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2021年03月16日

アーティスト・昴(Royz)インタビュー『自信は自分がやってきたことでしか生まれない。悩んだ時こそ行動を起こすようにしてる』

Royz 昴 インタビュー タウンワークマガジン townwork華やかなヴィジュアルと、デジタルロックサウンドを基調としたキャッチーな音楽性が魅力のRoyz(ロイズ)。ヴォーカルの昴さんに仕事や自分自身との向き合い方について伺いました。Royzとしては、3月17日に新曲「IN THE STORM」をリリース。

 

新曲で描いたのは、限りある時間の中で少しでも前に歩み出すための強さ

Royz 昴 インタビュー タウンワークマガジン townwork——「IN THE STORM」は、久々のリリースとなりますね。

去年の春ツアーのファイナルで発表しようと思っていた楽曲だったんですけど、コロナ禍の影響もありツアー自体がなくなってしまったので、1年越しのリリースとなりました。曲自体は出来ていましたが、考え方や感じていることは変化していくものなので、今の思いを形にしたくて全て書きかえて改めてレコーディングをしています。ただ、タイトルだけは今の状況とフィットしていたので、「IN THE STORM」のまま残しました。

——歌詞からも前に進もうとする力強さを感じました。

ありがとうございます。Royz は11年目を迎えていて、100曲以上の曲がありますが、今は「IN THE STORM」が一番好きです。音楽を作っている上で、最新の曲が一番だと言えるのは幸せなことだと思うし、いつもそうでありたいなと思っています。

——カップリングの「NEXUS」は、昴さんの歌声がすごく澄んでいるなと思いました。

きっと歌詞や曲のメッセージに声が引っ張られたんだと思います。この曲はベースの公大が作詞作曲をしていますが、「IN THE STORM」と形は違えど、時代が大きく変化した今だから思うことがストレートに表現されていたので、聴いてくれた人が前向きに歩き出せるように、出来るだけ真っ直ぐに歌うように心がけました。コーラスもメンバーに参加してもらって、1つになって表現することへの思いを込めました。

——そして、「涅槃-nirvana-」(C Type収録)はライブ映えしそうな激しい楽曲ですね。

ライブもガイドラインを重視して行なっているので、激しい楽曲は“本当だったらここでモッシュしてたのに”とか“一緒に声を出していた場面なのに”というもどかしさはあるんです。でも、あえて今まで通りの激しい曲を作ることで、これからまた以前と同じようにライブが出来る日を思って収録しました。

——カップリング曲も含め、「空」「世界」「翼」といった広がりのあるワードが印象的でした。

翼はバンドのロゴにも使っていたりと、僕たちにとって特別な意味を持っています。同じ「翼」というワードでも、曲によって表現しているものは違って、たとえば「IN THE STORM」では、嵐という厳しい状況の中を突き進むための強さの象徴、「NEXUS」では優しく包みこむような印象になっています。去年はリリースやライブなど大きな動きが出来ませんでしたが、バンドがこれからも前に進んでいくことを提示出来た作品になったと思っています。

 

やりたいことも見つからず、なかば家出状態で地元を飛び出した反抗期

Royz 昴 インタビュー タウンワークマガジン townwork——仕事との向き合い方についても伺いたいのですが、ミュージシャンを目指したきっかけから教えて下さい。

学生時代は医療関係の仕事に就こうと思っていました。僕自身、勉強することは嫌いではなかったのですが、途中で何が本当にやりたいことなのかが分からなくなってしまって…。

——その後、どのようにして今の道につながるのでしょうか?

中学から高校にかけて反抗期がひどくて、すごく周りの人にも迷惑をかけました。自分で感情のコントロールが出来なくて、高校の途中でなかば家出みたいな形で地元(滋賀)から大阪に飛び出したんです。

それまで遊びで少しバンドをやっていたし、なんとなく煌びやかな世界だと感じていたので、まずは大阪でバンドをしようと思いメンバーを募集したことで、今のメンバーでもある公大と出会いました。

——そこからプロを目指そうと?

プロになりたくても具体的に何をすればいいのか分からなかったですし、最初は人生の思い出作りみたいな感じで、気の合う仲間で集まってワイワイしているだけで楽しいといった感じでした。

 

応援してくれる人の存在が、真剣に音楽に向き合うためのきっかけになった

Royz 昴 インタビュー タウンワークマガジン townwork——楽しさを求めていた状況から、意識が変化していくのはいつ頃なのでしょうか?

