スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2019年11月01日

女優・菜々緒さんインタビュー 「今日が人生最後の日だと思えば、なんだってできる」

菜々緒 女優 タレント インタビュー タウンワーク townwork放送中のTBS系・金曜ドラマ「4分間のマリーゴールド」で主人公が想いを寄せる花巻沙羅に扮している菜々緒さん。余命1年という女性を演じるにあたって考えた人生、生と死への思い、そして、現在のお仕事観を伺ってきました。

 

誰からも愛される沙羅を演じるために、ビジュアルからつくり上げました

菜々緒 女優 タレント インタビュー タウンワーク townwork
――菜々緒さんはこれまで数々の悪女やクールビューティーを演じてきましたが、今回、初めて、ナチュラル系ヒロインに扮していることが話題になっていますね。

私に対して強い女性のイメージを抱かれている方が多いと思うんですけど、今回、沙羅という女性を演じるにあたって形から入ることも大事だと思ったんです。ですから、前髪を作ってみたりなど、まずはメイクや衣装から沙羅の雰囲気をつくり上げていきました。

――お芝居ではどんな点を意識されているんでしょうか?

わかりやすく変えているところは声ですね。元々、私は声が低いんですけど、沙羅がもつ清純さ、明るく天真爛漫な女性ということを考えると、普段の私より少し高めの声を出したほうがいいと思ったので、そこは意識しています。

――強い女性を演じる菜々緒さんも素敵でしたが、ナチュラルな菜々緒さんも可愛らしいです。そんな沙羅に共感する部分や共通点、もしくは、まったく違うと感じる部分を聞かせていただけますか。

沙羅は、どちらかというと私自身とは真逆のキャラクターなんですよ。沙羅みたいに、誰に聞いても「本当にいい子だよね」って言われる女性はなかなかいないと思いますし、素晴らしい人柄だからこそ、周囲の人たちから心から愛おしいと思ってもらえる存在なんだろうなと思いました。

 

悪女を演じることが多かったから、挨拶をしただけでいい人だと思われるんです(笑)

菜々緒 女優 タレント インタビュー タウンワーク townwork――連続ドラマというとチームワークが大事だと思うのですが、菜々緒さんが心がけていることについて聞かせてください。

キツイ印象をもたれることが多いので常に笑顔を意識して、真剣な表情をしていても、なるべく怖い顔にならないように気をつけています。でも、これまで演じてきた役柄のせいか、普通に挨拶をしただけでも「あ、いい人なんだね」って言ってもらえるから(笑)、役柄がプライベートに悪影響をおよぼすことってまったくないんですよ。

――むしろ、お得なのかも(笑)。今回の花巻家の皆さんとはどうだったんですか?

一番緊張せずにリラックスしていられる現場かもしれません。どんな作品でも、やっぱり最初は緊張してしまいますし、私は特に緊張してしまうタイプなんですけど、桐谷健太さんとはCMで長くご一緒させていただいていますし、福士蒼汰さん、横浜流星さんとはきちんとお芝居をするのは初めてですが、家族や親戚のような穏やかな空気感で撮影できているので、そこは映像にも表れていると思います。

――血のつながらない兄弟ではあるけど、素敵な関係ですよね。菜々緒さんは今回、初めて恋愛ドラマのヒロインを演じていますが、“初めて”のことに直面する時はどんな心境なんでしょうか?

たとえば今回の作品でいうなら、まず原作の世界観を大切にしつつ、そんな中にドラマオリジナルの展開もあるので、そのバランスを考えています。原作ファンの人も見てくださると考えると、やっぱり原作に忠実に演じなくてはと思います。

――菜々緒さんは新しいお仕事に向かう時に、事前にいろんな準備をするのか、それともまっさらな状態で入るのか、どちらですか?

すごく入念に準備するタイプです。台本も穴が空くほど読み込むし、イメージトレーニングや下調べ、予習復習みたいなことは必ずするようにしています。それこそ、身振り手振りやセリフが自然に出るぐらいまで練習して臨みます。

 

この作品と向き合うことが女優としての大きな転機に

菜々緒 女優 タレント インタビュー タウンワーク townwork――沙羅という役柄やこの作品によって、人生について考える機会も増えたのではないですか?

