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2016年09月06日

【悩み相談】どうしても“見た目”で男性を選んでしまいます

石田衣良 悩み相談 見た目

どうしても見た目の良さで男子を選んでしまう…、そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

Q.どうしても相手を“見た目”で選んでしまいます

19歳の女子大生です。人を好きになるとき、どうしても相手の見た目で選んでしまいます。イケメンかどうかだけで判断してしまうので、付き合い始めても性格が合わなかったり、他にいい人がいるとすぐ冷めてしまったりします。やっぱり見た目で判断するのは良くないんでしょうか?

A.自分は本当にイケメンの顔が好きなのか、どこかで考えてみて

これについては、最近対談でとてもいい話を聞いたんです。ある直木賞作家の若い女性は、あなたと全く同じタイプで、イケメンが大好きだったの。彼女は地方の進学校にいて、他校のイケメンとばっかり付き合っていたんですって。でも、デートをすると膀胱炎になっちゃうんです。なぜかというと、友だちとダブルデートしたときに、自分が連れて行ったイケメンを放っておくと、ものすごくバカだっていうのがバレちゃうので、デートをしている間中気を抜けなくて、トイレに行けなかったんですね。

イケメンに、「彼氏になってください」って言って付き合うんだけど、デートに行くと膀胱炎になる。それを何人かやったらクタクタに疲れたんですって。それで、ある日自分のことを好きだと言ってくるフツメンと付きあってみたら、本当に性格があう人で、いまは彼と結婚して、子どもが2人いるそうです。

なので、本当に自分は顔が好きなのかって、どこかで考えた方がいいですよ。人生って「本当に大好きでこれさえあればいい」っていうことがあるじゃないですか。なので、自分がほんとに「イケメン大好き! 大好き!」でしょうがない派だったら、イケメンをどんどんつないでいって、その中でわりと性格が良くて頭のいい人っていうのを探してみたらどうですかね。

本当はそこから離れて、自分のことを好きで大切にしてくれる賢い男性の方がオススメなんですけど。そこはどうしても譲れないっていう人は、イケメンの荒野を果てしなくさまようというのしかないような気がするな~。まあ、若いうちはアホですからね(笑)。アホですし、自分が何を求めているのかが分かんないんですよね。自分の幸福の基準が、「みんなが羨むようなイケメンが好き」ということになっちゃうので、そこのところを外せるといいんですけど。なかなか難しいんだよね~。

本当は「イケメン<相性」重視なのでは?

みんな結構それで、一生縛られたりしちゃうんだ。たとえば、若くて何も分からないうちに、「公務員は安定しているからいい」と言われたので公務員になったけど、本当にさみしいっていう人もいるしさ。仕事でも恋愛でも、結婚でもそうなんですけれど、自分の基準じゃないもので自分を縛ってしまうという生き方をどうしてもしがちだよね。なので、本当にきれいな顔が好きで、それで何杯でもおかわりできるし、一生幸せであるっていう人なら、クズみたいなイケメンと結婚すればいいんだよね。

でも「イケメンかどうかで判断しちゃうけど、結局付き合い始めても性格が合わなかったり、他にいい人がいたりすると冷めてしまう」っていうことは、本質は多分、性格が合う人の方がいいと思っているんじゃないかな。「やっぱりつまんないな、こいつアホだな」と感じて、よそに行くと思うので。

なので、もうちょっと考えた方がいいかもね。でも19歳だからね。19歳だと男女交際の本当の楽しいところって分かんないじゃないですか。まだ地獄も見てないし。なので、ちょっと苦労して、そこから卒業するっていうぐらいでいいかな。イケメン地獄に2~3回行ってみたらどうですか?(笑)

言っときますけど、イケメンって意外と落ちますからね。ぼく、男性ファッション誌の編集部の人と話したんですけど、彼は「最近パーティーの若いかっこいい子は壁の花が多いです」って言っていました。アルバイトで稼いだお金を全部つぎ込んで、ディオールのぴっちぴちの細いパンツやジャケットを着ているような子が、壁に立って、誰かが話しかけてくれるのをじーっと待っているんですって。そういう子は女の子がアタックすると落ちるんですよ。なので、ここで「やっぱり私イケメン好きだな」っていう大人の女性は、そういう子をパーティで見つけたら、ちょっと口説けば落ちますよ。

 
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/