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2015年09月04日

集中力アップや暗記力向上に効果的!? 勉強にオススメのクラシック音楽

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9月4日は「クラシックの日」。この機会にクラシック音楽に触れてみるのもいいのでは?

そこで今回は、勉強する時に必要な「やる気」「暗記」「集中力」「論理的思考力」の4つの力を発揮するためのオススメ楽曲をご紹介。

テレビなどでも活躍中の、クラシック音楽と脳の関係を研究されている医師・医学博士の藤本幸弘先生に聞きました。

「暗記」は旋律に合わせて覚える。暗記のあとは睡眠を

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勉強は、記憶していくという作業の連続でもあります。一方、脳は複雑なものを好みますので、単純作業にはすぐに飽きてしまうという性質もありますから、勉強の仕方にメリハリをつけたり、工夫を試みることはもちろん、それ以外にも「手を動かす、身体を使う、聴覚、嗅覚、視覚の刺激を加える」など複数の動きや五感の刺激を取り入れたり、組み合わせたりすることで、勉強の効率は上がります。

これをクラシック音楽にあてはめて考えてみると、音楽を聴くことで脳に刺激を送ったり、その旋律に合わせて何かを記憶していくといった方法もありますし、また、これをクラシックに限らず音楽という幅広い視点で考えると、ピアノや縦笛、太鼓など、何でもよいので楽器に触れ、音を出したり簡単な曲をその場で演奏することでも、勉強がはかどるような刺激を脳に与えることは可能です。

また短期記憶は睡眠することで長期記憶として定着しますので、暗記作業の後はしっかり寝ること。寝ている間に脳が復習することで暗記したことが定着しますので、穏やかな旋律のクラシック音楽で脳をクールダウンさせながら、良質の睡眠をとることを心がけてください。

●楽曲
1.バッハ ゴールドベルグ変奏曲 全集 グレングールド
2.ショパン 夜想曲全集 ピリス(マリア=ジョアオ) 
3.マーラー 交響曲第五番 カラヤン

「やる気」を出すには、男性は交響曲、女性はピアノソナタ

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どうしても勉強する気にならない…。そんな時もありますよね。クラシック音楽でやる気を出す方法もあります。

まず、聞いたことのない音楽を聞くと、脳が刺激を受けドーパミンが分泌されます。ドーパミンが出ると脳が快感を覚えるので、気持ちの切り替えが期待できます。特に音階が上がっていくような曲、高音の多い曲などは、気持ちを奮い立たせる作用が期待できます。

そして、やる気のスイッチの入れ方は男性と女性で異なります。これは男女で脳の仕組みが違うためで、特に10代から20代前半では、ホルモンの影響も受けやすいので、ここでは男女別にオススメの楽曲をご紹介します。

(男性の場合)
10代から20代の男性は快楽を求めて頑張ることが原動力になる傾向があります。ですので、「気持ちいい」感情をつかさどる、ドーパミンの力を借りるのがオススメ。勉強を始める前にドーパミンをちゃんと出して脳を活性化してあげてください。

また、男性は旋律の幅広さに対応できる力を持っているので、多くの楽器で演奏される交響曲がいいでしょう。

●楽曲
1.ワーグナー 歌劇「タンホイザー」第2幕:祝祭行進曲「歌の殿堂をたたえよう」
2.マーラー 交響曲第1番 ニ長調「巨人」
3.ブルックナー 交響曲第四番「ロマンティック」

(女性の場合)
女性は安定や自信がモチベーションになりやすい傾向にあります。幸せや共感を重ねることで自然とやる気が出てくるもの。ですので、情感豊かで気持ちを乗せやすい楽曲がオススメです。

また女性の脳の構造上、複数の旋律が走る曲は聴き取りにくいので、シンプルで旋律を追えるタイプの曲がオススメ。ピアノソナタ、バイオリンソナタなどをチョイスするといいでしょう。

●楽曲
1.モーツアルト ピアノソナタ全集 ヘブラー(イングリット)
2.エリックサティ (ピアノ作品集 ジムノペディなど)
3.シューベルト 歌曲集 

「集中力」を持続させたい時は、抑揚が少なくテンポのいい楽曲を

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集中力を持続させたい時には、ストレスを受けつつも、気持ちを奮い立たせる、ノルアドレナリンという物質がある程度分泌された方がいいと言われます。これが出るとテンションが上がってきますよ。また音階の上がり下がりが緩やかで、テンポよく進む曲だと集中できそうです。

注意したいのは、オペラなどです。声が入っていると言語中枢が動いてしまい、歌に気を取られてしまう場合があるので、母国語のものは避けたほうが無難です。また、聴いたことのない新しい楽曲は、それを聴き取ることに意識が向かってしまうため、慣れ親しんだ、旋律を覚えている楽曲のほうがオススメです。

●楽曲
1.バッハ 主よ、人の望みの喜びよ
2.パッヘルベル カノン
3.ベートーヴェン(ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、第9番「クロイツェル」)

「論理的思考」を身につけるには、時間をかけて楽曲を聴き覚える

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そもそもクラシック音楽には理論展開があるものです。1音でも順序が逆になるとその論理が崩れてしまうタイプの音楽でもありますので、勉強をする学生さんにとって、時間をかけてクラシックを聴き、旋律を覚えるという作業は、論理的思考を促すものでもあります。オススメは、ベートーヴェンやマーラーの交響曲ですね。

