるわけですが。

最初は本当に夢物語だったんですけど、応援してくださる方や、スタッフさんたちのおかげで、少しずつ夢が叶っていきました。さいたまスーパーアリーナは、昨年の夏から、約半年間にかけて廻ってきたツアーのファイナルにもなりますが、だんだんと終わりが近づいてきたことで、より1つずつの公演、そして出来事を大事にしたいという思いが強くなっています。ただ、ユニットで得たものが無くなるわけではないので、今まで培ってきた6年間を、今後も活かせられるような活動にしていきたいと思います。

——もともとライヴをすることは好きでしたか?

最初は歌って踊ることが苦手でしたが、活動を通してライヴはファンの人たちと交流できる場だと思えるにようになりました。メンバーもお客さんも含めて、1人1人がいて広がる世界。たとえば、CDでは聞けないライヴだけのメロディーがあって、お客さんの1人が違えばレスポンスの音圧も違う。誰かが笑ったことにつられて笑いが起きたりと、1人1人が演者でそこから新しい空気が生まれるのがライヴだと思うんです。そのお互いの思いがハマった時は本当に気持ちいいし、その声にもっともっと応えていきたいなと思う瞬間でもあります。

とはいえ、最初の頃は本当に失礼な話なんですが、あまりに緊張しすぎて、自分自身に“お客さんは野菜だ”って言い聞かせていました(笑)。自分のパフォーマンスに必死で周りをみる余裕がなかったんです。いかに間違えないようにするか、少しでも上手く歌って踊れるか。自分自身のことで、いっぱいいっぱいでした。

経験の大切さ——“認めてくれる人がいる”ということが自信につながった

吉岡茉祐 Wake Up, Girls! アニメ 声優 ユニット タウンワークマガジン
——それが変化したキッカケはあるのでしょうか?

最初の1〜2年は、役柄の島田真夢としてキャラクターソングを歌っているという気持ちが強かったんですが、少しずつキャラクターも含めた吉岡茉祐として、そしてWake Up, Girls!として、無理なく等身大でステージに立てるようになったことで変わっていきました。でもそれは、ここ最近のことなので、本当にやっとという感じです。積み重ねてきたうえで分かることなので、経験することの大切さを感じています。

——お話をうかがっているととても前向きに感じますが、ネガティブになることは?

実はユニットを始めた当初はすごく尖っていたので、思い出すとすごく恥ずかしいですね。メンバーにも「あの時のまゆしぃ(吉岡の愛称)はひどかった」って言われるくらいツンケンしていたので(苦笑)。

——どんな心境だったんですか?

ユニットのセンターを任せていただいたことで、“センターだから他の人より頑張んなきゃ、一番上手くなきゃ”とか、“真ん中に立っているんだから、上手に出来て当然”という自分自身へのプレッシャーが強かったですし、他のメンバーが練習で褒められると、その姿にも焦りを感じたていた時期ですね。

それが変化するのは、少しずつ褒めてもらえる機会が増えたり、歌やパフォーマンスを見てくださった方たちからお仕事を頂けたり、ファンの方がいてくれたことですね。“認めてくれる人がいる”ということが自信につながっていったんだと思います。

向き不向きや、可能性はやってみないと分からないからこそ挑戦してみる

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——ファンの方や周囲の方を大切にされているのもステキですね。

本当に今の私があるのは、応援してくださる方や、支えて下さるスタッフさんたちのおかげなので。そういう方たちがいるから、もっと頑張りたいと思えています。なので、いただいたお仕事はスケジュールの都合さえあえば、基本的には断らないようにしています。向き不向きとか、好き嫌いもあるかもしれないですけど、まずはやってみて考えようと。どこに可能性が広がっているかも分からないので、“私で”と選んでくださったものには全力で応えたいと思っています。

——では声優のお仕事についても伺いたいのですが、もっともテンションがあがるのは?

キャラクターが、自分の声で画面の中で動いているのを感じられた時ですね。原作があってアニメ化される作品も多いので、元々の原作ファンの方たちに喜んでもらえると嬉しいです。

——初期の頃の失敗談もあればお聞きしたいのですが?

もう失敗しかなかったです(苦笑)。オーディションで受かって、すぐの声優デビューだったので、練習期間はスタッフさんにも叱られたし、出来なさすぎて自己嫌悪に陥ったり……。逆に、“自分って何なら出来るんだろう?”って(苦笑)。でも立ち止まっている時間はなくて、ただひたすら声優としての最低ラインに立つことに必死でした。

滑舌や声の出し方など基本的な練習のほかに、自分が演じるキャラクターが“どんな子なのか”を考えて突き詰めたりしましたね。それと“会話が成り立っていない”という注意はよく受けました。

——具体的に教えてもらえますか?

日常の中で、相手と話す時は“よし、会話をしよう!”と思って話すわけじゃないですよね。でもアフレコで力が入ると、思わず力が入って感情が乗り切らなかったり、圧が出てしまう。その場の空気感も含めたコミュニケーションをとることに苦労しましたし、今でも意識していることです。

バイトをした期間は短いけれど、社会経験が出来ました

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——それでは、バイトについても伺いたいのですが、高校時代からお仕事をされているので、バイト経験はないと思うのですが……。

実は大学のために上京して一人暮らしをしたタイミングで事務職のバイトをしたことがあるんです! 周りでも学業とバイトを両立している子が多かったので、自然と感化されました。お仕事が忙しくなって、結局は研修期間の3ヵ月だけになってしまったんですけど(苦笑)。

——事務業は具体的に、どんな作業がありましたか?

変わったところでは、フィットネスジムだったので、デスクワークのほかに体験にいらした方に説明する研修もありました。あとはデスクワークなんですけど、説明書やカードのシステムを覚えるのが苦手でしたね(苦笑)。でも、社会経験ができたのは良かったと思っています。ちなみに、研修期間でも館内アナウンスがあったので、それだけは「声がいい!」ってめちゃくちゃ褒められました(笑)。

——社会経験がメインだったんですね。バイトや仕事も含め、新しいことを始める時の心構えを教えていただけますか?

“挑戦できる”というワクワク感と、“任せてもらえる”という感謝と……いつも最初は、いろんな感情でぐちゃぐちゃなんですけど、1歩踏み出すことで見えてくる世界は必ずあると思っています。

■Profile
吉岡茉祐
(よしおか まゆ)

11月7日生まれ。大阪府出身。81プロデュースとエイベックス・ピクチャーズに所属。代表作は「Wake Up, Girls!(島田真夢)」「あんハピ♪(江古田蓮)」「ハンドレッド(霧島サクラ)」など

Wake Up, Girls!とは…
2014年に劇場版・TVアニメシリーズが公開された『Wake Up, Girls!』から派生した声優ユニット。アニメ内では、仙台で暮らす7人の少女が切磋琢磨しながら、トップアイドルを目指す姿が描かれている。現実世界でも、作中のキャラクター演じる7人のキャスト(吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)が、声優ユニットWake Up, Girls!としてアーティスト活動をスタート。

◆ Wake Up, Girls! Official Site: https://wug-portal.jp/
◆ Wake Up, Girls! Official Twitter: @wakeupgirls_PR

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:Kuro 取材・文:原千夏

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