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2023年10月27日

詰めが甘く、ミスを繰り返してしまう【ワタシのトリセツ】(企画:トキオ・ナレッジ 漫画:カマタミワ)

ベストセラーを多数生み出すクリエイティブユニット・トキオ・ナレッジと、大人気漫画家カマタミワさんによる新シリーズ。

喫茶店で働く一見普通のパート主婦・照代は、人間観察や悩みを解決することが大の得意。毎回、性格に何らかの悩みを抱えているお客さんに、問題を解決する方法をこっそり伝授します。

●今回の登場人物


和佳照代(わか・てるよ)

43歳。喫茶「T&Nコーヒー」の店員。多種多様な人が訪れる喫茶店で働いているうちに、人間観察や悩みを聞くことが得意になった主婦。悩みを抱えている人や、自らの短所に気づいていない人を放っておけず、ついついアドバイスをしてしまうのが悩みの種。

ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork
客:爪野甘美(つめの・あまみ)20代前半

今回のテーマ:詰めが甘く、ミスを繰り返してしまう性格

ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork
ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork

【詰めが甘く、ミスを繰り返してしまう人の特徴】

 
(1)せっかち

(2)楽観的

(3)客観的に考えられない

【解説】

せっかちで楽観的、結果的に凡ミスを連発してしまう

途中までは順調、いや、ほぼ完ぺきだったのに最後の最後でミスをしてしまう。それが、今回ご紹介する「詰めが甘い人」です。
たまの凡ミスなら、誰しも胸に覚えはあるものです。けれど、何度も繰り返してしまうのがデフォルト設定。周囲に迷惑をかけ続け、地に落ちるまで信用を失っても、さらにそれを自覚してさえいても、「詰めの甘さ」はそう簡単には改善されません。
なぜでしょう? 理由は、その特徴にあります。

1つ目の特徴は「せっかち」です。
なんでもかんでも、どんな作業でも「とにかく早く終わらせたい」ため、「詰めが甘い人」の集中力には目をみはるものがあります。とはいえ、その集中力は最後までは続きません。「もうすぐ終わる!」と思った途端に切れてしまうのです。
慣性の法則で、集中力が切れても作業自体はフィニッシュするのですが、最終チェックは割愛しがち。たとえ最終チェックをしたとしても、「早く終わらせたい!」&「時間がもったいない」が勝ちすぎてしまうため、ほぼほぼノーチェックと変わらないほど甘い精度になります。結果、やり直しや修正する羽目になり、二度手間ならまだしも、周囲に余計なフォローをさせてしまうことになりがちです。

続いての特徴は「楽観的」なところ。
せっかちによる「最終チェックの割愛」、あるいは「最終チェックの甘さ」をさらに加速させるのが、「たぶん大丈夫だろう」という油断です。たとえダメだったとしても「なんとかなる」と思い込んでいるフシさえ見受けられます。たまたま「大丈夫だった」とか「なんとかなった」といった成功体験が、そうさせていると言えます。
「ストレスを溜めない性格」とポジティブにとらえることもできますが、「なんとかなった」裏では、そのせいでストレスを負わされている人がいることを忘れてはいけません。「終わりよければすべてよし。よかったよかった」で済む話ではないのです。

そして3つ目の特徴が、「客観的に考えられない」です。
これは、楽観的でプラス思考であることの弊害とも言えます。メリットばかりに目がいってしまい、ダメだった場合や計画外のことが起こる可能性の考察はゼロベース。自分の考えや計画を客観的に見つめ直すことができないのです。
結果、「視野が狭すぎる」とディスられることもあるでしょう。本人的には、「そんなこと言ってたら何もできない」と思っているようですが、常識の範囲でリスクを考慮する人のほうがマジョリティだと言えます。

これらの特徴は、もちろん一概に悪いことだとは言い切れません。「せっかち」→「時間を無駄にしない」、「楽観的」→「ポジティブ」、「客観的に考えられない」→「自分を信じている」というように、それぞれプラスに言い換えられるからです。
けれどもしかし、これが最初に述べた「簡単に改善できない」理由でもあります。改善することは、長所を殺すことと裏表だからです。
その長所を活かしつつ「詰めの甘さ」を改善することは、果たしてできるのでしょうか?

【対処法】
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最終チェックの前に10分程度の気分転換を。頭をリフレッシュさせて集中力を回復

「詰めが甘い人」に限らず、終わった作業の確認を「ダルい」と感じる人は多いものです。けれども誰も、「最終チェックを割愛しよう」とは思いませんし、「なぞるだけでいいや」とも考えません。1つのミスが、すべてを台無しにしてしまうことを知っているからです。
1問ズレて回答してしまっていたマーク式の試験、予約日の思い違い、月末に思った以上にかさんでいたカード支払い、メールやLINEの誤爆etc.――誰しも多かれ少なかれ、確認しなかったばかりに「やらかしてしまった歴史」があるものです。それに学ばない姿勢、根拠なく自分に甘い姿勢が、「詰めの甘さ」につながっていると言ってよいでしょう。
まずは、その事実から目を逸らさないことが大切です。そして、「たぶん大丈夫」の「たぶん」を自分の中で禁止してみてください。チェックや確認しなかった昨日までの自分が、まるで別の生き物のように見えるはずです。

次なる問題は、「やらかしてしまった歴史」を思い出して最終チェックをするにしても、すでに集中力は切れてしまっている、ということです。
だったらいっそ、集中力を完全にオフって他のことをしてみてください。無理に集中力をつなげようとしないでください。スマホをチェックするでも、誰かと話すでも、コンビニに行くでも、なんでも構いません。作業とぜんぜん関係ないこと、そして10分以上かかりそうなことがよいでしょう。

別件が片付いたら、まっさらな気持ちで最終チェックや確認作業に取り組みましょう。さっきまでやっていた作業の延長線ではなく、新しい別の作業として取り組みましょう。一度頭を切り替えられれば、意識せずとも自然に客観的なチェックや確認ができるはず。チェックや確認は比較的短い集中力で済むでしょうから、おのずと精度も上がっているはずです。

気持ちをリフレッシュして集中力をリセットさせるこの方法は、時間をおけばおくほど効果が望めます。とはいえ、そんなに放置できる余裕があるケースはレアでしょうし、時間をおきすぎるとチェックや確認をすることすら忘れてしまう恐れもありますから、10~60分以内がちょうどよいでしょう。

これらを意識して行うことで、「やらかし」は格段に減らせます。ぜひ参考にしてみてください。

 

▼過去のシリーズはこちら▼

「メンドウな女のトリセツ」第2回

●漫画:カマタミワ

東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー

HP:http://kamatamiwa.com
X(旧Twitter):@kamatamiwa

●最新著書
カマタミワ
『気づいたら独身のプロでした』

KADOKAWA 刊
1,210円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4046810742

●構成・文:トキオ・ナレッジ

弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。

●最新著書
トキオナレッジ おとな キレイ 養成講座 タウンワークマガジン
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」

ジービー 刊
1,404円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4906993478/

●著書
メンドウな女のトリセツ タウンワーク
「めんどうな女のトリセツ」

宝島社 刊
1,296円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4800239648

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