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2024年03月01日

プレッシャーに弱くすぐ緊張してしまう【ワタシのトリセツ】(企画:トキオ・ナレッジ 漫画:カマタミワ)

ベストセラーを多数生み出すクリエイティブユニット・トキオ・ナレッジと、大人気漫画家カマタミワさんによる新シリーズ。

喫茶店で働く一見普通のパート主婦・照代は、人間観察や悩みを解決することが大の得意。毎回、性格に何らかの悩みを抱えているお客さんに、問題を解決する方法をこっそり伝授します。

●今回の登場人物


和佳照代(わか・てるよ)

43歳。喫茶「T&Nコーヒー」の店員。多種多様な人が訪れる喫茶店で働いているうちに、人間観察や悩みを聞くことが得意になった主婦。悩みを抱えている人や、自らの短所に気づいていない人を放っておけず、ついついアドバイスをしてしまうのが悩みの種。

ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork
上里 翔子(あがり しょうこ) 20代前半

友人(女性)(20代前半)

今回のテーマ:すぐ緊張してしまう

ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork
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【すぐ緊張してしまう性格の特徴】

 
(1)なんでも重く考えすぎる

(2)過去の失敗がトラウマになっている

(3)真面目すぎる

【解説】

事あるごとに過度に緊張してしまい、失敗を繰り返してしまう

今回のテーマは「緊張しいな人」です。
ほどよい緊張は集中力を高めてくれる効果があるとされますが、緊張しすぎると逆にいつも通りの力が発揮できないもの。「緊張しなくていいよ」と言われたとて、それで緊張が和らぐことはありません。
発表会や面接など、いざという時だけならまだしも、「初対面の人と会う」とか「会議で発言する」といったことにまで、いちいち緊張していたら疲れも人一倍です。

厄介なのは、緊張は隠そうにも隠せない、ということ。全身から吹き出る汗、うわずる声、震える手、挙動不審etc.――はたから見ても緊張しているのがバレバレです。パフォーマンスが落ちることに加え、「緊張している状態」を他人に見られるのは「恥ずかしい!」と思ってしまうもの。なんとかしたいと悩んでいる緊張しいの方も多いはずです。
まずは解決策の前に、改めて「緊張しいな人」の特徴を見ていきましょう。

1つ目は「なんでも重く考えがち」。
緊張しいの人は、やる前から失敗した後のことを考えてしまう傾向にあります。失敗したことによる負の連鎖ばかりを想像し、勝手にコトを重大にしてしまいます。ダメな意味で自分を追い込んでいると言えるでしょう。

2つ目はかなり大きい要素でしょう。「過去の失敗がトラウマになっている」。
失敗して大恥をかいてしまった過去があると、「同じ思いをするかも」というネガティブな気持ちが緊張を誘発してしまいます。同じ思いをしないために、前向きに切り替えられたらよいのですが、なかなか難しいようです。

そして3つ目が「真面目すぎる」。
「ちゃんとやらなきゃ!」という真面目さや責任感の強さも緊張の源。「完璧に!」とか「一生懸命に!」という思いが強ければ強いほど、それがかえってミスを生んでしまっていることを自覚できればよいのですが…。

とまあ、自分の意思でコントロールするのが難しい「緊張」ではありますが、実は考え方ひとつで改善できてしまいます。さっそく、緊張から解き放たれる対処法をみていきましょう。

 
【対処法】
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結果は「ステップアップ」か「現状維持」の2つで考えよう!

緊張を生み出す大きな原因は「失敗することへの恐れ」。緊張しいの人は、やる前から「失敗」のイメージが強すぎて、マイナスからスタートしてしまっているのです。これは、「やりたくないのにやっている」のとほぼ同じステータスだと言えます。

イヤイヤやっているようでは、失敗したりミスしたりするのは当然。だったら逆に、やる前から「成功」をイメージし、楽しみながらできれば、緊張する理由はなくなるはず。でも、どうやって?
まず、「失敗することで失うものは何もない」という事実をしっかり認識しましょう。
プレゼンの場合なら、通れば評価アップ、通らなくても現状維持。
免許や資格の試験なら、合格すればステップアップ、不合格でも現状維持。
通らなかったり不合格だったりしても、失われたものなどありはしないのです。
チャレンジした後の未来は、「ステップアップか現状維持の2つ」。たとえ「失敗」しても現状維持だと理解できれば、緊張もおのずと消えることでしょう。

とはいえこれは、そこそこハードルが高い場合の話。
「そんなん○△やったら、余裕やろ~」というレベルの場合、「簡単だからこそ失敗できない」という意識がむくむくと頭をもたげ、緊張して失敗してしまうことは誰にでもあります。
プロゴルファーが簡単なパットを外してしまうように。プロのサッカー選手がPKをゴールバーの遥か上に外してしまうように。例を挙げればキリがありません。○△に入るワードは、「大人」でも「社会人」でも「プロフェショナル」でも構図は同じです。

「簡単だからこそ失敗できない」あるいは「普段できていることが、本番になると急にできなくなる」のは、シンプルに「集中できていない」からに他なりません。本当は「簡単だから失敗しない」、「普段できているからできる」のに、集中していないから余計な考えが頭をよぎってしまうのです。
それがわかってもなお、どうしても集中できない方は試しに、どこか一点に視線を集中してみてください。PC画面でも誰かの服のボタンでも、自分の手でも構いません。できるだけ小さいほうがグッドです。プロゴルファーはパットの際、ボールのディンプル(くぼみ)一点を見つめることで、緊張やプレッシャー、不安、恐怖といった「心のノイズ」を振り払うそうです。

普段からできている「発言する」とか「声をかける」ことで「評価が下がるかもしれない」とか「バカにされるかもしれない」と緊張する必要はありません。意識して集中すれば失敗することもないでしょうし、そのうち意識しなくてもできるようになります。
もしも発言したり声かけしたりが普段からできていないのであれば、周囲の評価もそうなのでしょうから、できたら「見直される」、できなくても「現状維持」。失うものがないのに緊張するのが滑稽だと思えたなら、「緊張しい」からの卒業は目前だと言えるでしょう。

 

▼過去のシリーズはこちら▼

「メンドウな女のトリセツ」第2回

●漫画:カマタミワ

東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー

HP:http://kamatamiwa.com
X(旧Twitter):@kamatamiwa

●最新著書
カマタミワ
『気づいたら独身のプロでした』

KADOKAWA 刊
1,210円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4046810742

●構成・文:トキオ・ナレッジ

弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。

●最新著書
トキオナレッジ おとな キレイ 養成講座 タウンワークマガジン
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」

ジービー 刊
1,404円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4906993478/

●著書
メンドウな女のトリセツ タウンワーク
「めんどうな女のトリセツ」

宝島社 刊
1,296円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4800239648

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