応援してくれるファンが出来てからですね。Royzの音楽で救われたとか、元気をもらえると言われた時に、中途半端なことをやっていたら相手に対して失礼だと思ったんです。本当の定義は分からないですけど、そこで“求められることがプロか!”と思ったのは覚えています。

そう思うとバンドも、最初はメンバー5人のものだったけど、それが応援してくれる人の人生に関わるものになって、事務所に入ったら力を貸してくれるスタッフがいてと、どんどんみんなのものに変化していった感じがありますね。そうやって人と接するなかで、自分自身も変わっていった気がします。

——壁にぶつかることもあるのでしょうか?

めちゃくちゃあります。特に作詞とかレコーディングが大っ嫌いなんですけど、生きている中で一番辛い(笑)。でも、それはやりたくないからではなく、活動を続ければ続けるほど自分の中のハードルが上がるからなんです。成長をしたいと思うからこそ、毎回しんどいし悔しい思いをする。でも、聴いてくれる人がいることで報われて、そのたびに“この仕事、この生き方を選んでよかった”と思うので終わりがないんです。

——まさに自分自身との戦いなんですね。

そうですね。あとはライブも同じで、思うように出来ない時は“俺ってしょーもな”って(苦笑)。

 

悔しさに直面した時は、レベルアップをするタイミングだと自分に言い聞かせる

Royz 昴 インタビュー タウンワークマガジン townwork——そういう時はどう対応しますか?

ダメな時は引きずってしまうけど、結局は自分の力不足だと受け止めます。悔しいと思う瞬間が一番成長出来る時だと思うから“レベルアップするタイミングなんだ!”と自分に言い聞かせます。それと、自信=『自分がやってきたことでしか生まれない』と思っているので、自信がない時は、『自信につながることを何もやってきてないからダメなんでしょ?』と考えることで、行動につなげるようにしています。

——基本的には、ポジティブ思考なのでしょうか?

そうでもなくて。むしろずっと悩みを抱えていられるほど強くないので、すぐに負の感情から抜け出せない時はお酒を飲んで寝ます(笑)。「IN THE STORM」の歌詞にも書きましたが、時間は永遠じゃない。だから、なるべく早く気持ちを切り替えかえたくて、そのためのリラックス方法ですね。誰かに助けてらえたら楽だけど、そうもいかないので(笑)。

——反抗期という自我で周囲に迷惑をかけた青年も、自分と向き合う方法を覚えたと。

はい(笑)。ちなみに、学生時代にすごく迷惑をかけた先生がいるんですけど、その先生が今は「滋賀県では俺がRoyzの一番のファンだ!」と言ってくれて。学校の道徳の授業でも「昴という、どうしようもないヤツがいたけど、やりたいことに向き合って夢を形にしたんだ」という話をしてくれているみたいなんです。

僕の場合は、たまたま見つけたものに本気で向き合う形でつかんだ夢なので、あまり無責任なことは言えないんですけど、それでも“なんとかなる”ということは言い続けたい。夢は壮大なものだけでなく、身近なところにもあると思うので、心の声だけは無視しないで聞いてあげてほしいなと思います。

 

学生の時は理解出来なかったことも、経験をすることでいつか点と点が繋がっていく

Royz 昴 インタビュー タウンワークマガジン townwork——最後になりますが、バイト経験はありますか?

高校時代に2つの居酒屋を掛け持ちしてホールとキッチンで働きました。店長が厳しい人で、礼儀や常識などもその人に鍛えられたところが大きいですね。店長は今の僕より年下でしたけど、もう家庭も持っていて家族の写真を嬉しそうに見せられたりして。当時は何も感じなかったけど、飲食店を経営することの大変さとか、守りたいものがあることの強さが今なら分かる。成長というのは、経験したことを理解していくことなのかなと思いますね。

——あとで気づけることも多いと。

学生時代は、なぜそれをしないといけないのか分からないこともたくさんあったけど、ようやく理解出来ることが増えてきました。今は経験という点と点が繋がって“そういうことか!”っていう答え合わせをしている感じですね。今でも音楽以外にも、旅行や釣りなどやりたいことはいっぱいあって、それもいつかどこかでつながる時が来ると思うので、僕自身これからもたくさんの「点(経験)」を作っていきたいと思います。

 

■Profile
昴(Royz)

2009年9月にRoyz(ロイズ)として活動を開始。関西を中心に様々なイベントに出演。その後、活動の拠点を東京に移し2011年4月からは現在の事務所B.P.RECORDSに所属。2014年にメンバーの脱退を経て、現在の4人となる。メンバーは昴(すばる/Vo)、杙凪(くいな/Gt)、公大(こうだい/Ba)、智也(ともや/Dr)。音源リリース&ツアーに加え、海外ツアーを積極的におこなう他、2015年には全国を廻る初の47都道府県ツアーを施行。その後も2016年、2017年、2019年と4度にわたり全国を廻るなど精力的にライブを展開。

◆Royz OFFCIAL SITE: https://royz-web.net/
◆昴 OFFCIAL Twitter:@royz_214_subaru

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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