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2019年11月07日

声優・伊藤彩沙さんインタビュー 「夢を追いかけるなら、みんなを巻き込んじゃったほうがいい」

伊藤彩沙 声優 バンドリ ミルキィホームズ インタビュー タウンワーク townworkファースト写真集「AYASA SHOCK!!」を出版した伊藤彩沙さん。かなりこだわって作られたという写真集の制作秘話と、声優というお仕事への思いを伺いました。

 

初の写真集はショックを与えられるものにしたかった

伊藤彩沙 声優 バンドリ ミルキィホームズ インタビュー タウンワーク townwork――写真集の発売おめでとうございます! ファースト写真集ということで、伊藤さんのアイデアもふんだんに盛り込まれているそうですね。

タイトルからテーマカラー、どんな衣装を着て、こんなシチュエーションでっていうことを事前に細かくお話させていただく中で、「何度も見返したくなるような写真集を作りたい」というコンセプトにたどり着きました。

――「AYASA SHOCK!!」というタイトルにはどんな意味があるのでしょうか?

「LiveShop!」というアプリで、お洋服を販売する「Ayasashop♡」という番組をやってるんですけど、その語呂がとても好きで。そして、SHOCKというタイトルはせっかく写真集を出すのなら、ショックを与えられるぐらいのものにしたいという思いもあって、このタイトルをつけました。あとは、ショック→ショクとダジャレに近い感覚で(笑)、「食」「色」などのテーマに沿った写真も撮影しました。

 

違う人物になりきってカメラの前に立つことは、声優業と共通する部分も

伊藤彩沙 声優 バンドリ ミルキィホームズ インタビュー タウンワーク townwork――撮影ではいろいろと印象的なことがあったと聞いています。

水着のカットは海が見える鎌倉のハウススタジオで撮ったんですけど、眺めがとてもキレイなところでした。プールには噴水があって、そこで撮影をしたんですが、噴水の水圧を顔面でまともにうけてしまって(笑)、すっごく痛かったです。

――想像しただけでも痛そう。そのカットは採用されてるのでしょうか?

もちろん掲載されてます。苦しそうに悶えている私の表情が見られます(笑)。水といえば、表紙のカットはバスタブにお花を浮かべて撮ったんですけど、お湯を使うとお花がダメになってしまうので、水の状態でつかりながら撮ったんです。水に入るにはまだ寒い時期だったので、入っては出てみたいなことを何度も繰り返してました。

――そんな苦労があって撮られた渾身のカットだったんですね。今回は被写体としてカメラの前に立ったわけですが、普段の声のお芝居との違いはありましたか?

もちろん、写真撮影は声優のお仕事とは違うものだけど、シチュエーションごとに違う人物になりきって撮影したので、声のお芝居と共通する部分がありました。声のお芝居ってとても繊細で、表現を少し変えるだけでまったく違う印象になるんです。この写真集の撮影も、指先や脚の角度などを変えるだけで、こんなにもイメージが違うんだって、撮影したものを見て実感しました。

 

いきなりの主役デビュー。一言のセリフが言えなくて涙したことも

伊藤彩沙 声優 バンドリ ミルキィホームズ インタビュー タウンワーク townwork――伊藤さんの新しい姿に、ファンの皆さんもいい意味でのSHOCKをたくさん受けることになりそうですね。ここからは声優というお仕事について聞かせてください。この世界に入るきっかけはどんなことだったんですか?

声優のお仕事を体験できるテーマパークへ行った時、そこにいた方に褒められたことが声優に興味をもったきっかけです。ある日、オーディション雑誌で「ミルキィホームズ」の妹分オーディションがあることを知って、そのオーディションを受けたことがきっかけで現在の事務所に所属することになりました。

――オーディションの前はいろいろ準備されたこともあったと思いますが……。

もともとお芝居が好きだったので演劇部に入ってたんですけど、オーディションを受けることが決まってからは毎晩、家族とセリフの練習をしました。妹もアニメが大好きで、私にとっては先生みたいな存在なんですけど、妹にアドバイスをもらっては歌とセリフを録音して聞いて、そして、また練習みたいなことをやっていました。

