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2016年12月07日

【悩み相談】課題やレポートに取り掛かろうするとやる気がなくなります(石田衣良)

石田衣良 悩み相談

やらなくてはいけないことに取りかかろうとすると急に眠くなり、やる気も出ない…、そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

Q.課題やレポートに取り掛かろうとするとやる気がなくなります

21歳、男子大学生です。レポート作成や課題提出など、やらなくてはいけないことに取りかかろうとすると急に眠くなり、やる気も出ません。どうしたらやる気が出ますか?

A.苦しんでいる時間も取り掛かっている時間の一部と割り切ろう

言っておきますけれど、みんなその問題に関しては一生苦しみます。何もかも思った瞬間に取りかかれて、テキパキ仕事ができる人ってこの世にいないんですよ。みんな苦しんでいるので、あなたも一緒に大人になって苦しんでいきましょうねって感じかな。

特に多くの日本人の仕事の進め方ってそうなんですよね。期日ギリギリまであれこれ迷ったり、考えたりして、最後の最後でがんばるっていうのが大半の日本人のパターンなので。取りかかることがものすごい壁になっちゃうんですよね。

ぼくが外資系で働いたときには、「あっ、外国人って働くときに壁がないんだ」って思いました。たとえば「この仕事はトータルで20時間かかるから、1週間あるんだったら1日3時間ずつやればいいんだ」って言ったら、3時間ぴったり、計ったように働いていくんです。それを見てびっくりしました。この人たちは人間じゃないって。

よくビジネス書なんかで、「こういうふうにするとすぐに仕事ができる」みたいなことを書いてありますけど、真に受けてはダメ。苦しみと共に仕事をがんばる、レポートをがんばるっていうことでいいんじゃないですか。始まる前に何時間も、あるいは何日も苦しむっていうのも、実はそれも含めてレポート書いているのと一緒なんですよ。「あっ、いま自分の気持ちが勉強モードになったんだ」と思ってやるしかないと思います。

海外のビジネス書を要約しておしまいみたいなものだったら、それは悩まないよ。でも自分の限界を超えたところで何かやろうと思ったら、苦しむのは仕方ないので。ある意味で、真剣に自分の人生を生きようっていう人はみんなそうなんじゃないですか。それを一生続けるうちに、気がつけばまた別の高いところに立っているかも知れません。いま21歳なんですから、がんばってほしいですね。

 
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/