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2022年01月18日

声優アーティスト・村上奈津実(NACHERRY)インタビュー「吸収したいという気持ちがあれば、どんなことも学びに変えられる」

村上奈津実 インタビュー タウンワークマガジン townwork「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」等で活躍する声優の村上奈津実さん。1月19日には田中ちえ美さんと結成したユニット「NACHERRY(ナチェリ)」で本格アーティストデビュー。今回、夢を叶えるために始めたというバイト経験ついてインタビューするとともに、ユニット結成秘話や、デビュー作『CANDY SUNDAY』の制作エピソードについても伺いました。

 

念願のアーティストデビュー。やりたかったことを言葉にして発信しておいて良かった

――アーティストデビュー作となるミニアルバム『CANDY SUNDAY』が1月19日にリリースとなりますが、ユニット結成時の思いから教えてください。

以前からアーティスト活動がしたくてスタッフさんにも希望を話していたので、田中(ちえ美)とユニットが組めると決まった時はとても嬉しかったです。田中とは、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』で一緒にライヴをしたり、プライベートでも飲みに行ったりと、本音を打ち明けられる相手なので“ユニットの相手が田中だなんて絶対に楽しいじゃん!”と思いましたね。やりたかったことを言葉にして発信しておいて良かったなと思います。

――田中さんとは、何かお話をされましたか?

田中は歌が大好きなのに、一時は「私はどっちでも……」みたいなことを言っていたので気になっていましたが、ユニットが決まって連絡をとりあった時に「本当はやりたかったよぉぉぉ!」という反応が返ってきて。初めて田中の心からの気持ちを聞けた時は、私も「そうだよね、田中がやりたくないわけないよね」と感涙してしまいました(笑)。応援してくれる方たちも巻き込んで楽しい活動にしていければと思います!

 

初めて自分自身の歌声に向き合えた思い入れの強い作品に仕上がりました

村上奈津実 インタビュー タウンワークマガジン townwork――では、ミニアルバムに収録される表題曲「フォーチュンテラー」は、すでに配信もされていますが、NACHERRYにとってはどんな曲になっているのでしょうか。

NACHERRYは“アメリカンロック”をコンセプトにしているのですが、イントロから心を掴まれて“この曲を歌えるのが嬉しい!”と思いました。今までのレコーディングでは、声優としてキャラクターを大事に歌ってきたので、村上奈津実として歌うことが出来た新たな挑戦でした。たくさん練習をして“自分の声、自分の歌声ってなんだろう”と向き合えたので、私にとってはアーティストとしての始まりの曲という思い入れの強い作品になりました。

――前向きさと自己肯定感の溢れる歌詞も魅力ですね。

私も田中も、ポジティブというよりは、すごく“気にしい”で考え込んでしまうタイプなんです。でも、この歌詞には“好きなものに対しては真っ直ぐな強い女の子”が描かれているので、歌っていても、明るい気持ちになれるところも気に入っています。歌詞のような女の子になれたらいいなと思いますね。

――表題曲以外で、特に思い入れのある1曲を教えて下さい。

「パールを落としたマーメイド」を最初に聴いた時は、落ち込んでいた時期でもあったので、包まれるような優しさを感じて号泣してしまいました。考え過ぎてしまうことが多いので“今のままでいいんだよ”と言われている気がしてすごく楽になれたんです。そういった思いも込めてレコーディングでも大切に歌いました。この曲以外にも、思春期の頃の気持ちを描いた「silly silly silly」や、幸せ全開の「HAPPY NACHERRY BIRTHDAY」など、人生の様々なシーンと重なるオモチャ箱のようなアルバムになったので、聴いてくださる方それぞれにとって思いを重ねられる曲を見つけてもたらえたら嬉しいです!

 

夢を叶える第一歩として始めたバイトが社会経験の場になった

村上奈津実 インタビュー タウンワークマガジン townwork――ここからはバイト経験について伺いたいと思います。

バイトはたくさんしました。高校生の頃は、パン屋、ファストフード店、派遣(試食販売)、ボーリング場の受付、そして声優の養成所に入ってからは、スーパーのレジ打ちと、和食料亭、いくつかの居酒屋さんで働きました。

――最初のバイトを始めたキッカケはなんでしたか?

中学生の頃から声優を目指していたので、高校生になってすぐに養成所に行くためのバイトを始めました。放課後になるとバイト先に走って行ったり、いくつか掛け持ちをしたりとバイト三昧な高校時代でしたね。

――なかでも印象深いバイトはありますか?

高校1年の時から1年半ほど働いたファストフード店は、初めて本格的に社会に出たという意味で印象に残っています。たとえば、お客さんに質問された時に、商品のことをちゃんと答えられるように準備したりと、事前に学ぶことも多かったですね。それと、本当に様々なお客さんがいらっしゃるので、クレームに関して臨機応変に対応しなければならない時もあったりと、まさに社会勉強でした(笑)。

 

バイトを通じて、笑顔は相手への思いやりから生まれることに気づけた

村上奈津実 インタビュー タウンワークマガジン townwork――理不尽な場合もあったりするのでしょうか?