――そうして、見事合格したわけですが、いきなりの主役デビューってスゴいことですよね。

いい意味で怖いもの知らずだったので、主役であることのスゴさすらもわかってなかったんですが、お仕事を始めたばかりの頃は失敗の連続でした。「ありがとう」という一言が言えず、居残りみたいになってしまったんです。何度やってもできなくて、でも、何がダメなのかもわからなくて、気が付いたら泣いてました。

 

デビュー当時は理解できなかったことも、今なら理解できる

伊藤彩沙 声優 バンドリ ミルキィホームズ インタビュー タウンワーク townwork――最初の試練でしたね。その時はもちろん、お仕事のことで悩んだ時などはどんなふうに対処しているのでしょうか?

解決できる問題ならそのまま放っておくことはなく、解決に向けてとにかく動こうとします。自分だけで考えていると落ちる一方なので、友だちや家族に相談したり、励ましてもらったりしています。私の場合は妹の存在が大きいですね。私はSNSが得意ではないんですけど、妹がTwitterはもっとこうしたほうがいいとか、声優としてこうあるべきみたいなこともアドバイスしてくれるんです。

――デビューから6年。この世界で頑張っていこうという思いがより真剣になったのはいつ頃なんでしょう。

去年、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」という作品に出させていただいたんですけど、共演は舞台出身の方がほとんどで、声優のほうが少ないぐらいだったんです。アフレコが初めてという方が多かったからか、スタッフの皆さんがディレクションにとても時間をかけてくださって、その時にふと、デビュー当時の私には理解できなかったけど、今ならプロデューサーや監督のおっしゃっている意味がわかると気づいたんです。その時に自分の中で何か一つ大きなものを掴めた気がして、声優って楽しいと再認識できた作品でした。

――今、お仕事は楽しめてますか?

好きなことを仕事にしているからこその苦しみもありますが、楽しいです。この仕事は自分に合っていると思うし、表現をするお仕事ができていることに感謝しています。

 

“伊藤彩沙らしさ”について、最近よく考えています

伊藤彩沙 声優 バンドリ ミルキィホームズ インタビュー タウンワーク townwork――将来の目標を聞かせてください。

「伊藤彩沙らしさって何なんだろう? 私がこれからやっていきたいことはどんなことだろう?」って最近、よく考えるんですけど、私自身がやりたいことをどんどん発信していきたいですし、ファンの皆さんが求めていることにも挑戦していきたい。お芝居も大好きなので、声優としての活動はもちろん、さらにいろんな展開ができたらと思います。

――伊藤さんにしかできないチャレンジ、楽しみにしています。最後に夢を追いかける伊藤さんと同世代の皆さんへメッセージをお願いします。

夢があるということだけでもスゴいことだと私は思うんです。今はうまくいかなくても、いつどんなふうに人生が変わるかわからないので、努力は続けてほしいですね。ただ、その努力の矛先が合っているかが大事だと思うんです。ですから、「こういうことがしたい」と、周りに知ってもらうのがいいいのではないでしょうか。そんな中で、アドバイスをくれたり、背中を押してくれる人もいると思うので、みんなを巻き込んじゃったほうがいいと思うんです。そうすることで、一歩ずつ夢に近づいていけるんじゃなかと思います。

 

■プロフィール
伊藤彩沙(いとう・あやさ)

1996年8月17日、京都府生まれ。2013年「ミルキィホームズシスターズメンバースカウトオーディション」でグランプリを受賞し、テレビアニメ「ふたりはミルキィホームズ」の主人公・明神川アリス役でデビュー。主な出演作に「BanG Dream!(バンドリ)」シリーズ(市ヶ谷有咲役)、「スロウスタート」(百地たまて役)、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」(花柳香子役)など。「バンドリ」作中に登場するガールズバンド・Poppin’ Partyの一員として、バンド活動も精力的に行っている。

◆伊藤彩沙OFFICIAL SITE:https://hibiki-cast.jp/hibiki_f/ito_ayasa/
◆伊藤彩沙OFFICIAL Twitter:@ayasa_ito
◆伊藤彩沙 OFFICIAL Instagram:@ayasacream

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

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