飲食店バイトの面接で聞かれる質問や志望動機の 答え方、採用のポイント
飲食店バイトには、接客を行うホールと、調理やドリンクの作成を行うキッチンとがあります。ここでは、バイト経験のある大学生へのアンケート結果をもとに、面接で実際に聞かれた質問やその回答例を紹介します。そのほか、面接時の服装マナーなども解説します。
飲食店の志望動機・応募理由の答え方
ホールの志望動機
どの形態の飲食店でも、ホールスタッフには基本的な接客が求められます。接客に興味がある、人と関わることが好き、その店舗で働きたい理由など伝えられると良いです。
「人と関わることが好きで、以前も接客業のアルバイトをしていたので、その経験を活かして大好きなカフェで働きたいと思いました」
「こちらのお店の静かな雰囲気が好きで、以前からよく利用させていただいておりました。ホール担当として気持ちの良い接客を心がけたいと思います」
キッチンの志望動機
キッチンを希望する場合は、「料理が好き」「細かい作業が好き」など志向を伝えるのもいいでしょう。
「一人暮らしで普段から自炊をしています。キッチンで料理の腕を磨きたいです」
「調理経験はありませんが、手芸など細かい作業が好きです。仕込みや盛り付けなど自分に合っていると思い、志望しました」
どちらでも使える志望動機
接客業である飲食店では、お店を安定して営業するため、きちんとシフトに入ってくれて長く働いてくれる人を求めるところは多いです。「家が近い」「シフトが合う」などの理由に加えて、長く続けたいことを伝えられるとなお良いです。その店舗の食そのものに興味がある、という内容もホール、キッチンともに使えます。
「大学への通学途中に店があり通いやすいので、採用されたらたくさんシフトに入りたいです」
「こちらのカフェが好きでよく利用しておりました。アルバイトの募集が週3日から可能とのことでしたので、大学の授業が忙しく平日は2日しか働けませんが、土日は両日働きたいと思っています」
「コーヒーが好きで、将来コーヒーに関わる仕事に就きたいと思っています。アルバイトでもコーヒーに関わり、将来に活かしたいです」
飲食店バイトの面接でよく聞かれる質問
志望動機以外にも、飲食店のバイト面接で実際に聞かれた質問の上位は「シフト希望(週、時間帯)」、「通勤方法や時間」、「年末年始など長期休暇のシフト」、「バイト経験」です。繁忙期に入れるかなども確認されるポイントになります。
シフトは週何回、深夜・早朝シフトは入れるか
普段どのくらいシフトに入れるか、深夜・早朝の営業がある店舗では深夜・早朝のシフトに入れるかも聞かれます。入れない曜日や時間帯があれば、正直に伝えます。
「平日は週に3~4回、16時からの勤務を希望します。授業を優先したいので深夜は金曜日、早朝は火曜日であれば入れます」
GWなど長期休暇中は入れるか
GWや年末年始などは飲食店も繁忙期のため、シフトに入れるかどうか確認されることがあります。
「GWは3日間、日中にサークル活動がありますが、それ以外であればシフトに入れます」
いつから働けるか
無理して早める必要はありませんが、勤務可能なタイミングを伝えておきましょう。
「明日からでも働けます」
「現在のアルバイトが今月末までなので、来月から働けます」
通勤手段・通勤時間
交通費支給の有無や、深夜や早朝ソフトがある場合はスタッフの通勤経路を把握するために質問されます。事前に調べておきましょう。
「普段は自転車で10分ですが、雨が降っている日はバスを使いますので20分程度かかります」
過去のバイト経験や飲食店で働いた経験
接客業の経験があれば、その経験から何を学んだかを伝えます。接客業でなくても、アルバイト経験は何らかのプラスになります。経験がない場合にはこれから頑張りたいという意欲を伝えましょう。
「2年間ファストフードでバイトをしていました。お客さまに笑顔で接することに自信があります」
「引っ越しバイトなど短期バイトの経験があり、次に何をするべきか予測して動けるようになりました」
運動経験や体力に自信があるか
ホールもキッチンも立ち仕事で、忙しい時間帯などは体力を消耗することもあり、部活などの運動経験や体力に自信があるかを確認されることがあります。
「高校ではテニス部に入っていて、走り込みもしていたので体力には自信があります」