また、聴覚刺激は5つある感覚刺激のうち、脳の中心に直接に届きやすいので、「あ、主旋律の後に副旋律が来たな」といったことに気づくと快楽のドーパミンが分泌されやすくもなります。このような刺激を受ける回数が多いほど、インプットの力が伸び、そのぶんアウトプットできることも増えていきます。クラシック音楽には脳にひらめきを与える要素もたくさんあるのです。

●楽曲
1.ドヴォルザーグ交響曲第9番(新世界より)
2.チャイコフスキー 交響曲第5番 ムラヴィンスキー
3.ホルスト 組曲「惑星」 (特に 木星-快楽の神)

クラシック音楽には、脳やホルモンの活性化、自律神経のバランスを整える作用も

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最後に、クラシック音楽が脳や身体にもたらす効果について先生に聞いてみました。

●クラシック音楽は人間の脳が非常に好む特徴が凝縮されている
「クラシック音楽には豊かな周波数と複雑でストーリー性溢れる構成力の際立った楽曲が多く、他のジャンルと比べて一曲を演奏するのに圧倒的な時間数を要します。また、音楽とはリズム、メロディ、ハーモニーが三位一体となることで完成する、いわば「音の集大成」ですが、その視点で考えてもクラシック音楽は数ある音楽ジャンルの中でも高い位置にあるものであるといえると思います。

これらの特徴はいずれも人間の脳が非常に好むもので、クラシック音楽によって旧脳・新脳どちらもが巧みに刺激されます。脳が刺激されることで、ホルモンの活性や自律神経の安定化が望めますので、それらによる副次的効果として情動が安定したり、健康が促進されたり、睡眠の質が向上することが期待できるのです」

●神経伝達物質が活性化が期待できる
「クラシック音楽によって刺激され活性化されることを期待できるホルモンとして、「β‐エンドルフィン」「ドーパミン」「セロトニン」「アセチルコリン」などの神経伝達物質が挙げられます。β‐エンドルフィンには痛みの治療などで使われる「モルヒネ」とよく似た作用で知られ、かつモルヒネを6倍も上回る鎮痛作用があることで知られています。

また、快楽や多幸感も同時にもたらすため、通称「脳内麻薬」と呼ばれています。エンドルフィンには「快」の感覚を与えるホルモンであるドーパミンの作用を延長させる働きもあります。ドーパミンは欲求が満たされたとき、あるいは満たされることがわかった時に活性化されますので、もし気に入ったクラシックの楽曲がひとつでも見つかったら、それを何度でも聴くことでこのドーパミンはより活性化されることでしょう。

研究では「サビ」の部分に入る直前にこのドーパミンが非常に高い確率で活性化されることが証明されています」

●精神の安定化やリラックス効果も
「セロトニンには、ホルモンの情報バランスを整えて精神を安定させる効果があります。別名「幸せホルモン」「自信ホルモン」と呼ばれており、セロトニンが刺激を受け活性化されることで心が安定するばかりか、自尊心と自信をもって物事に取り組めるようになれます。

アセチルコリンは学習や記憶、睡眠、目覚めなどに深く関わる物質で、副交感神経の末端から放出されます。身体が「リラックスモード」に切り替わりますので、活性化されることで焦燥や不安から解放され、睡眠の質が向上することも期待できます。

勉強に限らず何かに集中し、それを会得し、記憶するためには、まずこうした健康状態の安定や精神の安定が必要不可欠です。何かに心をわずらされることなく、心身ともに没頭できる環境を作るために、まず日常的にクラシック音楽に触れる機会を意識的に作るということは非常に効果的だと思われます」

●クラシック初心者は信頼できる指揮者、演奏家による楽曲を選んで聴くことが大切
「ただし、非常に複雑で長大であり、ヴォーカルに依存しない分、クラシック音楽は同じ楽曲でも指揮者や演奏家によってだいぶその質が変わってきてしまいます。クラシック初心者の方は特に、信頼できる指揮者、演奏家による楽曲を選んで聴くことが大切です。

良い楽曲を聴く機会に恵まれなかったことでクラシック音楽を苦手だと思い込まれていたり、嫌いになってしまっている人を見かけることは少なくありません。自分で選ぶ自信がない場合には、ショップで店員さんに聞いてみたり、インターネットで評価を先に見てみることもひとつの指針となることでしょう」

取材・文:中島典子

プロフィール用画像2<取材協力>
医師・医学博士 藤本幸弘(ふじもとたかひろ)先生

テレビや雑誌でも活躍中の医師、『クリニックF』院長。日本ペインクリニック学会認定医でもあり、クラシック音楽にも大変造詣が深い。監修・選曲を手掛けたCDに、『聴くだけで悩みがスッキリ』『聴くだけで痛みがスッキリ』などがある。
http://clinic-f.com
基本 CMYK<関連音楽情報>
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現代人にはよくONとOFFが無いと言われます。これは身体がきちんとオフに切り替わるような安定したクラシック楽曲を集めたCD。よい睡眠は勉強の効率にもつながるもの。勉強でたかぶった脳をしっかり癒してあげては。

発売・販売元:ユニバーサル ミュージック合同会社
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