スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2019年03月29日

松岡菜摘(HKT48)インタビュー『先の楽しみや自分へのご褒美があれば、どんなことも頑張れるはず』

HKT48 松岡菜摘 アイドル 博多 AKB 指原莉乃 タウンワークマガジン
12枚目のシングル「意志」をリリースするHKT48の松岡菜摘さん。4月28日にグループを卒業する指原莉乃さんの最後の作品となるこの曲を、送り出すほうの松岡さんたちはどんな思いで歌ったのか。そして、HKT48の1期生として、チームHのキャプテンとして抱くお仕事観をインタビューしてきました。

HKT48の新たな試みとなるこの曲に期待してほしい

――「意志」はどんな曲に仕上がりましたか?

これまでのHKT48は明るいノリノリの曲や、可愛らしいラブソングが多かったんですけど、今回の「意志」はどっちにもあてはまらない雰囲気で、今までにないという意味では挑戦です。ファンの皆さんがどういうふうに受けとってくださるのかドキドキです。

――“強さ”全開の曲ですよね。MVも撮影済だと聞きました。

暗闇のようなところをみんなで走っているけれど、さっしー(指原莉乃)だけはふと立ち止まって……という、さっしーの卒業を暗示している場面もあります。

――想像しただけで感傷的になってしまいます。苦労したのはどんな部分ですか?

リップシンクです。『悲しい目をしてください』とか『強い目をしてください』という監督さんからの指示があって、その表情を作ることが難しかったし、ラブソングだと手の動きもつけやすいんですけど、こういうまっすぐな歌詞をどんなふうに表現したらいいのか分からなくて苦労しました。

根は頑固だけど、グループに入って周囲の意見も聞けるようになった

HKT48 松岡菜摘 アイドル 博多 AKB 指原莉乃 タウンワークマガジン

――完成した映像を早く見たいです。この曲は「自分らしくいることの大切さ」を謳っていますが、“松岡さんらしさ”は、どんなところだと思いますか?

頑固さです。自分がこだわっていることに対してはとにかく貫きたい性格なので、この歌詞にもすごく共感しました。九州男児のお父さんの性格をそのまま受け継いじゃったみたいです(笑)。

――ということは、「意志」は間違いなく強いですね。

はい。マネジャーさんとはしょっちゅう意見の交換でヒートアップしています(笑)。でも、デビュー当時は自分の意見はあっても、なかなか伝えられなかったんです。そんななか、“自分のしたいことや持っていきたい方向性を口に出すことが大事”だと教えてくれたのが、さっしーでした。

それと、私たちはグループだから、それぞれに意見があるのは当然なんです。自分の意見を伝えるのが大切なのと同じくらい相手の意見も聞くべきだし、お互いの考えを尊重する。それは先輩たちの言葉や、経験を重ねるなかで徐々に感じられるようになった気がします。

――カップリングには指原さんの卒業ソング「いつだってそばにいる」が収録されますね。

もう、ひたすら寂しいです。HKT48としては大きすぎる穴が空いてしまいますが、それは私たちが頑張ることで埋めていかないといけない。だけど、私の個人のぽっかり空いた心の穴はどうやって埋めたらいいのかまったく分からなくて。さっしーには感謝の言葉しかありません。

「やりたい!」と、初めて自分から思えたのがHKT48のオーディション

HKT48 松岡菜摘 アイドル 博多 AKB 指原莉乃 タウンワークマガジン

――卒業コンサートはHKT48の皆さんにとって忘れられないものになりそうですね。では、ここからはお仕事にまつわるお話を聞かせてください。ちなみにアルバイトの経験は……。

中学3年生でこの世界に入ったので経験はないんですが、もし、バイトをするんだったらアイスクリーム屋さんで働いてみたいです。カフェみたいなオシャレな店での接客業にも興味があるんですけど、名前もオシャレだとメニューを覚えられないかもしれないですね(笑)。

――アイドルになるのは子どもの頃からの夢だったんでしょうか?

小さい子どもが夢みるような“お花屋さんとかケーキ屋さんになりたい”みたいな感じではなく、漠然と芸能界にいる自分は想像していました。福岡でグループができるという情報を耳にして、自分から初めて“やりたい!”と思って挑んだのがHKT48のオーディションだったんです。

――オーディションのことは覚えていますか?

秋元康先生や関係者の皆さんの後ろにカメラがズラーっと並んでいて、大人よりもそのカメラの数に驚いて、緊張で震えていたことを覚えています。

歌審査、ダンス審査をしながらいくつか質問に答えていくというものだったんですが、3人ずつに分かれて行なわれたダンス審査の時は、緊張で頭が真っ白になって、みんな全然踊れなくて。大人数に変更になって、ようやく踊れたのは苦い経験ですね。

さっしーが教えてくれたのは“自分自身が楽しむことが大事”だということ

HKT48 松岡菜摘 アイドル 博多 AKB 指原莉乃 タウンワークマガジン

――そんなオーディションを経て入ったこの世界ですが、デビュー当時の苦労を聞かせてください。

結成したばかりの頃は人と比べられることが苦しかったです。ステージに立っていると、はっきりとコールや掛け声の量で人気の差を感じるんですよ。今でこそ“センターを後ろから支えられたら”と思えるようになったんですけど、昔は少しでもいい立ち位置に行きたかったし、ファンの方も「センターを目指してほしい」と期待してくださっていて、葛藤を抱えていました。ラクに考えられるようになったのは20代になってからです。

――周囲との温度差があるとつい考えてしまいますよね。松岡さんはチームHのキャプテンを務めていますが、チームワークをよくするために心掛けていることはありますか?

