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2020年05月20日

薬剤師の仕事内容とは|なるには、資格、年収など

薬剤師 資格 なり方 タウンワーク townwork薬局や病院などで、薬の調剤や販売、製薬会社での新薬の研究開発などを行い薬のプロとも言える薬剤師。この記事では、薬剤師の仕事内容ややりがい、資格取得方法から国家試験の難易度、年収、将来性などについて解説します。

薬剤師の仕事内容

薬剤師の仕事は、病院や調剤薬局などで、医師の処方せんに沿った薬を調合する「調剤業務」、患者に薬の飲み方や使い方などを指導する「服薬指導」、患者の薬の履歴を管理して重複投与や副作用を防ぐ「薬歴管理」が主にあります。
また、学校での衛生管理や、医薬品・化粧品メーカーで研究開発や製造、医療機関へ薬の営業をするMRに従事する人もいます。

薬剤師になるには

薬剤師になるには、薬剤師国家試験に合格して厚生労働大臣の免許が必要です。薬剤師国家試験の受験資格は学校教育法に基づく大学の薬学部か薬科大学で6年間の薬剤師養成課程を修了する必要があります(※)。国家試験に合格すると、薬剤師の免許申請をし、厚生労働省の薬剤師名簿登録されると薬剤師免許が取得でき、薬剤師として働くことができるようになります。

※2017年度入学者までは、4年制の薬学部または薬科大学と専門の大学院2年と実務実習で受験資格が得られましたが、2018年度から6年制に統一されました。

薬剤師の年収・給料

薬剤師の平均年収は男性(38歳)が約575万円、女性(39歳)が約524万円となっています(※)。また、平均年収を職場の規模別に見ると、10〜99人の事業所に勤務する人が最も高く、約609万円。100〜999人の事業所と1000人以上の事業所で約531万円です。

※出典:厚生労働省 平成30年賃金構造基本統計調査

薬剤師の働き方や働く場所

薬剤師は、働く場所から正社員からアルバイトパート、派遣社員など幅広く安定的に求人募集のある仕事のため、ライフステージの変化に合わせて自身の働きたい時間や場所などを選びやすい職種です。

調剤薬局

外の病院やクリニックの処方せんの調剤、服用指導、薬歴管理が主な仕事です。また、薬局内の医薬品を探しに来た人へ、症状に合った薬を探したり、症状によっては病院への受診を勧めたりするなどのサポートをします。また、漢方薬や健康食品・サプリメントの選択、在宅介護の支援などの相談を行う薬剤師もいます。アルバイトやパートでの募集も多いです。

病院・クリニック・老人介護施設

外来患者や入院患者、老人介護施設の入所者などが使用する薬の調剤、薬品管理、注射薬や点滴の調製、管理などのほか、薬の在庫管理・品質管理を行います。また、医師や看護師など他のスタッフとともにチームとして医療に関わり、患者の投薬量や副作用の確認などを行うこともあります。

ドラッグストア

ドラッグストア内に併設されている調剤薬局の業務のほか、医薬品の販売、生活雑貨の販売などの業務を行います。医薬品の中には、購入時に薬剤師の説明が必要になるものがあるため、購入者の症状や体質などを確認した上で、アドバイスや適切な商品を勧めることも必要になります。こちらも、アルバイトやパートでの募集も多いです。

製薬会社、化粧品会社

薬の研究・開発や品質管理を行う人のほか、薬局の薬剤師、医師や看護師などからの問い合わせに応じて、専門的な情報を提供するMR(医薬情報担当者)などがいます。また、化粧品は薬機法(旧薬事法)で取り扱いを規制されているため、化粧品メーカーで商品開発などを行う薬剤師もいます。

公務員の薬剤師

国や県、保健所などで医薬品や医療機器などに問題がないかをチェックする薬事監視員や、医薬品の表示や使用方法について調査・指導をする業務があります。また、警察での麻薬取締官や自衛隊薬務官として働く薬剤師もいます。

薬剤師の将来性

厚生労働省の「2018年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、全国で薬剤師免許を持っている人は年々増えていて、2018年は31万人となっています。そのうち「薬局」と「医療施設」で全体の8割近い約24万人で、主に調剤に携わる薬剤師が多くいます。
高齢化が進む社会の中、薬の管理が必要な高齢者増え、かかりつけ薬剤師の需要が高まると考えられています。また、薬剤師が患者の自宅に訪問して薬を届け、症状や健康状態を確認するなど、医師や看護師、介護士と連携して在宅医療へ参加するなど、薬剤師の役割が期待される場面が増えると考えられます。

履歴書や面接で伝える志望動機例文

薬剤師の転職の志望動機では、薬剤師の経験を通し、即戦力になれることや、その会社を希望した理由をできるだけ具体的に示しましょう。「自宅から近いから」という率直な理由でも、「自分もこの地域で暮らしており、地域医療に薬剤師としての知見・経験を活かしたい」などと言い換えるとスマートです。

<文例>
「前職では病院薬剤師として3年間勤務し、子育てのために退職しました。育児にあたる中で、子どもや自分が病院にかかる機会も多く、セルフメディケーションの重要性、医療従事者と生活者との医療知識の差を実感しました。貴社を志望したのは、利用者として貴店を訪れた際、薬剤師の細やかな服薬指導をしていただき、医療知識の差を埋めてくれるような、丁寧な説明のできる薬剤師として、自分も働きたいと思い、貴社を志望しました。今後は医療用医薬品に限らず、OTC医薬品も含めて提案し、医療と生活者とのかけ橋になりたいと考えております」

履歴書や面接で伝える自己PR例文

薬剤師は、経験や知識だけでなく、コミュニケーション能力も必要となる職種です。患者、買い物客、医師、看護師、施設スタッフ、店舗スタッフなど、同じ薬剤師同士のみでなく、異なる立場の人と仕事をする機会が多くあります。そのため、的確に正確な情報を伝えること、丁寧な接客をすることなども自己PRの材料になります。

<文例>
「前職の調剤薬局では、確実な調剤業務はもちろん、患者さまに安心して利用していただけるような対応を心がけていました。医師と症状の話しはしていても、薬の説明を詳しく聞いていない患者さまも多くいます。そこで、処方された薬から考えられる症状を想像し、患者さまの症状を聞いた上で、薬の効果と用法をわかりやすく伝えるよう心掛けていました。貴店には高齢患者をはじめ、子育て中の親子など、さまざまな患者が来店されると思いますが、おだやかさと親身になって聞く力を発揮して信頼される薬剤師を目指し、貴社の発展に貢献していきたいと考えております」

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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