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2021年05月28日

コミュ力養成講座 第17回「話を盛る先輩」(企画:トキオ・ナレッジ 漫画:カマタミワ)

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ベストセラーを多数生み出すクリエイティブユニット・トキオ・ナレッジと、大人気漫画家カマタミワさんによる新シリーズ。

人見知りや超体育会系、忙しぶる人など、迷惑まではいかないまでも、なんとなくコミュニケーションがとりづらい人たちっていますよね。そんな一筋縄ではいかない人たちともお近づきになれる攻略法をご紹介!

●今回の登場人物

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好井亜里(すくい・あり)

22歳。彼氏いない歴=年齢の新卒OL。
人間観察が得意で、社会人になって改めて「いろんな人がいるんだなぁ」と思い悩み、コミュ障をこじらせ気味。それでも、社会人として「ちゃんとしなきゃ」と思っている。とりあえずの目標は「目指せ仲良し100人!」。

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増市貴美子(まし・きみこ)

話を盛る先輩。30代前半。

第17回:話を盛る先輩

<話を盛る先輩の特徴>

 

①エピソードは2~3割増しがデフォ

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②人から聞いた話も盛る

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③注目を集めるために盛る!

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④盛っていいこと悪いことがわからなくなっている

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注目されたい、自分を大きく見せたい欲を抑えられないタイプ

決してウソではないけれど、そのまま話してもインパクトが小さい…、そんなときについつい話を大袈裟に盛ってしまった経験は誰しもあるはずです。それが1度や2度、あるいは誰かの迷惑にならないなら、目くじらを立てる必要はないでしょう。
けれども盛り癖がついてしまっている人は、必要のないことですら盛って話すため、こちらとしては、その信ぴょう性をはかりかねてしまいます。さらに、一度「盛る人」という印象を抱いてしまうと、たとえありのままの話でも「今回はどこを盛っているんだろう…」と粗探しに気を取られて、まともに話を聞くことすらままなりません。
彼ら彼女たちと接するとき、私たちはどこに気をつければいいのでしょう? その特徴を確認していきましょう。

まず知っておきたいのは、彼らの盛り度合い。これは概ね2~3割というところです。1割盛りだとインパクトがなく、4割盛りだとバレてしまう――そんなざっくりした計算でこの数字になっています。基本的には、2~3割引きで話を聞くとよいでしょう。
ちなみに、「それ盛ってるでしょ!」とツッコミを入れるのはNGです。たとえその指摘が正しくても、いや正しければ正しいほど、彼ら彼女たちは「盛ってねーし! ガチだし!!」とムキになるだけ。盛ったのを認めることは、この人たちにとっては“注目されたかったことを認める”こと、すなわち赤っ恥をかくことと同義なのです。

自らのエピソードだけでなく、伝え聞いた他人のエピソードも盛って拡散してしまうのも、彼ら彼女たちの特徴。本人のあずかり知らぬところで、話が大きくなってしまいます。本人の耳に入ってくる頃には「へ~…その人すごいね……え⁉ 私の話なの!?」状態になることもしばしばです。

なぜ、彼ら彼女たちは話を盛ってしまうのでしょう?
それは、満足するリアクションをもらいたい、注目を集めたい、なんなら尊敬されたいといった“欲”を優先してしまうからです。欲望が強くなればなるほど、盛り度合も比例して大きくなるのは自明の理だと言えます。

そして、このような盛り癖が常態化すると、盛っていいことと悪いことがわからなくなってきます。
聞きかじったゴシップを盛ってトラブルになるのもアウトですが、よいリアクションが欲しいがために、誰かの「こうだったらいいなぁ」という願望に沿って話を盛ってしまうのです。
そのため彼らの言うことを間に受けて、ガッカリさせられることも少なくないでしょう。

以上を踏まえたうえで、亜里ちゃんの対処法を見ていきましょう。

 

<お近づきになるための4ステップ>

 

1歩目:自分も盛って、指摘してもらう

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2歩目:聞いた話をそのまま人に話すのはNG!

