メンドウな女(ヒト)のトリセツ・学生版 第13回「余計な一言が多い女 その2」
●登場人物

派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。
(1)嫉妬心が強い
(2)プライドが高い
(3)人の痛いところを突くのがうまい
対処法
■「私はあなたの立場を脅かす存在ではありませんよ」と、きっちりアピール
前回は「自覚がない・悪意もない系」の一言多い女を紹介しましたが、今回はその真逆。悪意コッテリ・自覚アリアリ系女子です。
プライドが高く、嫉妬心が強くて、人の幸せを受け入れられないなどなど、ちょっと性格のクセが強めな彼女たち。「その性格でどうやって人間関係を築いてるの!?」と、逆に興味が湧いてきそうですが、彼女たちは手当たり次第、全員に悪意のある余計な一言を放っているわけではありません。
悪意が発動するのは、ある程度の地位が確立されている(と本人は思っている)コミュニティ内に限られます。
対象は、そのコミュニティにたまにしか現れない人、またはポッと出の新参者。そして、負けることは許されない永遠のライバル(と思い込んでいる)、同期の面々。彼女たちが自分よりもチヤホヤされることで、余計な一言が多い女たちは、悪意のかたまりと化してしまうのです。
とはいえ、自分のほうがランクは上(と、勝手にそう思っている)ですから、あからさまに攻撃的になっていたり、ふてくされることはプライドが許しません。だからといって、素直に褒めたり受け入れてしまうと、自分の地位を脅かすというリスクが発生します(しませんが…)。そうした葛藤の末に繰り出された悪意の結晶が、「余計な一言」なのです。
これは「調子乗んなよ」というあなたへの警告でもあり、あなたを持ち上げる人たちへのネガキャンでもあります。
そういった経緯を理解すると、対処法は簡単です。「私はあなたの立場を脅かす存在ではありませんよ」と、きっちりアピールしましょう。
彼女の周りがあなたを褒めてきたりチヤホヤしてきたりしたら、謙遜しつつ、余計な一言が多い女を褒めてあげてください。
「格下(と、勝手に決めつけられている)のあなたに褒められたところで…」と、素直に喜びを顔には出さないでしょうが、確実に響きます。それと同時に安心することで、攻撃的な余計な一言はピタリと止むでしょう。
もうひとつ、「圧倒的なパフォーマンスで、あなたの方が明らかに格上であることを認めさせる」という対処法もあります。ライバルと思われるから対抗心を燃やしてくるわけで、圧倒的な格上感を出せば問答無用で大人しくなります。
とはいえ、同じ土俵に乗ることで同類と思われてしまう危険性もあります。ほめて気持ちよくさせておくのが上策でしょう。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
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