スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2023年04月28日

かまってちゃん――自分に自信がないが関心を持たれたい【ワタシのトリセツ】(企画:トキオ・ナレッジ 漫画:カマタミワ)

ベストセラーを多数生み出すクリエイティブユニット・トキオ・ナレッジと、大人気漫画家カマタミワさんによる新シリーズ。

喫茶店で働く一見普通のパート主婦・照代は、人間観察や悩みを解決することが大の得意。毎回、性格に何らかの悩みを抱えているお客さんに、問題を解決する方法をこっそり伝授します。

●今回の登場人物


和佳照代(わか・てるよ)

43歳。喫茶「T&Nコーヒー」の店員。多種多様な人が訪れる喫茶店で働いているうちに、人間観察や悩みを聞くことが得意になった主婦。悩みを抱えている人や、自らの短所に気づいていない人を放っておけず、ついついアドバイスをしてしまうのが悩みの種。

ワタシのトリセツ マンガ タウンワークマガジン townwork
客:鎌手葉子(かまて・ようこ) 20代前半

今回のテーマ:かまってちゃんな性格

ワタシのトリセツ マンガ タウンワークマガジン townwork
ワタシのトリセツ マンガ タウンワークマガジン townwork

【かまってちゃんの特徴】

 
(1)自分に自信がない

(2)すべてを他人に委ねてしまう

(3)関心を得るためなら手段を選ばない

【解説】

距離が縮まるほどに“かまってアピール”が増していく、やっかいな存在

今回のテーマは、絶滅しそうでしない「かまってちゃん」です。
最初は人懐っこい感じで誰とでもすぐに親しくなるのですが、距離が縮まるほどに“かまってアピール”が増していくのが特徴。とにかく「寂しさを埋めたい!」が行動原理なので、周囲は振り回されるばかり。関わるとけっこう、いやかなり面倒な存在です。
もしもあなたが下記の特徴に当てはまるようなら、モンスター化して周りに迷惑をかける前に自身で対処しておきましょう。

特徴その1は「自分に自信がない」。
自己評価が低いためネガティブ発言が多いのですが、目的は「自信がないことのアピール」ではありません。その先にある、「そんなことないよ! 自信持って!」を欲しがっているだけなのです。
問題の根底にあるのは、自分で自分の存在意義や価値を認められないということ。他人に認められたり褒められたりすることでしか、不安を解消できないのです。

2つ目は「すべてを他人に委ねてしまう」。
自分に自信がないため、「決められない」というのも大きな特徴だと言えるでしょう。何でもかんでも、一から十まですべて、誰かに決めてもらわないと生きていけません。先にも述べた自分の評価は元より、何をするべきか、どうなりたいのか、誰かに決めてもらうことでしか安心感を得られないのです。
物語は決まって、相手が「そこまで責任持てません…」と離れていくというバッドエンド。それでも懲りずに、決めてくれる人を常に探してしまうのです。

そして3つ目が「関心を得るためなら手段を選ばない」。
体調不良アピールはデフォルトで、幸せアピール・不幸自慢・話を盛る・嘘をつく・鬼電・SNSのアカウント削除・音信不通etc.――とにかく気を引ければOKという思考回路のため、一般の感覚ではありえないような言動も日常茶飯事。慣れてしまえば「はいはい、このパターンね」とスルーできたりもしますが、中には逆恨みしてくるタイプもいるので要注意です。

そして、気づけば周りに人が寄りつかなくなってしまう最大の特徴が、「かまわれればかまわれるほど、かまってちゃん度がエスカレートしていく」ということ。少しでも思い当たる節がある人は、早めに対処しましょう。
自覚症状がない場合でも、周りの人に自分が上記のような発作を起こしていないか聞いておくと安心です。違う場合は、はっきり「違う」と言ってくれるはずです。もしも、それ以外の返事が返ってきた場合は、自身の発言や行動を見つめ直すチャンスだと言えます。

【対処法】
ワタシのトリセツ マンガ タウンワークマガジン townwork

悩みを話すとき、自分なりのユーモアを織り交ぜることが改善の第一歩

自分がかまってちゃんだったと自覚した場合、どのようにして改善していけばいいのでしょうか。かまってもらいたいアピールを我慢できればいいのですが、それができるくらいなら、かまってちゃんになってはいないでしょう。
かまってちゃんからの脱却は自己肯定感を高めて、「自分は自分」という芯を持つことに尽きますが、一朝一夕にできることではありません。だったら、まずは「ありのままの自分=かまってちゃん」でも受け入れてもらえる努力をするのが上策でしょう。

かまってちゃんが「めんどくさっ」と思われるのは、「かまってアピール」が一方通行のコミュニケーションだからです。

「そんなことないよー」
「大丈夫だよー」
「すごいねー」

そんな一言で終わってしまうことばかり。時間のムダ感が半端ないばかりでなく、ネガティブな言動に付き合う精神的疲労も含めてデメリットしかありません。
結果、だんだんかまってもらえなくなるのですが、ここで相手をつなぎ止めるために、たいていのかまってちゃんは「もっと重い悩み」を共有しようと頑張ってしまいます。「重さを伝えれば伝えるほど、かまってもらえる」と考えているからです。
はっきり言ってしまいましょう。逆です。
重ければ重いほど、人は関わりたくなくなるものです。

かまってもらいたいのなら、まずは一方通行のコミュニケーションをやめること。自然と相手がリアクションが取れる(=かまってくれる)ようにしてあげるのです。とはいえ、共通点や共感、共同意識といった要素なしに、話というのは弾まないものです。相手のことを自分なりに理解しなければいけません。
けれど、それができないからこその「かまってちゃん」です。相手に興味を向ける前に、自分のことでいっぱいいっぱいだからです。

それでもすぐにできるのが、かまって話に自分なりのユーモアを織り混ぜることです。
例えば、かまってもらいたくて「私なんて誰も興味がない」的なことを言いたいときは、その後に「そういえば今年、一度も蚊に刺されていないし…」という一言をつけてみる。これだけで「いや、関係ないでしょw」とか「それはヤバいw」など、返しにバリエーションが生まれます。

ユーモアのセンスに自信がなくても大丈夫。目的はウケることではなく「かまってもらうこと」なので、スベり散らかしたっていいんです。
大切なのは、笑ってもらおうという気持ち。少しでも相手のことを考えるのが大事なのです。それが習慣づけば、かまってアピールをせずとも周りに人が集まってくるでしょう。
さっそく今日から、「わかって!」より「笑って!」アピールを心がけてみてください。

 

▼過去のシリーズはこちら▼

「メンドウな女のトリセツ」第2回

●漫画:カマタミワ

東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー

HP:http://kamatamiwa.com
Twitter:@kamatamiwa

●最新著書
カマタミワ
『気づいたら独身のプロでした』

KADOKAWA 刊
1,210円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4046810742

●構成・文:トキオ・ナレッジ

弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。

●最新著書
トキオナレッジ おとな キレイ 養成講座 タウンワークマガジン
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」

ジービー 刊
1,404円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4906993478/

●著書
メンドウな女のトリセツ タウンワーク
「めんどうな女のトリセツ」

宝島社 刊
1,296円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4800239648

早速バイトを探してみよう