メンドウな女(ヒト)のトリセツ・学生版 第23回「冗談が通じない女」
●登場人物
派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。
(1)言われたことを全部、真に受ける
(2)気持ちに余裕がない
(3)ダジャレ&ギャグに弱い
対処法
■冗談を言う場合は、できるだけ現実離れさせること
気の知れた仲間同士の会話に冗談はつきもの。
そのクオリティはさておき、場を盛り上げようと言ってくれているのは、その顔や会話の流れを見ればわかるものです。けれども、冗談が通じない人たちはそこを一切、察してくれません。その場の空気なんてお構いなしに、「自分が笑える・笑えない」かのみで判断し、会話の流れを止めてしまいます。
「冗談」というのは、もちろん一方的なものでは成立しません。自分は「遊び」のつもりでも、相手は「いじめ」として受け取っていた……というのはよく聞く話です。「誰がなんと言おうと私は傷ついた!」というパワーワードの前では、誰もが無力。謝罪以外の選択肢はありません。
そうならないためにも、まずは“度を超えた”冗談の通じない人を理解するところから始めましょう。
「冗談が通じない人=頭がカタイ人」と思いがちですが、実際は「気持ちに余裕がない人」であることも少なくありません。何をしても笑えない、楽しめない、そんな日は誰にでもあるものですが、気持ちに余裕がなくて「冗談が通じない人」は常にその状態にあります。
そんな人への対処法は冗談を言わないことですが、それでは誰もハッピーになれません。気持ちに余裕を持ってもらうためにも、冗談をブッ込む努力を放棄しないでいただきたいものです。
まず最初のポイントは、できるだけブラックな冗談は言わないこと。「かわいそう」「信じられない」「何考えてるの?」というコンボを食らうことウケアイです。
そのうえで、冗談はできるだけ現実離れさせること。漫画のなかの会話を例にすると、「ケーキを顔に押し付ける」ではなく、「納豆プールを作ってそこに落とす」くらい言う必要があります。これくらい「ありえない」場合、さすがに冗談だと理解してもらえるでしょう。もちろん、ウケる・ウケないは別問題。笑って気持ちに余裕を持ってくれるかどうかは、賭けになります。
笑ってくれる確率を高めたいなら、冗談が文字にして笑えるかどうかを考えましょう。「冗談が通じない人」は、空気や表情を汲み取るのが苦手。言葉単体でも明らかに冗談だとわかってもらう必要があります。
だからこそ、ダジャレや親父ギャグは強いのです。前後の文脈も関係なく、文字だけで笑える冗談が、この手の人には意外に刺さる場合が多いでしょう。人は一度でも笑えば心に余裕ができるもの。そこからスタートできれば、冗談が通じる余裕も生まれるはずです。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
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