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2016年06月22日

人の些細な言葉に傷ついてしまいます

石田衣良_些細な言葉

人の何気ない言葉に傷ついてしまう…、そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

Q.何気ないひと言なのに悩んでしまいます

19歳、この春から大学生になった女子です。人の何気ない言葉に傷ついてしまいます。友人が発した『○○って何を考えているかわかんないよね」という何気ないひと言や、通りすがりの知らない人にクスクス笑われたり、何か言われたりするたびに、「何がいけなかったんだろう」と真剣に悩んでしまいます。親に相談したら、「そんなの気にすることない。無責任に言っているだけなんだから」と言われましたが、気になるものは気になります。人の言葉に傷つかない方法や考え方があれば教えてください。

コンプレックスや自信の無さが原因

いやぁ、これは難しいですよね。ただこれは、人の言葉に傷ついているんじゃなくて、自分で何かコンプレックスに思っていることや、自信のなさみたいなものが原因なんですよね。だから他人の言葉にいちいち反応するというよりは、自分の気持ちの在り方みたいなことを、もうちょっと突き詰めて考えていかないと。結局出ている症状だけを治そうとしてもダメだと思うのよね。根本的にいじらないといけないんです。

自信がなかったり、いつも誰かに何か文句を言われたりしているっていう不安が、いつもあると思うんだけど。そこの部分の原因は何なのかっていうのを自分なりに、もうちょっと深く掘っていった方がいいんじゃないかな。

1日のなかで気になったことをメモに取ってみる

石田衣良_些細な言葉2
例えば1日に気になることがいくつかあるじゃない? 何を言われて傷ついたのかということを、メモに取っていく。それを1週間でもひと月でもやると、ポイントが分かるはずなんだよね。容姿について言われているのか、あるいは考え方や、感情の表現の仕方について言われているのか。人間って自分のことを分かっているようで、意外と分かってないんですよね。自分でそこをちゃんとつかまないと、原因の部分が分からないので、そこからまず始めてみたらどうかな。

 
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/
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