撮影に入る前にスリランカへ行ったんですけど、ホテルに図書室があって、日本語の本もたくさん置いてあったんです。何か読んでみようかなと見ていたら、「あした死ぬかもよ?」というタイトルの本が目にとまって。今回のドラマが生や死を扱う内容なので、人生についてだったり、生きることや死ぬことを考えたり、福士さん扮する、みことが特殊能力をもっていること、私自身もスピリチュアルなことや占いに興味があることもあって、なんとなく惹かれて手を伸ばしてみました。

――余命1年の沙羅を演じる直前の菜々緒さんがその本と出合ったのは、運命だったのかもしれませんね。

沙羅を演じることに、まず誰よりも私が疑問を感じていたんですが、本の中に人生に偶然はなく、すべて必然だと書いてあって、これは私がやらなきゃいけない役だったんだと腑に落ちたんです。沙羅が家族のことや運命、試練に立ち向かっていくように、私自身もこの作品に向き合う試練を与えられたのかなと、いろんな部分で紐づくところがありました。このタイミングでこのドラマに出させていただけることや沙羅という役との出合い、いろんなものが一度にやってきたのはめぐり合わせだったのかなって感じましたね。私の新しい一面をお見せできるきっかけにもなりますし、大きな転機だと思ってこの作品に臨んでいます。

 

決断するのは自分自身。大切なのは「納得するか、しないか」

菜々緒 女優 タレント インタビュー タウンワーク townwork――今回もそうだと思いますが、菜々緒さんがこの世界で最初に感じた転機はいつだったんですか?

大学生の時に、私は芸能の仕事でやっていくんだと覚悟を決めた時かもしれません。この作品の中でも沙羅たち花巻家の4兄弟が運命に立ち向かおうと覚悟を決める瞬間があるんですけど、人間、覚悟を決めた時ってものすごい力を発揮するじゃないですか。私も覚悟を決めた時から止まらずに仕事をしてきたと自負しているので、あの時がターニングポイントだったんだと思います。

――走り続ける菜々緒さんの姿に多くのファンが魅了されているんでしょうね。お仕事をするうえで大切にしていることや譲れないこともあると思いますが……。

それは“自分が納得するか、しないか”です。他人からこうしたほうがいいと言われてやるよりも、結局、決断するのは自分じゃないですか。何事も自分発信ということを大事にしています。

――菜々緒さんの言葉には頼もしさを感じます。最後に、目標に向かって邁進する若い世代へメッセージをお願いします。

ありきたりですけど、まず諦めないこと。以前、読んだ本の言葉を借りるならば「人生の主役は自分だから自分がどうしたいか、自分がどうなっていきたいかに重点をおいて行動することが大事」だと伝えたいです。先程お話した「あした死ぬかもよ?」を読んで、もっとも印象に残ったのは「今日1日を人生最後の日だと思って過ごすこと」という一言で、たとえば、掃除を「今、やらなくてもいいじゃん」って誰でも思ったりしますよね。だけど、「今日が人生最後の日」だとしたら、今日のうちにやろうと思えると。そのぐらいの心構えで何かに熱中したり、目の前のことを頑張ったり、日々を生きることが大事なんじゃないでしょうか。

菜々緒 女優 タレント インタビュー タウンワーク townwork

 

■プロフィール
菜々緒(ななお)

1988年10月28日、埼玉県生まれ。2009年より芸能活動を開始。「主に泣いています」、「ボク、運命の人です。」、「BG~身辺警護人~」、「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」、「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」、「インハンド」など多くのドラマ、映画、CMで活躍中。

◆菜々緒OFFICIAL SITE: https://talent.platinumproduction.jp/nanao
◆菜々緒OFFICIAL Twitter:@NANAO1028
◆菜々緒OFFICIAL Instagram:@nanao_official

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

早速バイトを探してみよう