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2016年05月27日

周りと比べて格段にツキがない。これって自分のせい?

Sad Man with Umbrella

「周りと比べてツキがない…」そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

Q.友人と同じ行動をしていても自分にばかりついていないことが起こります

22歳、大学生男子です。ぼくは、周りの人に比べて格段に自分がついてないと感じます。街を歩けばガムを踏んでしまったり、自動ドアに挟まったり。友人と同じように行動していても、ぼくだけコンビニでお箸を入れ忘れられていたり、ぼくの並ぶレジだけ異常に混んでしまったりします。ぼくの注意力が足りないんでしょうか?

 

“ツキ”には波があるもの。良い周期のときがんばろうと意識してみて

一つ言えるのはですね、どれもものすごく小さなことなので、何の問題もないということですね。本当についてない人っていうのはそういうレベルじゃないので。こういうことを言う人ってたぶん普通のおうちに生まれ育って、楽に大学生になっているって感じなので、ついていない感じはゼロなんですけどね。

それと一つ、自分でも気がついているように、注意力が確かに足りないですよね。周りをよく見ていれば避けられるということもあるじゃないですか。たとえば、レジの列もどこが早いかというのは、よく見れば分かりますよね。レジ打ちの人のスピードとか、並んでいる人が持っている商品の量をちゃんと見て並ぶものなので。

そういう点でぼんやり生きているなという感じはありますね。逆にいうとぼんやり生きていても、何の問題もなかったということで、ものすごく恵まれている人だったっていうのがオチになると思うんですけど。

でもツキとか運というのはやっぱりありますよね。ゆっくりした大きな流れですけれど、やっぱりついていないときっていうのは、悪いことが2つ、3つ重なって起きたりするじゃないですか。でもついているときというのは、良いことが続いて起きたりしますから。

何年かおきの周期、それこそ8年とか10年周期で大きな波があると思うんですけどね。運のいいときは必ず来るし、また悪いときもくるので。悪いときにじたばたせずに自暴自棄にならないことですね。

それで、良いときにがんばるっていうことを意識する。ツキを引き寄せるとか運をたぐりよせるとかいうのは全部うそなのでやめたほうがいいですね。じたばたしてもダメなときには、あきらめて静かにしていましょう。それこそ2~3年くらいは死んだふりしていてもいいですよ。

あなたの場合は、全然問題ないと思います。逆に少しずつ、悪い運を使っていたほうがいいんですよ。そうやってガムを踏んだり、レジでいっぱい並んだりしておけば、ドンッと大きな不運に見舞われることがないので。ぼくはちょっと悪いことがあると「しめしめ。次に何かいいことが来るに違いない」と思っています。

世の中には、本当についてない人っていると思うんですよね。全然過失のないもらい事故で1カ月入院した。さらに、入院している病院で感染症にかかってしまった。彼女や彼氏にもふられてしまったみたいな、本当にひどい運の人もいると思います。でも、どんな人でも、悪い運を引き寄せ続けることも、良い運を引き寄せ続けることも絶対にできないんですよね。

なので、悪いときはお布団をかぶって寝て、何か楽しいことをやってください。このメルマガ(※)を読むとか、音楽を聴くとかそんなことで時間をつぶしているといいと思いますよ。必ず嵐は過ぎるので。

※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/