俳優・樋口幸平さんインタビュー「己に打ち勝った自分、成長した明日の自分を想像したら、どんなことだって乗り越えられる」
1st写真集「treasure-宝物-」(主婦と生活社刊)を発売する樋口幸平さん。故郷・神戸や東京での撮影を振り返ってもらったほか、お互いの写真集に登場するなど絆の深い綱啓永さん、そして、大切な存在であるファンへの思いをインタビュー。さらに、樋口さんがどのような心持ちで仕事に取り組んでいるのか、タウンワークマガジンに初登場した3年前のインタビューからの変化を聞きました。
初めての写真集は、僕にとっても幸’s (ハピネス)にとっても“宝物”
――まずは写真集のタイトルが「treasure-宝物-」に決まった経緯から聞かせてください。
僕にとっても、僕を応援してくださるファンの皆さん(幸’s =ファンの総称)にとっても宝物になるようにという願いを込めて、このタイトルになりました。これから先ずっと残るものですし、いつか僕に子どもや孫ができた時に自慢できるものにしたい、皆さんがこの写真集を見て「頑張ろう」と思えるものになってほしいという気持ちで撮影に臨みました。
――ちなみに今の宝物は何ですか?
僕の周りにいる人、家族はもちろん、スタッフさん、写真集に登場してくれたり、コメントを出してくれたりした仲間、僕を支えてくれる人たちが宝物です。
――制作にあたって、樋口さんがどうしてもやりたかったことがあったのだとか。
地元の同級生や親友の綱啓永に出てもらうことです。綱啓永は10代の頃からのつき合いで、先日、開催した僕のファンミーティングにゲストで出てもらい、逆に彼のイベントに僕がゲスト出演したこともあります。彼の写真集に僕が出て、今回、僕の写真集にも出てもらいました。今後も一緒にチャレンジをしていきたいと思えるような、いい経験になりましたね。
――撮影の思い出を聞かせてください。
東京では僕の愛猫・モモと一緒に浅草近辺で撮影しましたが、モモがすごく可愛らしく写っているので、注目して見てほしいです。神戸では、昔よく訪れたなじみの場所で撮影を行い、昔の自分に戻ったようなエモい感覚を味わいました。
――完成した写真集を一番に見てほしいのはどなたですか?
もちろんファンの皆さんです。皆さんが喜んでくださるものに仕上がったと思うので、早く見ていただき、感想を聞きたいです。
――ドラマ「体感予報」で共演した増子敦貴さんは樋口さんのファンクラブにも入っていると聞きました。増子さんの反応も気になりますね。
あっちゃんがいなければ今の自分は絶対にいないと思うので、彼には感謝しています。「あっちゃん、僕の写真集をプレゼントするのでお気に入りのページを必ず連絡するように!」以上、私信でした(笑)。
「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」「体感予報」との出合いが大きな転機に
――樋口さんは2021年7月に「タウンワークマガジン」のインタビューで、「サッカー選手になるという夢に続いて、今は二度目のチャレンジの最中。22歳までに俳優として大きな仕事にめぐり合わなければ辞める」と話していました。
その思いは今も変わっていませんね。「22歳までに」というのは親父とした約束で、その後にスーパー戦隊「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主演が決まり、たくさんの経験をしましたけど、まだまだ挑戦の途中なので、ここからもっと頑張らなければと思います。
――環境は大きく変わったのではないでしょうか?
「ドンブラザーズ」の主演をさせていただいたことが大きいです。俳優という仕事で食べていかなければいけないという覚悟ができましたし、お芝居にどっぷり浸かり、多くのことを学ばせていただきました。その後、「体感予報」という作品と出合い、これが大きなターニングポイントになったと思います。作品を見てくださった方からいただく反響がこんなにも嬉しいものなんだと実感し、今日もいくつかの取材を受けながら、「お久しぶりです」と言える状況になったのは、「体感予報」のおかげ。俳優として、何が自分の強いポイントで、何が足りないのかなども把握できました。
――足りないポイントというのは例えばどんなことですか?
お芝居の実力、そして、人間力がまだまだ不足しているなと。だけど、努力することで必ず成長できると信じています。夏にファンミーティングを横浜と神戸で開催しました。こんな幸せなことはない、ファンの皆さんをもっと大切にしなければと改めて思いました。そして、皆さんに向き合うのと同じぐらいの熱量でお芝居に向き合って、目標とする俳優像に近づいて行きたいと思いました。
――どんな俳優を目指しているのでしょうか?
