スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2018年05月22日

田村侑久さん(BOYS AND MEN)インタビュー「脱サラ経験者として、諦めなければ何でもできるということを伝えていきたい」


念願のナゴヤドームコンサートも決定し、ノリにノリまくっている名古屋発のエンターテインメント集団・ボイメンことBOYS AND MEN。最新シングル「進化理論」をリリースしたばかりの彼らから、今回は田村侑久さんにインタビュー。サラリーマンからの転職、下積み時代の秘話、そして、ボイメンの将来について語ってくれました。

“名古屋の町おこしお兄さん”として進化したい


――「進化理論」はどんな曲に仕上がりましたか?

初めて聴いた時はサビの盛り上がりや疾走感など“THE アニソン”だなって感じました。アニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」の主題歌にもなっていて、キャッチーで覚えやすい。明るく前向きに走っていこうと元気づけてくれる曲です。

――タイトルにちなんで、ボイメンがより進化するためにはどんなことが必要でしょう?

名古屋を拠点に活動しているので、さらに地域に根付いたグループになるために団結力をアップさせなきゃいけないなと。ゴミ拾いでもなんでもボランティア活動をやりたいと思っています。「名古屋の町おこしお兄さん」と言ってる以上は地元にもっと貢献したいです。

――そうやって一つずつ昇りつめ、来年1月はついにナゴヤドームですね。

ガイシホールで1万人ライブ、そして、日本武道館をやらせてもらいましたが、いきなり4万人といわれても緊張しかないです。でも、やる以上は長く応援してくれてるファンの皆さんにお客さんで満員になった最高の景色をお見せして、応援してきてよかったと思ってもらいたい。今年は自分たちの足でいろんな地域へ行ってお客様の心をつかんで、ナゴヤドームに集まってもらうのが目標。今はまだ会場がうまってるところが想像もできないけど、精いっぱい頑張りたいです。

サラリーマン時代にボイメンの公演を観て、この人たちと夢を追いかけたいと思った


――田村さんといえば、元サラリーマンだったんですよね?

はい。昔から人前に出ることが好きで、目立つことといえば芸能人だよなという思いがどこかにありました。高校生のときに先生から「芸能界なんて必ず売れるわけではないんだから就職したほうがいい」と言われ、就職したんです。でも、入社1年ぐらいで「自分が歳をとった時に『俺の人生やりきった』と思えるのかと考えたら悶々としてきてしまって。それが3年ぐらい続いた時に名古屋で活動しているグループがいるというのを耳にして、公演を観にいったんです。

初めて観たボイメンの舞台は、歌もダンスも演技も下手で観てられなくて、もうどうしよう…とソワソワしてたんですけど、なぜか最後には号泣してる自分がいたんです。“夢に向かって頑張ってます感”がハンパなくて、自分は言い訳ばかりして何やってんだろう、と。この人たちと一緒にステージに立って夢を追いかけたいと思って、翌日会社に辞めたいと告げました。

夢や目標がないまま働き続けるのは行き詰まると思う


――それは思い切りましたね。でも下積み時代は大変だったのでは?

会社を辞めた時にすべて売り払って、手元に残ったのが100万円でした。それで3年間生活しました。食費を切り詰めるために会社員時代の先輩たちに白飯だけもらったりして、何とか凌いでましたね。そして、家賃をなるべく浮かせるために、姉に「好きな時に友達を呼んで自由に使っていいから」という条件で同居を提案して半分出してもらいました。

――その間、お給料は?

3年間無給です。僕がいたユニットはバイト禁止で、60人ぐらいメンバーがいたのに売れるかどうかもわからないから1人抜け、2人抜け…。残ったのが今のメンバーです。

――3年も…。そんなに頑張れるのはどうしてですか?

サラリーマンや就活中の人も、本当はこれがやりたいのにと、僕と同じ気持ちを抱えた人もいると思うんです。大学生は、就活して企業に就職する人が多いですよね? 何となく就職したとして、そこでやりがいや目標を見出せるのであればいいと思うんです。家族を守るため、ほしい車があるから働く…何でもいいと思うんですけど、目標もなく働いてても行き詰まるんじゃないかな。だからこそ僕みたいな人間がステージに立って「実は脱サラしました。自分のやりたいことで、諦めなければ何でもできます」と伝えていきたいんです。

ファンの顔を覚えているのは、頭じゃなく心で記憶しているから


――田村さんといえばイベントでの神対応も有名ですが、大事にしているのはどんなことですか?

僕、アホだけど記憶力だけはすごくいいんですよ(笑)。よく「何でですか?」と聞かれるんですが、頭じゃなくて心で覚えようとしているからじゃないかな。上辺だけで「ありがとうございます。また来てください」と言ってるんじゃなく、心から100%でファンを愛してると言える。LIKEじゃなくてLOVEでおもてなしできる自信があるんですけど、それってどんな仕事でも大事だと思うんです。

今、僕がモットーにしているのは「+1」。例えばタクシーの運転手さんがお客さんに「キャンディーどうぞ」というのも+1だし、どんな職業でも一つ自分の思いをのせるだけでものの見方が変わってくるんじゃないかなって。僕、今すごくいいこと言ってますね。メンバーが聞いたら感動すると思う (笑)。

――やりたいことがまだ見つからないという方たちへアドバイスをお願いします。

僕がアドバイスできるとしたら、迷った時にはエンタテイメントには触れたほうがいいということですね。僕は何かツライことがあると劇団四季を観に行くんですけど、人間のパワーがすごいんですよ。それこそボイメンのステージを見ると「こんなアホみたいな男たちがステージに立てるんなら自分はもっと頑張れる」と前向きになれると思うので、一度ステージを観に来てほしいです。

■Profile
田村侑久
(たむら・ゆきひさ)

1990年10月17日、愛知県生まれの27歳。2011年4月、ボイメンに加入後、数々の作品に出演。ボイメンの普及活動のためのチラシ配りを趣味・特技としている。出演映画「キスできる餃子」(監督:秦建日子)が6月15日(金)に栃木県で先行ロードショーされた後、6月22日(金)からは新宿ピカデリーほかで全国ロードショー。2019年1月14日にはナゴヤドームでボイメン単独コンサートが開催される。

・BOYS AND MEN OFFICIAL SITE:https://boysandmen.jp/
・BOYS AND MEN OFFICIAL BLOG:https://ameblo.jp/boysandmen/
・BOYS AND MEN OFFICIAL Twitter:@BOYSANDMENinfo
・田村侑久 OFFICIAL Twitter:@boymen_tamura

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

▼関連記事▼

小林豊(BOYS AND MEN)インタビュー『どんな時でも“元気と笑顔”を大切にすることを心がけています』

シングルが3作連続1位を獲得するなど、破竹の勢いで頭角を現している愛知・名古屋発のエンターテイメント集団 BOYS AND MEN(通称“ボイメン”)。新曲についてや、初めてしっかり語るというバイト時代の貴重な話が満載。常に好奇心に溢れた小林さんにお話を伺いました。

早速バイトを探してみよう