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2018年10月25日

俳優・山本涼介さんインタビュー「明確な目標をもてば、何をやればいいのか自然に見えてくる」

俳優として多くの作品に出演する一方、185cmの長身をいかし、モデルとしても活躍している山本涼介さん。最新作「旅猫リポート」では、福士蒼汰さん扮する主人公・悟の小学校時代の親友・幸介役で出演し、作品により温かみを添えています。そんな山本さんに猫好きだからこそ抱く作品への思い、現在の仕事観をインタビューしてきました。

猫好きなら共感できる部分がたくさんあります

――試写を観させていただきましたが、まさかの展開が続き、泣きっぱなしでした。

自分が出演した作品って、どうしても自分のお芝居の粗探しをしてしまって冷静に観ることができないんですが、この「旅猫リポート」は、初めて台本を読んだ時からその世界観にスッと入ることができたんです。そして、完成した作品を観てとても切ない気持ちになりました。自分が出演している作品を観てここまで泣いたのは初めてのことです。

――猫や犬などの動物たちも名演技をみせてくれましたね。

悟の愛猫・ナナの表情と、そのナナの声を担当した高畑充希さんの口調がとてもマッチしていて、猫ってこんなことを考えてるんだということがストレートに伝わってきました。僕も猫好きなので、余計心に響きましたね。猫を飼ってる人が観ると、共感できる部分がたくさんあると思います。

一段も二段も階段を昇った大人の芝居を心がけました

――山本さん自身も猫派なんですね。そして、まだ23歳とお若い山本さんが妻帯者を演じていることも新鮮でした。

結婚していたり、でも、奥さんに逃げられていたり(苦笑)、僕が経験してないことを幸介は経験しているので、こういう感じかなってイメージを膨らませながら演じました。

――さすがに奥さんに逃げられた気持ちはまだ分かりませんよね。どんなことに注意して、演じていたんですか?

劇中の幸介は27歳という設定でしたが、撮影をしていた時の僕はまだ21歳。これまで演じてきた役の中でもっとも実年齢と離れた役だったので、年相応の自然なお芝居というより、一段も二段も階段を昇った大人のお芝居ができるようにということを心掛けていました。若い頃のがむしゃら感やひたむきさと、経験を積んできたうえでの20代後半って、佇まいから何もかも違うと思ったので、そこはかなり意識していましたね。

相手が蒼汰くんだったからこそ、安心してお芝居ができた

――守るべきものがある大人の落ち着きが出ていたと思います。そして、悟を演じた福士蒼汰さんは同じ事務所の仲間でもあり、久しぶりの共演でしたね。

蒼汰くんとは「好きっていいなよ。」、「神さまのいうとおり」に続いて3回目の共演になります。かつては一緒に演技のレッスンも受けていましたし、プライベートでも食事につれていってもらったり、一緒にイベントをやったりしていたので、安心感をもって撮影に臨むことができました。悟役が蒼汰くんだからこそ、身をあずけてナチュラルにセリフのキャッチボールができたんだと思います。蒼汰くんとは、20代になって初めての共演だったので、10代の頃とは僕のお芝居も違っていただろうし、蒼汰くんがいろんな作品に主演して得たものを身近に感じることができたので、とても勉強になりました。

――気心の知れた仲だからこそのナチュラルなやりとりだったんですね。先ほど猫派というお話が出ましたが、猫ちゃんとの忘れられないエピソードがあれば聞かせてください。

長年一緒に暮らしていた猫がいたんですけど、去年亡くなってしまったんです。自由気ままに家の中を歩きまわる奔放な性格で、友達のように接していました。ツンが8割、デレが2割のツンデレ猫でしたが、僕が疲れて体調が悪い時や風邪をひいて寝込んでる時だけは横に来てくれたんですよ。僕が弱っていることを察してくれたのか、動物ってすごいなって。

――ナナ同様、飼い主思いだったんですね。では、この作品で一番観てほしいところは?

僕が演じた幸介のシーンでいうなら、久しぶりに悟と再会したことで一歩踏み出す勇気をもらって、変化していくところですね。夫として、父親として成長する姿を見てほしいです。せつない内容もありますが、動物への愛情や人と人との関係性が丁寧に描かれているので、そんな部分に注目していただきたいです。

23歳になって仕事への責任感が強くなった

――ここからは仕事観を聞かせてください。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場してから来年で10年ですが、自分の中で一番変わったと思うのはどんなところですか?

仕事に対する責任はきちんと持てるようになったかなと思います。10代の頃はどこかで「まだ学生」という意識や、何事においても一歩下がっているようなスタンスだったんですけど、最近は現場へ行くと僕より年下の人もいたりして、後輩たちにカッコいい姿を見せなきゃいけないし、先輩たちにももっとがむしゃらについていきたいと思うようになりました。

――俳優として貪欲になったんですね。お仕事をするうえで譲れないことは?

時には大変なこともありますが、お芝居であったり、モデルの仕事だったり、自分が好きで選んだ道なので、そこに対する信念だけは変わってはいけないと考えています。どんなにツラいシーンや悲しいシーンを演じていても、お芝居ができる楽しさを感じながら仕事をしたいです。

モチベーションを保つために必要なあるアイテム

――本当にお芝居が好きなんですね。そんな山本さんの原動力となっているものは何でしょう?

買い物です。僕は作品を終えるたびに自分へのご褒美として服や靴などを買うんですが、高価なものを買うと当然お金はなくなりますよね。そこで、「あ、ヤバい。もっと仕事を頑張らなきゃ」と自分を追い込むようになる。僕らの職業はビジュアルも大事なのでファッションにもいつも気を遣っていたいんです。ですから買い物は、今の僕にとって仕事のモチベーションを保つための大きな要素の一つだと思います。

――モデルもしている山本さんならではのこだわりですね。では最後に、夢を叶えようと頑張っている同世代の皆さんへメッセージをお願いします。

僕は夢というものをあまり持たないようにしていて、代わりに目標を立てるようにしているんです。夢ってなんだかアバウトなもの……っていう印象なんですよね。だったら、具体的な目標をいっぱい作って着実にステップアップしていったほうがいいし、一つずつ明確な目標があれば、そのためには何をやるべきかという答えも自ずとみえてくる。夢を持つことももちろん大事だと思うんですが、まずは目の前の目標を立てることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

■Profile
山本涼介(やまもと りょうすけ)

1995年5月15日、奈良県生まれ。2009年「第22回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でファイナリストになり、芸能界デビュー。2014年から「MEN’S NON-NO」専属モデルを務めているほか、2015年「仮面ライダーゴースト」で深海マコト/仮面ライダースペクターを演じ、舞台では「KOKAMI@network『サバイバーズ・ギルト&シェイム』」で初主演。「旅猫リポート」に続く作品「ニート・ニート・ニート」が11月23日に公開される。また、所属事務所の人気俳優が出演するイベント「MEN ON STYLE 2018」が今年も開催決定。詳細はhttp://www.ken-on.co.jp/menon/で。

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編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

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