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2016年03月03日

「ひなあられ=あまい味」は関東ローカル? 北海道ではカリントウ? 地域限定の“ひな菓子”について調べてみた

ひなあられ文字入り
言葉はもちろん、うどんやもちの形、風習など、関西と関東ではたくさんの違いがありますが、「ひなまつり」に食べるお菓子、ひなあられについても別物であることをご存知でしょうか? 関西と関東では、見た目も味もまったく違うんです。では、それぞれどんなひなあられなのでしょう。

そこで今回は、関西と関東での違いや、ひなあられの由来について、日本おかきせんべいソムリエ協会の田澤さんにお話をうかがいました。

こんなに違う、東と西のひなあられ

関東地方の一般的なひなあられ

関東地方の一般的なひなあられ


●違い1:大きさも形が違う。「西は丸、東は米粒型」

まずは、関西と関東のひなあられの違いからみていきましょう。

田澤さん(以下同)「まず一番分かりやすいのは形の違いです。関西はころころとした丸い形、関東は米粒のような形をしています。関西がこの形状なのは、餅を賽の目に切って焼いているため。そして関東ではお米をふくらませて作るポン菓子なのでお米の形というわけです」

関西地方の一般的なひなあられ

関西地方の一般的なひなあられ


●違い2:味も全く違う。「西はしょうゆ、東は砂糖」

「もちろん味や作り方も違います。関西は、塩味やしょうゆ味がメインなのに比べて、関東は甘い砂糖の味付け」。編集部で調べてみたところ、ひなあられと聞いてイメージする味は、関西はしょっぱい、関東は甘いが一般的でした。

●違い3:作り方も違う! 西は餅を乾燥させて焼く、東はお米をふくらませる

作り方は、関西は先ほどもお伝えしましたように、切った餅を乾燥させてから焼いて作ります。色餅を使うので、それぞれの色の餅を用意する必要があります。一方関東では、お米をふくらませてから、それぞれ用意した色の砂糖で丁寧にコーティングしていきます。

このように、どちらも美味しい味の秘密には意外と手間が掛かっているのです。名前は同じですが、ちょっぴりジャンルの異なるお菓子でもあるのです。」さらに…!

北海道には“ひなあられ”というカリントウがある

「北海道や東北などでは小麦を使ったカリントウが食べられることもあるとのこと」。実際に調べてみると、北海道札幌市にある浜塚製菓ではひなあられという商品名のカリントウを販売しています。

カリントウのひなあられ?

カリントウのひなあられ?


年に一度しかいただかないものではありますが、地域によって大きな違いがあるのに、気付かなかったとは……。できれば食べ比べてみたいものです。

まだまだあった、地方のひな菓子

また、「地域によっては、あられではなくおせんべいを食べるところもあるそうです。京都には色砂糖を衣掛けした豆菓子や、きれいな模様柄の飴もたくさんありますよ」と田澤さんがおっしゃるように、条件をひなあられだけでなく “ひな菓子”まで広げると、全国には様々なお菓子を食べる文化があるようです。

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そこで編集部で調べてみると地域によって、さまざまなひな菓子があることがわかりました。

●長崎の「桃カステラ」
カステラの上に砂糖で桃を描いたかわいらしお菓子。枝や葉も丁寧に表現されており、とても凝っています。

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●鳥取県の「おいり」
ポン菓子を水あめで固め丸めたお菓子。甘さにくわえ、ほんのり生姜の風味がきいているものもあります。

※写真はイメージです

※写真はイメージです

●岐阜県の「からすみ」
見た目は富士山の形をした羊羹。米粉に砂糖、抹茶、胡桃などを加えて蒸したものです。モチモチとした食感がクセになるそう。

●岩手県の「きりせんしょ」
花の形をした白い饅頭に、ピンクや緑で色をつけたお菓子。なかには、胡桃のタレが入っているものもあります。

もともと地域に根付いた風習と関係があるものや、特産品をアレンジしたものなど、地域によって様々。国内旅行の際は、訪れた地域にどんなひな菓子があるのかリサーチしてみてもいいかもしれません。

ひなあられは平安時代の携帯食!?

最後に、ひなあられの歴史について教えてもらいました。

田澤さん「ひなあられの発祥は京都ではないかと言われています。平安時代には、貴族の間に〝雛あそび〟という慣習があったようですが、その際に外に持って出た携帯食がひなあられの起源かもしれません。当時の菱餅を砕いたりして作っていたようです。そもそも菱餅は五穀豊穣を願って奉った縁起もの。それを分かつことで、幸せや健康を手にするという意味もあったのでしょう。」

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ちなみに、ひなあられの色にも意味があるそう。例えばピンクは桃の花、緑は若草や新芽を表現しているとのことで、四季の移り変わりを大切にする日本人ならではの感性を感じます。

年に一度の、桃の節句。おいしいお菓子をいただきながら、日本の歴史や文化に触れてみるのもよいでしょう。もしかすると、みなさんの出身地にも意外な習慣があるかも知れませんので、この機会に調べてみてはいかがでしょうか。

文:立岡 美佐子(エフェクト) 企画:エフェクト