「この人が出演しているドラマを観たい!」と信頼される俳優です。作品を見てくださる皆さんはもちろん、スタッフさんから「この人がいるなら大丈夫!」と信用していただけるようになりたいです。撮影が終わった時「樋口幸平とやってよかった」と言っていただけたら幸せです。
Jリーガーへの夢が絶たれるも、憧れのロナウドの言葉で奮起
――お話できる範囲で、これまで経験した挫折について聞かせてください。
Jリーグの育成選手として練習を重ねていた18歳の終わり頃、チームから「プロにはなれない」と通達され、喪失感で頭が真っ白になった日のことは忘れられないですね。今、思い出しても怖いし、二度と味わいたくない瞬間です。
――困難な時期をどんなふうに乗り越えたのでしょうか?
このままではダメだと、自分の中のモヤモヤを打ち消すためにいろんなところへ行きました。想定外の壁に対峙することって誰にでもあるものだし、打破する方法はどんなことでもいいと思うんです。例えば、「近所のスーパーやコンビニに行く」でもいい。つらいものを抱えているのに、考え込んだまま家にいたって何も変わらないじゃないですか。あの時、思いきって東京に出かけたからこそスカウトされて今があるわけですし、その苦しい瞬間さえ乗り越えたら「絶対に大丈夫」と、同じように悩んでいる人たちに伝えたいです。
――新たな夢を掴むまで樋口さんを支えてくれたものは何でしたか?
サッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手が話していた言葉に、すごく好きなものがあります。今、誰かに「明日の朝6時にジムへ行け」と言われたら、「面倒くさいなぁ」というのが率直な心境。だけど、ジムへ行ってトレーニングを終えた朝8時の僕は、達成感にあふれていて清々しさすら感じているかもしれない。それは己に打ち勝ったから。そんなことをロナウドという世界的スタープレーヤーが話していて「その通り!」と感銘を受けたんです。その瞬間は億劫に感じるかもしれないけど、成長した自分を想像したらどんなことだって頑張れるような気がします。
素直に聞いて、素直に行動することのできる人になりたい
――胸に響く言葉です。では、仕事をするうえで大切にしていることは?
まわりの人たちへの感謝を忘れないことですね。生まれた時から一番近くで見守ってくれている親はもちろん、お世話になっているマネージャーさんやスタッフさんもそう。今、自分がいるこの場所や仕事の環境は当たり前のものではないと、しっかり自覚する瞬間がないとダメだと思っていて。写真集に出てくれた友人たちだって仲がいいから出てくれたと当たり前に思ってはいけない、「親しき仲にも礼儀あり」じゃないけど、どんなに親しい相手にも感謝することを怠ってはいけないと思うんです。「ありがとう」の一言、悪いと思ったら「ごめんなさい」の一言を素直に言える自分でいたいです。
――現在の原動力は何ですか?
ファンの皆さんが、樋口幸平を応援していて誇らしいと思えるような人になりたいという希望ですね。同時に僕をずっと応援してくださっている皆さんをもっと大切にしたいとも思っています。ファンの皆さんが2年後、3年後も「私は昔から幸平くんのことを応援していたんだよ」と言えるような存在になりたい。そのためにもっと頑張ろうと思っています。
――夢や目標に向かって奮闘している同世代の皆さんにメッセージをお願いします。
譲れないポイントや芯の部分は持っていたほうがいいと思いますが、自分のことであっても物事を客観的にみることが大事だと僕は思うんです。自分ではそんな視点を持っているつもりでも周りと違う場合があるので、周りの意見をしっかり聞いたうえで自分の意見も発信する。素直に聞いて、素直に発言して、素直に行動してほしいです。これは僕自身の願望でもあるので、そんなふうに行動できる人になれるよう、一緒に頑張っていきましょう。
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2024年9月24日(火)〜2024年9月30日(月)23:59 まで

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■Profile
樋口幸平(ひぐち・こうへい)
2000年11月30日、兵庫県生まれ。プロのサッカー選手を目指し上京するも怪我で断念。その後、スカウトされ芸能界デビュー。2022年にスーパー戦隊シリーズ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(テレビ朝日・桃井タロウ/ドンモモタロウ役)の主演に抜擢され、その後「体感予報」(MBS)、「Maybe 恋が聴こえる」(TBS)、「約束~16年目の真実~」(読売テレビ)などに出演。10月4日スタートの「離婚弁護士 スパイダー~慰謝料争奪編~」(日本テレビ)に出演するほか、映画「追想ジャーニー リエナクト」が10月18日に公開される。
◆Official Site:https://www.horipro.co.jp/higuchikouhei/
◆Official X:@kouheihiguchi99
◆Official Instagram:@higuchi_kouhei1130
■作品情報
「樋口幸平ファースト写真集 treasure-宝物-」
(主婦と生活社刊)
撮影:コザイリサ 発売中
編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。