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2023年01月10日

モデル・華さんインタビュー「ギャルは見た目ではなく中身。揺るがない自分軸があること」

華 モデル インタビュー タウンワークマガジン townworkInstagramで38万人超(2022年12月現在)のフォロワーを持ち、ファッションやメイクだけでなく考え方や生き方が支持されている華さん。ただ自我が強いだけでは、今のギャルは生き残れないと語る華さんに、令和のギャルマインドについて聞いてみました。

 

ポジティブでゆるがない自分軸を持っているのがギャル

華 モデル インタビュー タウンワークマガジン townwork――最初にうかがいたいのですが、華さんが考えるギャルマインドとは何でしょうか?

実は私、あまり“マインド”という言葉は好きではないんですが、私が思うギャルの定義は「ポジティブ」、「自分の信念を持っていて曲げない、流されないこと」で、見た目より中身がギャルかどうかです。見た目がギャルでも、誰かの真似をするのはギャルじゃない。「私は金髪ハイトーンが好き」なら、それを貫いたり、「この子の髪色、かわいいな。だったらもっとかわいくなるように私はこうしよう」と。誰かになろうとするのではなく、自分で髪色を作るのがギャルですね。ゆるがない自分軸を持っていること。今は他者評価の時代ですよね。だから、周りの評価を気にして、自分の価値観や意見にフタをしがちですが、それでも好きなものや自分の意見を大事にして、直感を信じて生きていることがギャルかなと思います。

 

自我だけじゃなく、他人の意見を聞いて感謝する謙虚さも必要

華 モデル インタビュー タウンワークマガジン townwork――勝手なイメージですが、ギャルは自我が強い人が多い気がします。

それは事実だと思います。でも、自我だけでは世の中うまく生きていけません。見た目が派手なので、ただでさえ偏見を持たれることも多いから、私は謙虚さを持つことも大切にしています。10代の頃は、誰よりも目立って1番になりたいと思ってましたし、自分の考えを周囲から「それは違うんじゃない?」と言われても、「だから何?」と自我を貫いていましたが、社会に出るとひとりで仕事は完結しません。周囲の意見に耳を傾けて「そういう考えもあるんだ」と一度飲み込むようにしました。それで納得ができれば「教えてくれてありがとう」と感謝しますし、どうしても納得できないようなら話し合うようにしています。自我の主張だけだと、トラブルになったり、自分にマイナスに返ってくることを学んだので。

――どのように返ってきたのですか?

派手な見た目で自我が強いので学生時代からアンチだったり、いろいろ言ってくる人はいましたが、気にしませんでした。でも、モデルを始めるようになって、より多くの人の意見が聞こえるようになって、「こういう考え方が不快に感じる人もいるのか」と分かって、落ち込んだんです。その意見を全部無視して「私が私が」でいると仕事もなくなるし、人望もなくなります。それからは、相手の気持ちを考えるようになりましたね。見てくれている人への感謝だったり、他人目線になるようになりました。

――そのほかにも、10代の頃と変わったと思うところはありますか?

性格は変わらないです。昔からめっちゃ負けず嫌いですし、嫌なこと、好きな事がはっきりしてますし。ただ、昔は嫌なことがあるとしょっちゅう癇癪を起こしていたんですが、今は表に出さずに胸の中でひとりで起こすようになりました(笑)。そして溜まってきたら、「これが嫌!」とひとりのときにちゃんと吐き出す。感情をコントロールできるようになったのは変わった点だと思います。

 

ポジティブさで突き抜ければ周囲も認める

華 モデル インタビュー タウンワークマガジン townwork――昔から負けず嫌いで自分軸が強かったのでしょうか?

幼い頃からです。私、自分が大好きなんですよ。それは母親の影響が大きくて、昔から鏡に向かって「私は私が世界で一番大好きです」って言わされていたんですよ。文字にするとちょっと引くかもしれませんけど(笑)、言い続けると現実化するので、失敗をしたりへこんだりしても自分のことを嫌いになったことはありません。「私ってまだまだだな」とは思うけれど、「私なんて」とか「自分が嫌だ」とは思わないんですよ。

――まさに言霊ですね。とはいえ、落ち込むこともありますよね?

もちろんです!でも、落ち込んでいることにフォーカスするよりも、それを解決することを考えているかも。例えば、今、私が飲んでいる水がまずくてバッドな気持ちになっていたら、まずい水を飲まないことを考えるよりも、この水を美味しく変えられるような財力を持ってプロデュースすればいいと思うんです。じゃあ、その財力を持つには何をすればいいんだろうと考える。そうすると、もともとの悩みは忘れちゃうんですよね。

――なんてポジティブ!人やモノのせいにするよりも、自分で変えることを考える、と。

昔は周囲を否定ばかりしていて、誰かを傷つけたこともありました。でもそれによって自分自身も傷つくんですよね。今は、自分を肯定してあげたいから、みんなを肯定するようになりました。でも、全てを肯定している訳じゃなく、自分の中では否定するものもたくさん持っています。それは、こうありたいという人物像に反していたり、周囲をがっかりさせないためのものですね。

――こうありたいという人物像というのは?

他人は変えられないって言いますけど、誰かが変わるきっかけになれたらいいなと思っています。自分の発信する言葉やファッションで誰かを救えたり、前向きにできれば、自分の理想にも近づけるし、ウィンウィンかなって思っていて。これも昔、親に言われた言葉なんですけど、「出る杭は打たれるけど、出過ぎた杭は打たれない」というのがあって。突き抜けちゃえば周りからも認められるんだなって(笑)。突き抜けるためにもポジティブでいることは必要だって思います。

 

落ち込んだ時こそ、自分だけに集中する

華 モデル インタビュー タウンワークマガジン townwork――では最後に。落ち込んだり、前向きになれない時はどうすればいいか、メッセージをお願いします。

まず、余計な情報を入れないことだと思います。SNSを見ないとか、人と比べないとか。SNSを見るといろんな情報が入ってきて、自分軸がゆらいで落ち込んだり、ネガティブになったりしがち。自分だけに集中するためにも何も見ないことが大切だと思います。それが1ステップ目。そして次は「自分が大好き」「自分はカワイイ」と毎日言ってあげてください。前向きになれないときは自信をなくしていることが多いですから、自信を取り戻すためにも自分を大切にする言葉をかける。これ、本当に効果ありますから!そして、ちゃんとご飯を食べて温かい湯船に浸かってしっかり寝る。私も周りから悩みを相談されることはありますが、そんなときは必ず「ちゃんとお風呂入ってる?寝てる?」って聞くんです。健康的な生活を送ることはポジティブになる一番大切な要素だと思うんですよ。他人に迷惑をかけず社会に適合しながら、自我を持ってお日様の下で遊んでいる陽キャが令和のギャルだと思いますね。

 

■Profile
モデル 華

華 モデル インタビュー タウンワークマガジン townwork
10代でセレクトショップの販売員・店長・バイヤー、雑誌「小悪魔ageha」モデルや編集を経験。現在はモデル・インフルエンサーとしての芸能活動と、アパレルブランドのディレクター、化粧品プロデュース、会社経営などを行う。

Twitter:@hana87hana1029
Instagram:@_hana.87_

取材・文:中屋麻依子、撮影:河井彩美

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