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2023年12月28日

協調性がなく、人付き合いでマイナス印象を与えてしまう【ワタシのトリセツ】(企画:トキオ・ナレッジ 漫画:カマタミワ)

ベストセラーを多数生み出すクリエイティブユニット・トキオ・ナレッジと、大人気漫画家カマタミワさんによる新シリーズ。

喫茶店で働く一見普通のパート主婦・照代は、人間観察や悩みを解決することが大の得意。毎回、性格に何らかの悩みを抱えているお客さんに、問題を解決する方法をこっそり伝授します。

●今回の登場人物


和佳照代(わか・てるよ)

43歳。喫茶「T&Nコーヒー」の店員。多種多様な人が訪れる喫茶店で働いているうちに、人間観察や悩みを聞くことが得意になった主婦。悩みを抱えている人や、自らの短所に気づいていない人を放っておけず、ついついアドバイスをしてしまうのが悩みの種。

ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork
客:泡瀬 舞(あわせ まい)20代前半

友人(女性)(20代前半)

今回のテーマ:協調性がない性格

ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork
ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork

【協調性がない人の特徴】

 
(1)自分は自分、人は人

(2)空気が読めない

(3)集団行動が苦手

【解説】

集団行動を重んじるシーンでは問答無用で敬遠されてしまう

今回はみんな大好き…というか、大事にしている「協調性」がテーマです。
周りのことを考えずに自分のことを優先してしまう「協調性のない人」――キツめの言い換えをすれば「自己中」な人――は、職場・学校など集団行動を重んじるシーンでは問答無用で敬遠されるタイプだと言えるでしょう。
「周りに合わせてストレスをためるくらいなら独りを選ぶわ!」と開き直る向きもあるかもしれませんが、実は「周りから協調性がない人」と思われるほうが、よりストレスをためる結果になるそうです。どういうことなのでしょうか?「協調性がない人」の特徴と共に、その理由を見ていきましょう。

まず1つ目の特徴は、「自分は自分、人は人」。
自分が与えられた任務はきちんとこなすものの、それ以外のことは基本的にノータッチ。メリットがなければ、他人を手伝うこともありません。そうなると自分も周囲から助けてもらえないのが自然の理ですが、そもそも助け合う精神を持ち合わせていないため、たとえ自分が困っていても周りに助けを求めることはありません。そういう事情からか、仕事のスキルはわりかし高めな傾向があります。

続いての「空気が読めない」も、協調性のない人あるある。
その場の空気や話の流れを完全にスルーして思うがままに行動するため、周囲は困惑するしかありません。発動のコントロールが効く「空気を読まない」と、無意識に発動してしまう「空気が読めない」には大きな違いがありますが、協調性のない人はほぼ無意識にやってしまうため、その場にいる人たちは反感と諦めが入り混じってモヤることがほとんど。陰口を叩かれる率は非常に高いと言えるでしょう。

最後の特徴は「集団行動が苦手」です。
とにかく周りのペースに合わせられないため、輪を乱すのはデフォルト。時間を守らない、ルールを守らない、協力しないの三位一体で、周りから反感を買うこともしばしばです。
学生であれば集団行動を拒否ればいいだけかもしれませんが、会社人として協調性の有無は死活問題。スタンドプレーを押し通して大成を望むなら、独りでできる仕事を選択するしかないと言っても過言ではありません。

たとえ圧倒的なスキルや才能があったとしても、こういった協調性のなさは周囲との軋轢を呼び、シンプルに嫌われてしまうことでしょう。嫌われるだけならまだしも、「敵!」認定されることすらあります。「我慢してストレスをためるくらいなら独りでいいけど?」では済まないのです。
陰口を叩かれたり、あらぬ噂を立てられるくらいならまだしも、面と向かって否定されたり、あからさまに妨害や排除されたりするのは、さすがにメンタルに来ることでしょう。ストレスをためない生き方のはずが、よりストレスフルな道を選んでしまっていると言えます。

とはいえ「協調性のなさ」は性格的なものですから、すぐに改善できるものではありません。では、どうすればいいのでしょうか。完全に詰んでしまう前にできる対処法のヒントを探っていきましょう。

 
【対処法】
ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork

自分の「わがまま」が、自分以外の誰かの得になることを提案する

「協調性がない人」が敵を作ってしまうのは、その言動によって「周りが損をする(損した気分になる)」という印象が実際以上に大きいからに他なりません。あなたの「わがまま」をいちいち認めてくれるほど、周囲も人間ができているわけではないのです。
けれど、その「わがまま」があなた以外の誰かの得になるとしたらどうでしょう?

例えば、周りが残業している中、自分1人だけ帰るのではなく、みんなが早く帰れるような進行を提案してみてください。追加で何か作業を請け負うわけではありませんから、比較的ハードルは低いはずです。提案することで「自分のことだけ考えている人」ではなく、「周りのことを考えている人」に変換するのがポイントです。
すでにあなたが「協調性のない人」「自己中」というイメージがついてしまっている場合、最初は「自分がそうしたいからでしょ? 周りを巻き込まないで」と言われたり思われたりするかもしれません。それでも、繰り返すことでだんだん理解者は増えていくはずです。フォローしてくれる人だって、現れるかもしれません。

この作戦のよい点は、ありとあらゆるシチュエーションで使える、ということ。
数人で食事に行くことになった時、みんなが「焼肉が食べたい!」となっている中、1人だけ「お好み焼きが食べたい!」となっても大丈夫。「お好み焼きじゃなきゃイヤだ!」ではなく、みんながお好み焼きを食べたくなるプレゼンをすればよいのです。「新しくできた店に行ってみたい」でもいいでしょうし、「この前行っておいしかったから、みんなにも食べてもらいたい!」でも構いません。大切なのは、これだけで印象が180度変わるということです。

協調できないのであれば、逆に協調してもらう--これで自分も周りも、我慢というストレスから解放されることでしょう。何をするにも「Win-Win」をベースに考えるだけで、きっと評価もうなぎ上り間違いなし。ぜひ参考にしてみてください。

 

▼過去のシリーズはこちら▼

「メンドウな女のトリセツ」第2回

●漫画:カマタミワ

東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー

HP:http://kamatamiwa.com
X(旧Twitter):@kamatamiwa

●最新著書
カマタミワ
『気づいたら独身のプロでした』

KADOKAWA 刊
1,210円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4046810742

●構成・文:トキオ・ナレッジ

弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。

●最新著書
トキオナレッジ おとな キレイ 養成講座 タウンワークマガジン
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」

ジービー 刊
1,404円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4906993478/

●著書
メンドウな女のトリセツ タウンワーク
「めんどうな女のトリセツ」

宝島社 刊
1,296円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4800239648

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