自己肯定感を高める秘訣★お友達系人気Youtuberそわんわんに「自己肯定感」について聞いてみた

SNS世代に人気のYoutuberそわんわんさん。自己肯定感の高い会話が支持され、動画「ウチの自己肯定感」は再生回数60万回以上（2020年8月現在）と話題になりました。そんなそわんわんさんに自己肯定感が高めの理由やポジティブでいられる秘訣を聞いてみました。

うちが思う自己肯定感が低くなる原因
「人の意見に左右されて自分を抑えてしまう」から

――そわんわんさんは、いつぐらいから自己肯定感が高めだと感じていましたか？

YouTuberになってからです。視聴者さんから「そわちゃんって自己肯定感が高いよね」って言われて初めて“自己肯定感”という言葉を知りました。言われた時は「なにそれ？」ってようわからんかったけど。

――と、いうことは昔からナチュラルに自己肯定感が高かったんでしょうね。でも、幼い頃は学校でいじめにあっていたそうですが、そんな状況だと自己肯定感は低くなりそうですよね。

今、思うとうちの場合はいじめられたことが自己肯定感を高めるきっかけになったのかも。小学生のときにグループ内で突然、いじめのターゲットにされたんです。誰も話してくれなかったり、筆箱をゴミ箱に捨てられたり。結構、つらい時期を過ごしました。でも、グループ内でいじめのターゲットが別の子にうつったとき、いままでいじめてきた中心の子が「一緒に遊ぼう」と話しかけてきたんです。そのときに、人の気まぐれに左右されるような関係は、ほんまにくだらんと思って「遊ばん！」と初めて断れた。このときが、自分を作って無理して嫌なグループにいるより、自分らしくいられる場所にいようと決めた瞬間かもしれないです。

――不安ではなかったですか？

不安よりもくだらない場所にいたくないのが大きかったかな。その後、グループから抜けて、ひとりでいたら別の子が声をかけてくれたり、自分からも別の子に声をかけて仲良くなっていって、ひとりになっても自分のことを好きになってくれる人はいるんだと分かったんです。周りにあわせて無理して自分を作っていたら自己肯定感は低かったかも。ありのままの自分でも友達はできるし、認めてくれる場所があるとわかったのが自己肯定感のはじまりだったかもしれません。

うちが思う自己肯定感とは
「自分で自分を愛すること」

――人のネガティブな意見に左右されると自己肯定感は低くなるのかもしれないですね。そわんわんさんが思う「自己肯定感」ってなんだと思いますか？

自分を愛すること！　他人から否定されても、落ち込むようなことを言われても、「それも私だしいいじゃん」と思えるぐらいが自己肯定感なんじゃないかなって。私の場合、SNSで見た目をいじられるコメントもくるんだけど、「そんな意見もあるんやなぁ、まぁ、わかる」ぐらいに思っている。他人の意見は意見として聞いておきましょう、って感じ。

――そんな風に気持ちを切り替えられるのはすごいです。

確かに、自分の容姿に悩んだときもあったけど、悩んでいるのは人と比べているからだなと思ったんです。家で自分の好きなメイクやファッションで鏡を見たら「かわいいやん」って思えたのに、外に出て他人と比べると落ち込んだりしちゃう。これって、自分に軸がないからなんですよね。他人がかわいいと思うファッションではなく、自分がこうなりたいと思うファッションをすることが軸。「他人のかわいいより、自分のなりたい」を大切すると自分を愛せるんじゃないかなって。

――どうしたら自分を愛せるようになるんでしょう？

そのままの自分を受け入れること。みんな自分に厳しすぎると思うんです。コンプレックスがあっても「そんな私でもよくない？」ってそれが愛してあげることに繋がると思う。周りに「こう思われたい」という承認欲求があるのに、そう思われないから落ち込んで自己肯定感が低くなってしまうと思うんです。他人の感情を コントロールするより、自分が変わったほうが早いから、まずは自分を愛せる ように変わればいいなって。

――人を変えるのは難しいし時間もかかりますから。

そうそう! よくあると思うけど知り合いから「それはやめておいたら」と言われてやめたら数年後に同じ知り合いに「それはやっておけばよかったのに」って言われることとかあるし(笑)。人の意見なんてそんなもんって思っといたほうがいい。だから自分が何をしたいか、どうすれば楽しいかを考えて迷わず行動したほうが絶対いいと思う！

うちが思う自己肯定感を高める方法
「自分を肯定してくれる場所を作ること」

――周りの意見より、まずは自分に軸を持つことですね。自己肯定感が低めな人が高くするには何をすればいいと思いますか？

うち、これだけは言いたいんだけど、自己肯定感は無理して高めなくていいと思います！　低かったら、低くていいじゃん、というスタンスが大事だなと。そんな自分も愛して受け止めてあげる。なんでも無理してやると、できなかったときに自己嫌悪に陥っちゃうことがあるから。でも、おすすめなのは自分を肯定してくれる場所を作ること。自分のことをおもしろいって言ってくれる友達と一緒にいたり、自分が好きなことをできる時間を作ったり。

――そわんわんさんを肯定してくれる場所はどこですか？

地元の友達と人狼ゲームをやっている時間！

――即答でしたね（笑）。そわんわんさんも落ち込むことはありますか？

めっちゃありますよ！　でも、落ち込んだときはすぐに友達に言わないようにしているんです。

――普通、友達に話したくなりませんか？

友達に話すときって、言ってほしい言葉があるじゃないですか。「大丈夫だよ」とか「そわちゃんは悪くないよ」とか。でも、そう言ってもらえないと余計傷ついたり、落ち込んだりするのが嫌で。だから、一度、自分で受け止めて時間が経ってから友達に言うようにしています。

――落ち込んだときに立ち直るコツを教えてください！

落ち込み当日は、とにかく自分に優しくする。欲しかったものを買ったり、いつもより少し高級なおやつを買ったり。そして早く寝る！　夜遅くまで起きているといろいろ考えたり、SNSを見て余計な情報が入ってきたりするから、すべてをシャットダウンするために12時前には寝るようにしています。

■書籍情報
そしてウチらはつながっていく／そわんわん（著）

発行元：KADOKAWA
定価：本体1,200円＋税
発売予定日：2020年9月16日

取材・文 中屋麻依子／撮影 八木虎造