同じように作っていても「ソフトクリームの巻きが少ない!」と言われたりとか(笑)。でも、そのバイトでもう1つ学んだのが「笑顔」でした。忙しくなると忘れがちですけど、与えられた仕事をこなすだけでなく、そこに1つプラスして“お客さんを喜ばせられたらいいな”と意識して働くことで、自然と笑顔でいられるようになりました。お客さんによっては笑顔を褒めてくださる方もいて、それはモチベーションになりました。

――働く仲間との人間関係はいかがでしたか?

私にとってバイト先は仲間との交流を深める場というより、お仕事の場所という感じでした。他のバイトの子たちはバーベキューに行ったりと、青春を謳歌する姿が羨ましいと思うこともありましたが、私は少しでも声優という夢に近づきたい思いが強かったので、休日は発声練習をしたりしていました。なので、私の青春は、時間もお金も全部“声優になりたいという夢”に捧げました(笑)。

――たくさんのバイトをしているのも、夢が関係しますか?

そうですね。声優になれた時に“色々と経験しておいたほうが役を演じるうえで為になるかもしれない”と考えていたところはあります。

 

細やかなマナーを学べた和食料理店。料理長が魚を捌く姿を見るのも楽しかった

村上奈津実 インタビュー タウンワークマガジン townwork――バイトは養成所に入ってからも続けていたのでしょうか?

はい。和食料亭と居酒屋のバイトは、養成所に通いながら行っていました。夢を追いかけるためには生活していくことも必要だったので、時給の高かった和食料亭は助かりましたね(笑)。高級な料亭だったので「お客様の間を割って食べ物を置かない」といった細やかなマナーも学べました。

それと、ちょうど釣りに興味を持ち始めた頃だったので、料理長が魚を捌くところを見せてもらえたのも楽しかったですね。今、魚を捌けるようになったのも、あの時の光景が自然とイメージトレーニングになっていたかも知れないです。

――経験したものを吸収する前向きさが素晴らしいですね。

ありがとうございます! でも、失敗も多かったですよ。和食料亭で天ぷらを運んだ時に、勢いが良すぎてカゴから飛び出した天ぷらが敷紙ごとお客様の机をサーッと滑っていったり(笑)。あとはファストフード店で、笑顔でいることを学んだので、スーパーのレジ打ちでニコニコしていたら、話しかけてくれるお客さんが増えたんです。そしたら、スタッフさんから「レジが詰まっちゃうから笑わないで」と注意されたこともあって、臨機応変に働くのは難しいなと思いました(笑)。

 

最後にバイトをした居酒屋は、夢を後押ししてくれる場所だった

村上奈津実 インタビュー タウンワークマガジン townwork――珍しいエピソードをありがとうございます(笑)。その後は、声優としての夢を叶えますが、最後のバイトを辞める時はどのような心境でしたか?

当時働いていたのが、芸能関係を目指す方が多くいた居酒屋で、急遽の休みにも対応してくれるようなところだったんです。「忙しくなりそうなので」と辞める相談をしたら「良かった、出てけ出てけ!」みたいな(笑)。声優という夢が叶ったことを喜んで送り出してもらえたので、改めて私自身も叶えた夢のために“頑張ろう!”と思えました。

――では、最後に読者へのアドバイスをいただけますか?

吸収したいという気持ちがあれば、どんなことも学びに変えられると思うので、バイトをして経験が増えたのはすごく良かったことだと思っています。私には夢があったので、それが揺らぐことはありませんでしたが、バイトを通して「笑顔でいることの大切さ」を見つけられたように、前向きでいれば何かしら得られることがあると思います。それと、夢を追いかけている場合は焦ることもあると思いますが、生活の基盤を作ることも大切だと思うので頑張って下さい!

 

■Profile
村上奈津実
(MURAKAMI NATSUMI)

9月7日生まれ。東京都出身。
2016年『アイカツスターズ』(早乙女あこ役)で声優デビュー。主な出演作品に『ミュークルドリーミー』(主役・日向ゆめ役)、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』(宮下愛役)などがある。2021年には、田中ちえ美と声優ユニット・NACHERRY(ナチェリ)を結成し、音楽配信サイトにて「フォーチュンテラー」を配信。ポジティブで力強いアメリカンロックを届ける。2022年1月19日にリリースされるMini Album『CANDY SUNDAY』がデビュー作となる。

◆NACHERRY OFFICIAL SITE:https://nacherry.jp
◆NACHERRY Official Instagram:@nacherry_official
◆NACHERRY Official Twitter:@NACHERRY_STAFF
◆村上奈津実 Official Twitter:@natyaaaaaaan07

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影・河井彩美 取材・文:原 千夏

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