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2016年12月20日

【悩み相談】母親が過干渉でデートの内容まで知りたがります│石田衣良

母親 過干渉

大学生になっても自分のことを何でも知りたがる母親にどう対応すればいいのか悩んでいる…、そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

Q.母親が過干渉でデートの内容まで知りたがります

20歳・男子大学生です。母親の干渉がハンパなくて困っています。大学のレポートを期限どおり提出しているかは当然のこととして、彼女とデートでどこに行ったのか、何の話をしたのかまで聞いてきます。この前はバイト先の様子を知りたがったので慌てて止めました。ただ、心配してくれているのは分かるので頭ごなしに拒否はしたくありません。傷つけないように母親に気づいてもらう方法はないでしょうか。

A.親に秘密を持つ。それが大人になるということ

いや~、これ難しいよね。こういう場合には一度外に呼び出して、喫茶店かどこかで話をするしかないんじゃないですか。「自分はもう大人だし、ちゃんと信じてほしい」「報告すべきことがあったら報告するから、自分の私生活に関してそこまで立ち入らないでほしい」っていうことをきちんと言うしかないと思います。

ただ、言ってもこの場合はまず直らないんだよね。要するにこの母親にとっては「息子のすべてを知るのが当然の権利である。親として知っておかないといけない」っていうふうに思い込んでいるので、そこはなかなか変わらないよね。だからお母さんに隠れていろいろ悪いことやってください、って感じかな。

実は大人になることって、親に秘密を持つことなんですよ。親に秘密を持たないと、いつまで経っても子どもでいてしまうので。お母さんは子どもでいさせたいんだろうけど、自分のほうでちょっとずつ秘密の小箱を増やしていくっていう生き方をしていくのがいいんじゃないですかね。

最近は入社式でも、親が同伴するのがすごく多いですね。ひどい場合は社員旅行に親が来ることもあるそうです。「仲良きことは素晴らしきかな」っていう考えが、家族の中で行き過ぎている気持ち悪さを感じます。

基本的に母親が、愛情の名のもとに子どもを支配するパターンは「あなたのことを思って」「あなたのことを愛しているから」っていうのが大前提なのね。なので、そういった母子密着の悪い例が書かれた本をさり気なくリビングのテーブルの上に置いといたらどうでしょう。その後、喫茶店に呼び出して、「ぼくももう大人だし、お母さんには言いたくないこともあるから。自分のプライベートを尊重してほしい」「お母さんも子離れをしてください」と言えればかっこいいんだけどね。

 
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/