コミュ力養成講座 第1回「人見知り」(企画:トキオ・ナレッジ 漫画:カマタミワ)
ベストセラーを多数生み出すクリエイティブユニット・トキオ・ナレッジと、大人気漫画家カマタミワさんによる新シリーズがスタート。
人見知りや超体育会系、忙しぶる人など、迷惑まではいかないまでも、なんとなくコミュニケーションがとりづらい人たちっていますよね。そんな一筋縄ではいかない人たちともお近づきになれる攻略法をご紹介!
●今回の登場人物
好井亜里(すくい・あり)
22歳。彼氏いない歴=年齢の新卒OL。
人間観察が得意で、社会人になって改めて「いろんな人がいるんだなぁ」と思い悩み、コミュ障をこじらせ気味。それでも、社会人として「ちゃんとしなきゃ」と思っている。とりあえずの目標は「目指せ仲良し100人!」。
音梨可奈(おとなし・かな)
入社5年の27歳。人見知りとして知られる経理部OL。いまだに会社に慣れていない。
第1回:人見知り」
①いつも機嫌が悪く見られがち
②顔を見て話さないので、声をかけられても誰かすぐに思い出せない
③会話が続かない
④飲みの席でずっとメニューかスマホを見ている
会話ベタで緊張しい、積極性も弱い人見知り
あまり自分から気軽に話しかけるタイプでもなく、特に話しかけられるような存在感を放っているわけでもないため、寡黙で表情はいつも素。さらに話しかけても会話が続かない…。そのため周りからは「無愛想」「いつも不機嫌そう」「存在感がない」なんて思われがち。それが、人見知りな人々です。
初対面では、緊張で相手の顔をあまり見られないため、顔を覚えていない…なんてこともあるあるです。たとえ覚えていても、「向こうは自分のことなんて覚えてない」と思い込みがちなので、自分から声をかけられないというネガティブさ。
会話がうまく転がらないというのも、決して「興味がない」、ということではなく、緊張からくるものです。
人見知りの人々は「気の利いた返しをしなきゃ」と思うがあまり、考えすぎて、思いついた時にはもう別の話題に移っている……という残念さも兼ね備えています。
飲み会などでは、「自分から盛り上がっている輪に入れない → 不機嫌そうに見えてしまう → 話を振られてもうまく返せない → 誰からも話を振られない → メニューを熟読or用もないのにスマホを見るしかない」という流れがデフォルト。
服を買いに行っても試着をお願いできないので、即買いして失敗しがちです。美容室に行って「思っていたのと違う」と感じても言えないので、ストレスは溜まる一方。極めつきは毎夜、「あのとき、あぁ言えばよかった…」と後悔しながら眠りにつくという悪循環。
かなり生きづらい日々を送っている彼らと仲良くなるにはどうすればいいのでしょう?
おや、亜里ちゃんが動き始めましたよ……。
1歩目:ズバリ「人見知り?」と聞いちゃう
2歩目:人見知りトークで盛り上げる
3歩目:質問で返されるような質問をしてみる
4歩目:1日1回は話しかける
【解説】
「人見知りですか?」「共通点あるある」で壁を崩す
まずは、わかっていてもあえて「人見知りですか?」と確認してみましょう。
人見知りの人々は、イメージだけで「不機嫌そう」「暗そう」と勘違いされがちなので、理解してくれる人がいたというだけでかなり気が楽になるものです。そこに「自分も人見知り」というコンボを加えると、さらに緊張がほぐれるため会話がしやすくなります。
さらに壁を崩すのが「共通点あるある」です。特に人見知りの人々は理解してくれる人を求めているので、かなり効果的。人見知りの度合いは人それぞれですが、どれも強弱の延長線上にあるので、共通点あるあるだけで30分は盛り上がれるでしょう。
一度、壁が崩れたら、しめたもの。途端におしゃべりになるのが、人見知りの人々です。普段、人と話さない分、一人で考えごとばかりしているので、その発想や視点には独特の個性があります。頭の中を引き出せば引き出すほど、これまでのイメージとのギャップが楽しめるでしょう。
そして「人見知りあるある」から、もう一歩踏み込んだ会話をするツールが「質問で返されるような質問」です。
相槌や単語で済ませられる質問は、人見知りとの会話ではNGと心得ましょう。
簡単なのは事前情報ゼロのまま、あなた自身がアドバイスを求めること。家探し、お店探し、おすすめの映画・音楽・本など、なんでも構いません。「その質問を答える前に、ちょっとあなたについて知っておきたい」となるポイントを作りましょう。
最後に大切なのが、定期的に必ず話しかけること。
人見知りの人々は、すぐに関係性をリセットしてしまいます。「相手はもうリセットしているはず」というネガティブ思考からくるものです。そのため、挨拶+軽い話題ぐらいは定期的に振るとよいでしょう。
ちなみに、もしもあなたが「人見知り」とまではいかない場合、「人見知りだ」とウソをつく必要はありません。「大変ですよね〜。でも仲良くしましょうよ」と一言だけ伝えて、3~4歩目を定期的に繰り返しましょう。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
●構成・文:トキオ・ナレッジ
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
●最新著書
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」
2017年12月19日発売!
ジービー 刊
1,404円(税込)
https://www.amazon.co.jp/dp/4906993478/
●著書
宝島社 刊
1,296円(税込)