カラオケバイトとは?仕事内容、時給、勤務時間やメリット・デメリットを解説
多くの人が利用する「カラオケボックス」。カラオケバイトとは、そんなカラオケボックスやカラオケルームの受付や接客などをするスタッフのことです。深夜営業していることもあり、シフトも選べて学生には身近なバイトの一つです。ただ、酔っぱらいの相手など、少し大変なイメージも。そこで、実際のところはどうなのかを、体験談も交えて解説します。
【目次】
カラオケバイトの仕事内容とは
カラオケバイトの仕事内容は、大きくは「ホール」、「フロント」、「キッチン」の3つがあります。ホールは、部屋への案内や、飲食のオーダー、機器の使い方やトラブルの対応、利用後の部屋や廊下、トイレの清掃などを担当します。フロントは最初のお客様の受付で利用時間や料金の説明、終了間際の延長の確認、必要に応じて監視カメラで部屋の様子の確認など行い、キッチンは料理やドリンクの調理を行います。最初にアルバイトに入ると、ホールを担当することが多いようです。
一般的に昼の時間帯は利用者が少ないですが、夕方から夜にかけてお客様が増えて忙しくなる傾向にあります。夜はお酒を飲んで酔った人の対応が昼間より増えます。
時給の相場は?
カラオケバイトの時給は一般的なその他のアルバイトの時給とそれほど変わらないケースが多いです。店舗のある地域によって多少の差はありますが、昼間の時間帯の時給は950円〜1,000円程度のところが多いです。深夜帯になれば法律に基づく割増率やお店独自の割増があり、時給1,300円程度になる場合もあります。
勤務時間は?
カラオケボックスは24時間営業など、営業時間が長いお店が多いので、早朝や昼間、深夜などのシフトがあります。そのため、都合に合わせた働き方が選びやすいバイトの一つと言えそうです。
カラオケバイトで身につくスキルは?
スキルを磨いたり知識を得たりすることもバイトをする目的のひとつです。では、カラオケバイトでは実際どのようなスキルが身に付くのでしょうか。経験者に聞いてみました。
・楽曲の検索は早い。どの曲が何のジャンルかとかすぐ探せる。自分の年代以外の曲もわかる。(女性/30代/パート・アルバイト)・接客のスキルが身に付いたことと、酔っ払いの扱い方がうまくなりました。(女性/40代/正社員)
・ドリンク作りやカクテル作り、生ビールの作り方がうまくなったし、生ビールのジョッキを両手に8個はもてるようになった。(女性/40代/正社員)
カラオケにはさまざまな年代のお客が訪れるため、働いていると歌を聞く機会が断然多くなります。そのため、バイトでジャンルや世代を超えた歌を自然に覚えられるようになるようです。歌や音楽が好きな人にとっては趣味とつながりがあって楽しい職場だといえるでしょう。
また、接客スキルが身に付くのもカラオケバイトの魅力です。特に、カラオケではアルコールを飲みながら歌う人も多いので、酔っている人に対するコミュニケーションスキルが上がるという意見も聞かれます。カラオケバイトでは大人数のお客様にたくさんの飲み物を作って運ぶこともあるため、カクテルの種類や作り方を覚えられるなど、飲食業にも通じるスキルを得られるでしょう。
面接の時の服装や髪型マナーは?
カラオケバイトの面接に行く場合、どんな服装で行くべきか、髪型はどうしようかと迷っている人もいるかもしれません。バイトの面接ではスーツを着る必要なく、男性であればシャツやチノパンなど、女性であればブラウスと膝が隠れるような長さのスカート、またはパンツなど、清潔感がある服装で行けば問題ありません。露出が高いものや、派手な色や柄のもの、アクセサリーをジャラジャラつけすぎたり、ダメージの激しいデニムなどは面接には不向きですので、控えておきましょう。髪型についても、清潔感を意識し、長い人はまとめておくといいでしょう。また、店舗によっては髪型が自由なケースもありますが、面接の段階では自然な髪の色で行くのが無難です。
面接ではどんなことを聞かれる?
面接では志望動機は必ず聞かれます。また、どの時間帯に入れるかについても店舗側にとっても最も知りたいことの1つですので必ず確認されるはずです。どんなシフトがあるかは募集要項で事前に確認し、面接時に希望シフトを伝えられる準備をしておくことが大切です。長期間バイトを続ける意思があることを伝えると採用されやすくなる可能性があります。志望動機については、アルバイトですので「稼ぎたいと思ったため」と素直に伝えても問題ないでしょう。
カラオケバイトのメリット・デメリットとは?