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3歩目:「そんな映画ありましたよね!」

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4歩目:確定したこと以外は鵜呑みにしない

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【解説】

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バレやすい漏り話で対抗、なるはやで話題を変えるなどで対処可能

 
まずは話を盛るのをやめてもらいたい、少なくしてもらいたいときの対処法から。
その人物が明らかに話を盛っているとわかったら、自分も盛ったエピソードをぶっこみましょう。あらかじめ周りには「私が盛ったら、ツッコんで」と根回ししておくのをお忘れなく。
間髪入れぬツッコミを間近で見た彼ら彼女たちは、「もしも自分だったら…」と脳内シミュレーションを始めます。「恥をかくまい」と必死に抗弁する自らを客観視させることで、盛る気を削ぎ、盛りを自重させるのです。
さらに“盛るのって、恥ずいよねトーク”に発展させることで、自然と盛り自慢は封印されることでしょう。

彼ら彼女たちと話す際に注意したいのは、“聞いた話をそのまま誰かに話さない”ということです。
ちょっとした愚痴すら絶妙に盛って悪口にする人たちですから、その話には尾ひれがつきまくっています。最終的にトラブルに発展した場合、口を滑らせたあなたまで共犯扱いされかねません。
もちろん自分の愚痴も、彼ら彼女たちにこぼしてはいけません。悪口っぽく盛られ、たちまちトラブルの原因になってしまいます。
念のため、ゴシップの本人に「こんな話を聞いたんだけど、本当?」と確認するのもNGです。「それ誰に聞いたの? 今からそいつに凸ってくるわ」的なトラブルに発展しかねません。

彼ら彼女たちが“注目してもらうために盛る”シーンに出くわしたら、なるはやで話題を変えるのが吉です。
注目されたいときの盛り方は、あからさまな場合がほとんど。詳しく聞けば聞くほどツッコみたくなるポイントだらけですが、だからといってツッコんでも無駄。白々しくはぐらかしたりするので、なんだか変な空気になってしまいます。
そうはいっても、急に話題を変えるのも無理がある……そんなときに使えるフレーズがこちら。
「そんな展開、映画かドラマでなかったっけ? そういえばさぁ…」
これさえ覚えておけば、どんな話題も即座に別の話に切り替えられます。一瞬、「スルーされた!?」と気分を害する可能性はありますが、気にしてはいけません。最終的に“変な空気”にならないよう話題を変えることは、自らや周囲の人ばかりでなく彼ら彼女たちを救うためでもあると心得ましょう。

最後の“鵜呑みにしない”は、シンプルながら確実な対処法です。
彼ら彼女たちはあなたの喜ぶ反応見たさに、さまざまな盛り方をしてくることでしょう。それでも、最終的な結果が確定するまでは、何を言われても無になりましょう。彼らの言うような結果になれば万々歳、残念な結果になっても傷は浅くすみます。
注意したいのは、ほかの誰かが盛りに踊らされていたとしても、よかれと思って「あの人は盛るから、あまり浮かれすぎないほうがいいよ」などと助言しないこと。「なに人の喜びに水差してんの? 嫉妬してんの?」といったトラブルを避けるためです。残念な結果に備えて、フォローの準備を整えておきましょう。

と、ここまで話を盛る人たちの迷惑なところをフィーチャーしてきましたが、彼ら彼女たちは「すべてがすべて自分のため」という自己中の権化なわけではありません。その場を盛り上げるため、あるいは誰かを喜ばせるために盛るという側面を無視するのは可哀そうすぎます。
「サービス精神がありすぎて失敗する人」くらいの受け止め方がよいでしょう。

 

▼過去のシリーズはこちら▼

「メンドウな女のトリセツ」第2回

●漫画:カマタミワ

東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー

HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa

●最新著書


『ひとりぐらしこそ我が人生』 発売中!

KADOKAWA 刊
1,100円(税込)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4040654544/

●構成・文:トキオ・ナレッジ

弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。

●最新著書

トキオナレッジ おとな キレイ 養成講座 タウンワークマガジン
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」
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ジービー 刊
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●著書

メンドウな女のトリセツ タウンワーク
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宝島社 刊
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