メンドウな女(ヒト)のトリセツ・学生版 第7回「スピリチュアル漬けな女」
●登場人物

派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。

まとめ
(1)なんでも運気のせいにする
(2)占い師を「先生」と呼ぶ
(3)否定派の意見は無視!
対処法
●「なんでもかんでも運気のせいにさせない」ことがポイント
すべては「運気が悪いだけ!」――彼女たちはミスや悪いことが続くと、能力や注意不足、疲れのせいなど正しい問題には目を向けず、スピリチュアルの世界に逃避してしまいます。
恋愛・仕事・健康の相談をしたらしたで、「オススメのパワースポットがあるよ!」が鉄板のリターン。相談内容が重めであればあるほど、より“スピリチュアル解決”しようとするが特徴です。
なぜ、彼女たちはすべてを運気のせいにするのでしょう。それは、ミスや悪いことが続いたときにパワースポットやパワーストーン、占い師の助言によって救われた「成功体験」があるからです。
こういった人と接するときに注意したいのは、スピリチュアルを否定しても事態は決して好転しないということ。
「だまされたと思って」攻撃が始まるだけです。それでも「ご都合主義じゃね?」とか「そこ矛盾してない?」などとツッコミ倒して論破し続けると、「あなたとは合わない。前世から合わない。そもそも守護霊レベルで合わない」となります。スピリチュアル説教からは解放されますが、付き合いもそこで終了してしまいます。
彼女たちは基本的には信じやすく傷つきやすい人たちです。なんとか穏便に済ませてあげてください。
ポイントは「なんでもかんでも運気のせいにさせない」ことです。
対処法としては、運気のせいにされたときは成功体験を押し売りしてあげましょう。しかも、圧倒的な努力による成功体験を。
猛練習して部活のレギュラーを取った話、猛勉強して高校に受かった話、かわいくなる努力をして彼氏と付き合った話……なんでも構いません。そして、最後にこう言ってみてください。
「だから、気持ちはうれしいんだけど、もう少し自分で頑張ってみたいんだ……」
少し、遠くを見ながら言うとよいでしょう。
スピリチュアル漬けの女は、いつの間にか1ミリも努力せずにスピリチュアルに頼っていた自分を見直すはずです。
そして気づくことでしょう。スピリチュアルに頼るのは、圧倒的努力のその先なのだ、と。
きっと、黙って見守ってくれることでしょう。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
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