メリットは楽しむ場所が仕事場になるため明るく楽しい雰囲気の中で仕事ができること、歌のトレンドなどがわかることでしょう。一方デメリットとしては、忙しい時間帯は大変であることや酔ったお客さまの対応を求められる場合があることなどです。また、部屋を汚すお客さまも中にはいたり、大人数のお客さまの使った部屋の片づけ業務などは、大変な場合もあります。
体験談|カラオケバイトのデメリット
カラオケバイトで実際に働いたことがある人の経験から、きつかったこと、つらかったこと、デメリットが見えてきます。
酔っ払い客がいるときは大変なことも
・酔っぱらったお客さんがトイレを汚したり、部屋でドリンクや食べ物をこぼしたあとの掃除がきつい(男性/20代/無職)
・夜になるとお酒を飲んで脱いでしまうお客さんに注意するのが頻発するとツライ、「ここは外と同じなのですいません」と(女性/30代/会社員)
・カラオケボックスなのに、別のことをしに来るカップルに辞めるよう注意すること。監視カメラで情勢が怪しくなったらワンコール。どこだと思っているんやら(女性/20代/会社員)
忙しい時間や深夜に慣れるまでがきつい
・午前中やお昼間は問題ないが、深夜から明け方の勤務になると眠くなり、体力的にきつい(女性/20代/会社員)
・忙しいときの営業は大変です。マイクの充電が追い付かない、部屋の片づけができないので泣きたくなりました。(男性/30代/派遣社員)
・1~3階まであり、スタッフはエレベーターを使用できず階段を使わなくてはいけないので、忙しい時に何度もお客さんが注文したドリンクや食事を運ぶのが辛かった(女性/50代/個人事業主・フリーランス)
カラオケバイトできつかったことの多くは、酔ったお客様への対応と、ドリンクやフードを運ぶことが意見としては圧倒的に多い結果となりました。お店によりますが、従業員は店内のエレベーターが使えないなどの事情があるようです。
体験談|カラオケバイトのメリット
バイト仲間や歌が楽しい
・最新の歌や今人気が高い歌のことを知れること。カラオケでどの歌を歌うといいのかがわかった(男性/20代/学生)
・カラオケのバイトは、歌が好きな明るい人が働いていたのでスタッフ同士仲が良かったことです。楽しく仕事ができました(女性/40代/個人事業主)
・思ったよりは楽だったというよりは楽しかったです。お客様の少ない時間帯などカラオケの練習をしたりできたので良かったです。(男性/40代/正社員)
深夜シフトがあって稼げる
・深夜のバイトはバイト代が高かったこと。それに、いろいろな音楽が常に流れているので、ジャンル問わずに最新の曲などの情報が入ってきて、自分がカラオケ行くときの役に立たった。あとは、カラオケの機種による採点の特徴なども覚えられたこと。(男性/20代/会社員)
空いている時間はラク
・平日はすいていたから。休日も案内と部屋の片付けが主な仕事だったから。(女性/40代/無職)
カラオケ好きな人がバイトをするケースが多く、仕事中にカラオケの練習をしたり、たまにお客さんと一緒に歌ったりするなど、バイト生活をエンジョイする様子もうかがえます。さらに、同年代が多く気の合うバイト仲間がいる、スタッフ同士が和気あいあいとしているなど、職場仲間と楽しく仕事ができる環境がある場合にはカラオケバイトはラクという印象につながるのでしょう。
個室ならではの失敗も?カラオケバイトの失敗談
カラオケバイトをより深く理解するためには、仕事中にやってしまいがちなミスや失敗を知っておくことも大切です。そこで、バイト経験者にどのような失敗を経験したか聞いてみました。
・帰ったと思った部屋を片付けに行ったら、まだお客さんがいていちゃいちゃしているところでした。失礼しましたと言うしかありませんでした(女性/30代/正社員)
・お客さんに運んだジュースやコーラ、紅茶の飲み物をテーブルの上に置いて配ろうとした瞬間バランスが崩れて全部をこぼしてお客さんのスカートにまでかかってしまったこと(女性/50代/正社員)
・オーダーを間違えて別部屋に運ぼうとしてしまいました。寸でのところで気が付いたのと、お客様が酔ってご機嫌だったのでなんとかごまかせました(女性/30代/専業主婦(主夫))
意外と多く聞かれたのが、部屋に入ったらカップルがいちゃいちゃしていて焦ったというエピソードです。カラオケではお酒も入っているので、男女の密着度は高くなりがちです。気まずいシーンを避けるためには、個室に入るときは大きな声で挨拶しながら入るとお客さんが気づいてくれていいかもしれませんね。また、カラオケでは飲食サービスが充実しているため、料理や飲み物をこぼすトラブルやオーダーの聞き間違いもよく起こるようです。カラオケバイトをする際には十分注意しましょう。
まとめ
カラオケバイトは深夜の時間帯まで働くこともありますし、忙しい時間帯は接客が大変ですが、コミュニケーションが好きな人や歌が好きな人にはおすすめのバイトです。紹介した面接に関する注意点などを参考にして応募してみてくださいね。
■調査地域:全国
■調査対象:男女
■調査期間:2017年03月03日~2017年03月16日
■有効回答数:100サンプル
■調査会社:株式会社ウィルゲート
※初回更新: 2018年2月26日