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2019年01月08日

俳優/ダンサー・丘山晴己さん 「なりたい自分の姿を想像して進んで行けば、夢は叶う」

丘山晴己
初めての写真集を昨年末にリリースし、まもなく主演舞台も開幕する丘山晴己さん。思い入れのある街・ニューヨークでの経験や、ポジティブワード溢れる仕事観をインタビューしました。
 

僕を育ててくれた街でアメリカの良さを再確認した

丘山晴己
――「丘山晴己1st写真集 BORDER side KIYAMA」はどんな内容になっているんですか?

僕は20年ぐらいアメリカと日本を行き来しているんですが、同じ事務所の伊万里有くんと2人でニューヨークを旅しているという設定で撮影してきました。

――ニューヨークでのエピソードについて聞かせてください。

いまたん(伊万里)にブロードウェイミュージカルを観てほしいと思って連れていったんですが、ふと隣を見たら寝落ちしてるんですよ。時差ボケにはかないませんでしたね(笑)。あとは、ニューヨークに住んでいる友達がホテルに会いに来てくれて、音楽をかけながらバスルームで踊ったりもしました。いまたんにアメリカのいいところを見せられたと思うし、僕もアメリカの良さを再確認できました。
 

役者としてのスタートはニューヨークだった

丘山晴己

――バスルームで踊るなんて、いかにもアメリカ的ですね(笑)。丘山さんにとってニューヨークは特別な街なんだとか……。

プロの役者として最初に仕事をしたのがニューヨークで、MTVのショーをタイムズスクエアからライブ中継するというものでした。当時はニューヨークで当たり前に生活していたけれど、その後にいろんな場所に行かせていただいているうちに、そこに立てることは当たり前じゃなかったと気づいたんです。そして、ニューヨークへ戻るたびにエンターテインメントの総本山だということを実感しています。
 

挫折を挫折と考えなくなってから、前向きになることができた

丘山晴己

――世界中からスターを夢見る人たちが集まってくる場所だけに、チャンスをつかむには苦労もあったのではないですか?

そうですね。年間400~500のオーディションを受けていても、なかなか結果がでなかったんですが、途中からオーディションはレッスンでもあると考え方を変えたんです。そうしたら、例えうまくいかなくても、(審査する側に)顔を見せることができるんだから、それでもいいんじゃないかとポジティブに考えられるようになりました。挫折を挫折だと受け取るからいけない。オーディションに落ちたことで、逆に自分に足りないものに気づくことができる。そういう学びも、自分にとってはエクスタシーでした。

――素晴らしいバイタリティーですね!

チャレンジ精神が次々に湧き上がってくるんです。「ドリームガールズ」という作品のオーディションの募集要項に「黒人、エスニックのみ」とあったんですが、とにかく顔を見せなきゃとオーディションを受けに行きました。本当はダメなことなんですよ(笑)。でも、この街で生き残るためにはこれを経験しないといけない。だから、恥をかこうが落ちようが関係ないって。ニューヨークという街では、自分には無理だと諦めた時点で終わりなんです。日本だと、応募要項に反してオーディションを受けるとネガティブな印象がついてしまうからやめたほうがいいという考えが先行しますが、アメリカでは「あいつはアホなのか? でも面白いね」と捉えてくれる。だから、すごく開かれている場所だと思うんです。と同時にとても厳しい場所でもあります。
 

仕事に対しては、いつも明確な目標を決めています

丘山晴己

――開かれていると同時に厳しくもあると。そんな経験をされた丘山さんがお仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。

いただいたお仕事に対して、明確な目標を決めるということを毎回やっています。ただ、うまく演じるのではなく、この作品が成功したら、次はこんなものにつながるんじゃないか、そのためにはこの部分をとことん突きつめよう、などの具体的な目標を作って、目の前の仕事に向き合っています。

――そうやって明確な目標を掲げるようになったキッカケは?

自然とそうなりました。今の目標が達成されて、また次の作品へとつながっていく。そうして、僕の中にコレクションが集まっていくんです。また、なりたい自分、理想の自分を頭の中でビジュアル(視覚)化するんです。そうすることで「絶対にそうなってやる」と強く思えるんです。
 

これまでの経験を活かして2019年を走り抜けたい

丘山晴己

――あらためて丘山さんにとって2018年はどんな年でしたか?

自分がやりたいと願っていたことを全部つめ込めた年でした。そして、やっとスタートラインに立ったと実感できた年でもあります。これからは、これまでに培った経験を自分の中から適切にチョイスして、コントロールできるようになりたい。スタートラインに立ったからにはちゃんと走れるようになるというのが2019年の目標です。

――新年早々、主演舞台も開幕しますから、いいスタートダッシュが切れそうですね。ちなみに写真集の発売イベントで「2019年は気象予報士の資格をとりたい」とお話していましたが、資格をとったご自分の姿をすでにビジュアル化していると……。

2019年は「(「とくダネ!」で小倉智昭さんが呼びかける)「アマタツー!」のように、「晴ちゃーん!」って呼ばれているかもしれないですよ(笑)。ハイテンションで踊りながら天気予報をお伝えします。試験はとても難しいと聞いていますが、僕は(資格を)とれる気しかしません。

――丘山さんのお話を伺っていると元気になります。最後に今の若者の皆さんへ、夢に近づくためのアドバイスをお願いします。

先ほどもお話させていただきましたが、“理想の自分を(脳内で)ビジュアル化する”ですね。なりたい自分の姿をどれだけ鮮明にビジュアル化できるか。今の10代、20代って「将来、どうなりたい?」と聞かれても「いやぁ、まだわからない」という人が多いと思うんです。また、目標をもっていたとしても「自分はこうだから無理」とチャレンジする前に壁を作って諦めてしまうことも少なくない。それって、すごくもったいないことだと思うんですよね。なりたいものがあるのなら、そこにたどり着いた自分の姿を想像して進んで行けば、絶対に夢は叶うはず。目標は、自分の中でビジュアル化した者勝ちですよ。

 

■プロフィール
丘山晴己
(きやま・はるき)
1985年1月10日、東京都生まれ。14歳で渡米し、2008年「Radio City Christmas Spectacular」にオリジナルキャストとして出演。2014年「The Illusionists」でブロードウェイデビュー。日本での主な出演作に「マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』」、「IN THE HIGHTS」、「スタミュ」、「RENT」、ミュージカル「刀剣乱舞~結びの響、始まりの音~」など。初の主演舞台「Fate/Grand Order THE STAGE-絶対魔獣戦線バビロニア―」が1月11日~14日・大阪サンケイホールブリーゼ、1月19日~27日まで東京・日本青年館ホールで上演される。

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編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

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