もともと人見知りをしてしまう性格なんですけど、一度仲良くなると私は途端に“かまってちゃん”になるんです。1期生ですし、グループ内では年齢も上のほうですが、年下のメンバーと接する時も先輩後輩ではなく、姉妹のように接することを心掛けています。後輩から「松岡さん」って呼ばれることが苦手なので、新しく入ってきた子たちにも「なっちゃんって呼んで」とお願いしています。それもさっしーの影響ですね。彼女が「『指原さん』じゃなく『さっしー』って呼んで」と言ってくれたことでみんなの距離が縮まったので。

――指原さんからは本当に多くのことを教わったんですね。中でも特に印象的なのは?

まずは自分が楽しむことが大事ということ。お客さんに喜んでいただくことももちろん大事なんですけど、HKT48のコンサートって「メンバーが楽しそうだから僕たちも楽しい」と言ってくださる方が多いんです。“人を笑顔にする存在”というのが、私が思い描くアイドル像なので、大変なことがあっても笑顔でいたほうがファンの方も笑ってくれるんじゃないかなって。さっしーがHKT48をそんなグループにしてくれたから、私たちはHKT48の良さを次の世代へとつなげていきたいです。

メンバーがいてくれたから8年間続けることができた

HKT48 松岡菜摘 アイドル 博多 AKB 指原莉乃 タウンワークマガジン

――これからのHKT48に期待します。お仕事をしていると喜びを感じる瞬間もたくさんありますよね。

コンサートが一番好きなお仕事で、何よりも楽しい時間です。夢の空間っていうのかな。みんなコンサートを楽しみに来てくださっているし、私たちも嬉しい感情と楽しい感情しかない。コンサート会場は、すべてにおいてポジティブなものしか存在しない場所。そういう場所で、みんなとの時間を共有するために、日々の練習もあるんだと思っています。

――逆に大変なのはどんなことですか?

ファンの皆さんにずっと好きでいてもらうことですね。常に新しい子たちが出てきたり、ステージでも“推し”以外の別の子が目に入って、“推し増し(推しメンが増えること)”になる場合だってあるから、時々心配になっちゃいます。どうやったら私のことを長く応援してもらえるようになるんだろうって考えますし、皆さんをずっと魅了できる技を習得したいです。

――そんな松岡さんの現在の原動となっているものは……。

メンバーの存在です。一人ではできないことも、大人数グループだからこそできるようになったり、それこそ今は卒業するさっしーを皆で力を合わせて送り出そうとひとつになっています。私は「松岡菜摘が好き」って言われるよりも、「HKT48が好きだ」って言われるほうが嬉しいんですよ。HKT48に入って8年経ちましたが、メンバーがいてくれたから私はこんなにも長く続けてこられたんだと思います。

――仲間の存在って本当にありがたいですよね。最後に、松岡さんと同世代の皆さんへ、夢に近づくためのアドバイスをお願いします。

まずは楽しむこと。普段はつらいこともあると思うんですけど、楽しいことも同じくらいあると思うんです。むしろ、自分へのご褒美として“これを成し遂げたら◯◯をする”とか、もし結果が出なくても“これに挑戦できたら”と、楽しみを作ってみるといいんじゃないかな。“今はまだ無理”とか、“ダメかもしれない”と躊躇したままだと、何も変化していかないと思うので、自分がやりたいことのために頑張るというポジティブな考えをもって、夢に近づいていってほしいです。

HKT48 松岡菜摘 アイドル 博多 AKB 指原莉乃 タウンワークマガジン

 
▼HKT48、他のメンバーのインタビューはこちら▼

◆田島芽瑠さん(公開中!)
田島芽瑠(HKT48)インタビュー『苦手な中にも好きを発見するようにして克服しています!』

◆朝長美桜さん(公開中!)
朝長美桜(HKT48)インタビュー『苦手なことがあっても気持ちを閉ざさないことで少しずつ変われた』

◆田中美久さん(公開中!)
田中美久(HKT48)インタビュー『HKT48は、アイドルの活動だけでなく人として成長できる場所』

 

■Profile
松岡菜摘(まつおか なつみ)

1996年8月8日生まれ/福岡を拠点とするHKT48のメンバー。2011年に加入(1期生)。現在はTeam Hキャプテンとして在籍。KBCラジオ『HKT48 ラジオ聴かナイト!』23:30〜にレギュラー出演中。
HKT48はAKB48・SKE48・NMB48に続く、AKB48プロジェクト第4弾として福岡で発足。メンバーは総勢60名。2011年10月に西武ドームでデビューし、翌月から劇場公演をスタート。2013年3月にデビューシングル「スキ!スキ!スキップ!」を発売以降、連続のシングル首位という新記録を更新中。

◆HKT48 OFFCIAL SITE: http://www.hkt48.jp/
◆松岡菜摘 OFFCIAL TWITTER: @natsumi_m8

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:荒垣信子

早速バイトを探してみよう