メンドウな女(ヒト)のトリセツ・学生版 第12回「余計な一言が多い女」
●登場人物

派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。
(1)悪気もなければ自覚もない
(2)空気が読めない
(3)核心を突きすぎている
対処法
■対処する術は「余計な一言を言われた人」がリアクションを取るまで、動かない。
「余計な一言を言う女」は大きく分けて2パターン。「自覚がない」パターンと、「悪意がある」パターンです。今回の面倒な女は前者、「自覚がない」人です。
この手のタイプに向けて、よくやってしまうミスが「余計な一言言わなくていいの」と注意すること。
悪意があって一言多い人にはよいのですが、自覚も悪意もない彼女たちの場合は「何が? どこが?」と聞き返してきます。そうなると具体的に説明しなければならず、余計な一言を言われた人の傷を、より広げてしまうことになってしまいます。
さらに自分の一言が相手の気分を悪くしたと気づいた場合、自覚のない彼女たちは慌ててフォローするのですが、これがまた余計な一言を生み出します。状況はどんどん悪化し、収拾不可能になりかねません。
では、余計な一言をスルーするパターンはどうでしょう?
これもあまりよくありません。自覚がない人は、余計な一言を何も考えずに発しています。そのため、その場を凍らせている一言は、純度100%に近いくらいの本音です。そしてここが重要なのですが、この本音は「みんなが思っているけど口に出さない」ことである場合がほとんど……。
そのため、余計な一言が出た瞬間、変な間ができてしまいます。これをスルーして強引に話を変えると、言われた人がよほど鈍感でない限り、「ごまかした…?みんなそう思ってたの!?」となってしまうのです。変な間ができてしまった以上、フォローするのもNG。やはり、「ごまかした…? みんなそう思ってたの!?」という展開が待っています。
このように、なかなかNGが多い「余計な一言を言う女(自覚なし)」。対処する術は「余計な一言を言われた人」がリアクションを取るまで、動かない。これに尽きます。
誰も何も言わずに変な空気だけが流れた場合でも、決して焦ってはいけません。言われた人が余計な一言にどう返すのかを待ってください。
「ちょっとそれヒドくない?」と返す or スルーする or 話を変えるetc.――いろんなパターンがありますが、言われた人に合わせるのが一番の対処法です。それさえ守れば、収拾不可能な状態に陥ることはありません。
もし、あなた以外の人が上記のNGパターンを先に出してしまった場合は、携帯がなったフリでも急用を思い出したフリでもいいので、とにかく脱出しましょう。全員見捨てて脱出あるのみです。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
●最新著書
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」
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ジービー 刊
1,404円(税込)
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●著書
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