試験前など長期で休みたい期間はあるか
学生の場合には、試験期間など長期で休む期間があるかをお店側も把握したいと思っています。「何月に何日程度」と具体的に答えられるといいでしょう。
「7月中旬の試験1週間前から終了までは、週に2回程度の勤務に減らしていただきたいです」
自己PR・長所・短所
飲食店の仕事に活かせるコミュニケーション力や対応力などをアピールするといいでしょう。短所はどのように補っているかを伝えると好印象です。
「高校でサッカー部のマネージャーをしており、人が求めているものを察する力はついたと思います。短気なところがありますが、落ち着いて対応するよう心掛けています」
前のアルバイトを辞めた理由
人間関係や仕事の不満など、前のバイト先の悪口になるものは避け、学業や家庭の事情、別の仕事に興味を持ったなどの理由を伝えるといいでしょう。
「前は工場で検品の仕事をしていましたが、接客の仕事をしてみたいと思い退職しました」
「以前は居酒屋で働いていましたが、スタッフ数が増え、思うようにシフトに入れなくなったため退職しました」
キッチン(またはホール)でもよいか
飲食店バイトはキッチンかホールのどちらかで採用となります。ホールの募集だったけれども、急にキッチンが足りなくなった場合など、応募職種とは違う仕事を打診されることもあります。
「飲食店の仕事なら、キッチンの仕事でも構いません。将来的に接客も経験できると嬉しいです」
「接客が好きなので、できればホールで働きたいと思っています」
高校生は、保護者の同意や学校の許可
高校生で18歳未満の場合、何かトラブルがあった時のために保護者の同意書の提出を求めるケースがあります。また、バイト禁止の高校もあるので、きちんと学校の許可を得ているか面接で確認される場合もあります。
「親の同意は得ており、履歴書の保護者同意欄に記名・捺印をしています」
⇒高校生向け・バイト探しをする前に知っておきたいこと総まとめ【働ける時間・職種・年齢証明書・同意書の例文など】
何か質問はありますか?
面接の最後に「質問はありますか?」と聞かれたときには、疑問があれば聞きます。疑問がなければ無理して聞く必要はありません。
「合否のご連絡はいつ頃いただけますか?」
「質問はありません。ありがとうございました」
飲食店バイトの面接ならではの質問
飲食店バイトの面接では、上記のほか、身だしなみのルールの確認や挨拶の仕方の説明、外国人客が多い店舗では簡単な英会話ができるかなどの質問があります。また、チェーン店や専門店の場合、「なぜ他のチェーン店ではなくうちなのか」「コーヒーは好きか」などの質問もあり得るので、事前に考えておきましょう。
・身だしなみのルールについて
・挨拶の仕方について
・外国人が多いが対応できるか
・高校生の場合、保護者の同意や学校の許可を得ているか
採用のポイントは?面接では服装やマナーも大事
飲食店のバイト面接では、シフトなどの条件が合うかのみでなく、服装などの身だしなみや、当日のお店に着た後のマナーも採用に影響します。ここでは、身だしなみと最初の受付時のマナーを紹介します。
面接の服装は清潔感のあるもので
飲食店は接客業なので、清潔感が重視されます。面接はスーツである必要はありませんが、襟のあるシャツや空きの少ないブラウスに、きれい目のパンツや短かすぎないスカートが良いでしょう。また、派手なネイルやメイクは避けましょう。髪の毛が長い人はまとめて、短い人も整髪料で整えておくと印象がよくなります。
当日は5分前に到着し、正面入り口から入る
面接は、店舗や本社オフィスなどで行われます。当日は約束の5分前には指定場所に到着するようにしましょう。店舗の場合には正面入り口から入り、スタッフに「アルバイトの面接で来ました〇〇と申します。店長の〇〇様はいらっしゃいますか?」と声をかけ、邪魔にならない場所で待ちます。担当者が来たら、「〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をして一礼します。面接が終了したら、最後に「本日はありがとうございました」と一礼をして退出しましょう。
※更新履歴
2019年7月12日、2021年8月2日、2024年3月13日
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