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2017年01月06日

【悩み相談】自分の嫉妬心をコントロールできません│石田衣良

石田衣良 嫉妬

自分の嫉妬心をコントロールできず、ささいなことで恋人に腹をたてて傷つけてしまう…、そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

Q.自分の嫉妬心をコントロールできません

21歳女子大学生です。ハタチをもう過ぎているのに、自分の嫉妬心をコントロールできません。ささいなことで恋人に腹をたてて、傷つけてしまうことがあります。以前、衣良さんが「女性は嫉妬心とうまく付き合うことで毎日がグッと楽しくなる」ということをお話されていました。どういう風にコントロールすればいいのでしょうか?

A.嫉妬心が強いことを自覚していれば十分

いや、これ難しいよね~。21歳だと、まだ男性と付き合う経験が浅いじゃないですか。なので、男のことがわからないと思うんだよね。このままコツコツといろんな人と付き合って、経験を深めていく中で、「私はもともと嫉妬心が強いんだな。ちょっと気をつけないといけないな」と思うだけで十分です。

実は嫉妬や潔癖症の本当にひどい人は「自分が普通で、こうするのが当たり前なんだ」と思いこんでいるので、もう自分の病気が見えないんですよ。あなたは21歳ですでに自分のことがわかっているし、嫉妬心で人を傷つけたことにも気がついている。かなり優秀だし、すでに治りかけだと思いますね。凶悪な犯罪を犯した人でも、「ついカッとなってやってしまったんです」という人はまだ更正の余地がありますが、「自分は正しくて、やられるほうが悪いんだ」という人はもうどうしようもないんですよね。

大学生って時間があるから、どうでもいいことをずっと考えているという側面もあると思うんだけど、そういう時間って一生の中でもおじいさんかおばあさんになるまでないんです。そう思うと、どうでもいいことを考える時間がいかに貴重かっていうのは、肝に銘じてほしいよね。そこが一生のテーマになったりするじゃない? その人が抱える一生のテーマって、意外と若い頃にものすごく悩んだことに根ざしていることが多いので。

「自分は高校生の頃、何に一番悩んだのかな?」っていうのを、1回思い出してみたらどうかな。その中にまたいろんなテーマがあるじゃない。例えば「宇宙の果てのその向こうには何があるかな」とか「時間って何かな?」とか。そういうのを自分のテーマとして1個持っておくと楽しいよね。

 
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/